『JAM TOWN』製作発表会見 筧利夫、演出の錦織一清に「いざとなったら役を代わってもらう」
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横浜を舞台にした新しいミュージカル『JAM TOWN』製作発表会見
年明けの1月13日からKAAT神奈川芸術劇場で上演される、A NEW MUSICAL「JAM TOWN」。本作の製作発表会見が16日午後、都内で開かれ、出演する筧利夫、松浦雅、水田航生、東風万智子、藤井隆、そして本作の原案・演出を担当した錦織一清が登場した。
本作は日本のミュージカルとして一風変わった取り組みをしている。昨年にはトライアウト公演(試演会)を実施、トライアウト公演を観た観客の反応を作品に取り入れブラッシュアップをし、先日は本番に先駆けて劇中の楽曲を使ったLIVEを上演。「(本作は)足掛け3年くらいの構想期間があった。こんなに贅沢に時間をかけて作るのは初めて。ちょっとずつ夢に近づいているんだな、という手ごたえのようなものを感じている。きっと今までにないようなミュージカルになると思っている」とこの日に至るまでの道のりを振り返る錦織。
筧利夫・藤井隆・水田航生
JAM TOWNの舞台が横浜であることについて、錦織は「僕は東京生まれの東京育ち。(少年隊として)全国ツアーをしていた時代から地方地方の特色には触れてきたが、横浜とは東京の人間が憧れる街。運転免許を取り立てでドライブで行きたいのも横浜、女の子とデートするときも行ってみたいのが横浜…。KAATで上演することが決まったとき、それなら思い切って、横浜をベースにした作品をしたいと思った」と、作品に込めた想いを語っていた。
松浦雅
水田航生
東風万智子
主人公のボートバーのマスター役を務める筧利夫は、18年前、自身がつかこうへいの舞台に出演したとき、それを観に来ていた錦織と、終演後居酒屋で飲んだときからの仲。今回同じ作品で錦織と共に仕事ができることについて「感無量です!」とコメント。このマスター役は筧みたいな人と以前から語っていた錦織に「錦織さんもマスターっぽいところがある。もう、この役は錦織一清です。僕は錦織さんのようにやります!」と宣言、そしてつかの名前が出た流れで「昔カラオケに行ったら錦織さんの歌があまりに上手くて、つかさんが『次もお前が歌え、次も歌え、次も』と何曲も歌わされていたんです。いざというときはこの役を(錦織に)代わってもらいます。僕のお面をつけて!」と語ると横で錦織が照れくさそうに笑っていた。
筧利夫
本作で音楽の作詞・作曲を担当するNONA REEVESの西寺郷太と旧知の仲である藤井隆は、「ロックテイストあり、ミュージカルでは登場しないジャンルの曲もある。西寺さんの音楽が舞台になったらどうなるのか」と楽しみにしている様子。ところが横浜が舞台、という点について「稽古を経て思ったのですが、私含めて関西圏の出身者ばかり(※筧は静岡出身だが大学が大阪、松浦が兵庫、水田、東風、藤井が大阪出身)で、どこが横浜なんだ!?という事実に気が付いてしまった(笑)でもそんな異文化をも受け入れてくれるのが横浜という街なんだろうと思う」と作品のJAMという言葉にからめて語っていた。
藤井隆
東風万智子・松浦雅
横浜というJAMな街を舞台に、出演者のJAMを楽しみたい舞台、まもなく開演だ。
日時:2016年1月13日(水)~1月30日(土)
会場:KAAT神奈川芸術劇場
出演者:筧利夫、松浦雅、水田航生、東風万智子/藤井隆 ほか
公式サイト:http://www.jamtown.jp/