宮藤官九郎「いだてん」キャスト発表、古舘寛治「すごいメンバーが座っている中で……」

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2017.11.2
NHK大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」の出演発表会見より。

NHK大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」の出演発表会見より。

宮藤官九郎が脚本を担当する2019年のNHK大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」の新キャストが発表。綾瀬はるか、生田斗真、杉咲花、永山絢斗、勝地涼、竹野内豊、中村獅童、シャーロット・ケイト・フォックス、古舘寛治、ピエール瀧、杉本哲太、大竹しのぶ、役所広司が名を連ねた。

「東京」と「オリンピック」をテーマにした「いだてん」では、日本がオリンピックに初参加した1912年から、東京オリンピックが開催された1964年までの52年間が、スポーツマンたちの姿を通して描かれ、中村勘九郎と阿部サダヲが前後半で主役をリレーする形で物語が展開する。

本日11月1日に東京・渋谷の同局にて行われた出演者発表会見にはキャスト陣が登壇。勘九郎演じる金栗四三の妻・春野スヤを演じる綾瀬は「以前大河ドラマに出演させていただいたときにスタジオの撮影の入り時間が職員さんと同じ時間帯で自分もNHKの社員になった気分で通うのが密かに楽しみでした」と、2013年放送の「八重の桜」を振り返りつつ挨拶した。

金栗の盟友・三島弥彦を演じる生田は「宮藤さんとは映画やドラマなどたくさんの作品を作ってきましたが、裸にさせられており、今回も裸になる予定です」と笑いを誘う。三島家に仕える女中・シマ役を演じる杉咲は「素晴らしい先輩方とご一緒させていただけることがうれしいです。少しでも作品の力になれるようにがんばります」と意気込みを語った。

金栗の後輩・野口源三郎役を演じる永山は「僕が落ちているときに宮藤さんの仕事をさせていただくことが多く、現場でとんでもない役をやってヤケクソになって一緒にまた大きくなるっていうことがよくあるので、今回も楽しみにしています」と感慨深げに述べる。金栗の幼馴染・美川秀信を演じる勝地は役どころについて「美川さんは金栗さんと一緒に東京に行くんですが、すぐに堕落してしまう。ダメな部分も愛してもらえるようにがんばります」とコメントした。

ストックホルムオリンピック日本選手団監督・大森兵蔵を演じる竹野内は「大河ドラマは17年ぶり。オリンピック前年の放送ということで、みなさんと力を合わせてがんばってまいります」と述べる。兵蔵の妻・安仁子を演じるフォックスは「安仁子はとてもおてんばで強い女性です。『いだてん』は東京オリンピック・パラリンピックを応援するドラマになるでしょう。このドラマが世界に届くことを楽しみにしています」と展望を語った。

師範学校の助教授・可児徳役の古舘は「すごいメンバーが座っている中で、『あいつだけ見たことないな』という気がするんですけど……今日は髭もない古舘寛治です。必ず面白いものになるんじゃないかなと。参加できることを喜んでおります」と恐縮気味に挨拶。「足袋のハリマヤ」店主・黒坂辛作役のピエールは「設定が近代で、まだ当時のことを記憶している人がいる時代の物語。厳しいところもあると思うんですが、そこをかいくぐって楽しんでやっていきたいと思います」とコメントした。

師範学校の教授・永井道明役の杉本は「肋木(体操器具)を日本に普及させた人物を演じます。(肋木が)タオル掛けだと思っていたのですが、大変なものだということを知りまして、“Mr.肋木”と言われるまでがんばりたいです」とアピール。金栗の養母・池部幾江役の大竹は「宮藤さんの脚本で大河ドラマをやると聞いて立候補しました。ちょっと変わった共演者のみんなとご一緒にできるのがうれしいです」と笑顔を見せた。

金栗の恩師・嘉納治五郎役の役所は「宮藤さんの台本は痛快で面白い。こういう台本はあまり見たことがなかったし、すごく楽しみです。今日顔合わせをして、本当に魅力的な俳優さんたちと長い間、仕事していけるのが楽しみです」と期待を述べた。

前半の主人公・金栗を演じる勘九郎は「先日熊本に行ってまいりまして金栗さんの娘さんたちとお会いしました。本当に素敵な方々で、池部家にもうかがい、力をいただきました」とエピソードを明かす。

後半で日本にオリンピックを呼んだ男・田畑政治を演じる阿部は「新しい大河ができたらと思うし、大河ドラマを通じてお茶の間のお客さんが笑顔になればいいなと。あと永山絢斗くんが明るくなれれば」と会場を笑いで包んだ。

ステージナタリー
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