エンタメ業界の「技術や経験の裏側」に迫る【ザ・スキルズ】第二回 鈴木亮<ギタークラフトマン / Trafzck Guitar Services代表>

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音楽
2018.1.12

編集長として”エンタメ総合メディア”として様々なジャンルの情報を発信していく中で、どうしても話を聞きたい人たちがいた。

一つは約20回に渡り連載を続けている「The Producers(ザ・プロデューサーズ)」。これはエンタメの裏側にてエンタメを支え、仕掛け、多くの良質コンテンツを送り出しているプロデューサー達へと直撃する企画。これまでなぜ成功をなしえたのか?これからの時代どのように仕掛けていくのかなどをリアルに聞き出す連載。

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それとは別にプロデューサーではなく、様々な技術や経験などを元に、ある種「職人」的な圧倒的スキルでもって世にエンタメを発信している人たちがいる。メジャーマイナー問わず、その匠な技術によって生み出される作品は美しくもっと日を当てるべき存在だと感じている。日本古来の楽器や、鍛冶、衣服のデザインや製作、イラストレーターなど様々ではあるが、その圧倒的技術や経験の背景に迫る企画。

それが新連載「The Skills(ザ・スキルズ)」だ。編集長秤谷が、今話を聞きたい人にとにかく聞きたいことを聴きまくるインタビュー。そしてその背景を探る企画。

ギタークラフトマン / Trafzck Guitar Services代表:鈴木亮に聞く(インタビュー動画)

まずはインタビュー動画をご覧いただきたい。

↑スマホ縦動画(拡大後縦での閲覧推奨)
 

ギタークラフトという技術

今回は、ギタークラフトマンに迫ってみたいと思う。よくテレビで目にするアーティスト達が手にしているギターやベースといった楽器、これは勿論大手メーカーのものや、ビンテージものを使用している方など様々だ。一昔前まで、基本的には楽器を始めたばかりの頃は、比較的安価なもので練習を始め、本格的にバンドなどを始めると、大手ブランドのギターなどを意を決して購入し、大事に使い続けるというのが通例だったし、テレビでもライブでも、ある一定のメーカーのもので溢れていたように思う。ただ昨今は、日本の工房系といわれる、つまり工場などで大量生産されているものではなく、1本1本を工房で仕上げていくという、実に日本の職人ならではの、この国の気質にもあっているスタイルが支持され、そういったものを使用している人も増えている。更には工房だったものから、大量生産へとシフトしたなんてこともあったりする。

勿論そういった工房との専属契約なども増えており、大手メーカーとのエンドースは勿論だが、こだわりの一本をつくってくれる工房を愛しているアーティストも少なくない。

そして、そんな工房をささえるギタークラフトマンがいる。1本にアーティストの想いを載せて、渾身の一振りを作り上げる職人。もちろん作るだけではなく、大事に後世まで楽器をつかうためのメンテナンスも生業となる。

そんな「スキル」を持つ男に話を聞いた。音楽業界という比較的派手なエンタメを支える、皆の耳に届いているであろう楽器の音を支える、職種。こういったこだわりが、素敵な日本の音楽を支えているのかもしれない。
 

【Profile】
鈴木亮(Trafzck Guitar Services代表)

ギター製作学校を卒業。
メーカーの主催するギター製作学校に10数年間ギターの製作指導の講師として勤務。
キャリアを重ねる傍ら、アーティストの楽器製作にも携わる。
Trafzck Guitar Servicesを立ち上げ、現在に至る。

Trafzck Guitar Services Official site : http://trafzck.com/​



編集・企画・取材・文=秤谷建一郎  撮影=登坂義之

 

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