【動画あり】藤田真央(ピアノ)「野外は初めてなので楽しみ!」~『STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018』<What’s “スタクラフェス”?>

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クラシック
2018.8.14
藤田真央 (撮影:福岡諒祠)

藤田真央 (撮影:福岡諒祠)

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<What's “スタクラ フェス”?> Artist Close-Up 藤田真央

来たる2018年9月23日(日・祝)秋分の日、『イープラス Presents STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018』(略称 “スタクラフェス” )が、横浜赤レンガ倉庫の特設会場にて開催される。会場には3つの野外ステージ(HARBOR STAGE/GRASS STAGE/Sunday Brunch Classic Stage)が設けられ、午前10:30~午後8:30まで10時間にわたり、気鋭の演奏家たちにより、クラシックのよく知られた名曲からオペラ、ミュージカルの名曲、さらにはスタジオジブリの音楽まで、多種多様なプログラムが繰り広げられる。クラシックのコンサートといっても決して堅苦しいものではなく、屋外で潮風を感じながら、食べたり飲んだり、時には寝そべりながら、多様な音楽を気軽に楽しめるのが、このフェスの特徴だ。もちろんここではお子様も入場可能だ。

この新しいタイプの野外クラシック音楽フェスにおいて「プレミアムサンセット ~キャンドルを灯して」(GRASS stage 17:20 - 17:50)、そして、「Classic Revolution!新進気鋭の若手アーティストとオーケストラの饗演」(HARBOR stage 18:30 - 20:30)に出演するのが藤田真央(ふじたまお)だ。2017年、東京音楽大学1年在学中に第27回クララ・ハスキル国際ピアノコンクールで優勝し、注目を集める若手ピアニスト。そんな彼に、スタクラフェスに向けた思いを聞いた。

――スタクラフェスの話を最初に聞いた時、このイベントに対してどのようなイメージを抱きましたか。

まず、面白そうだなと思いました。ただ、実は一つ心配しているのが、私、“雨男”なので、大丈夫なのかなと(笑)。でも、それ以外はポジティブなイメージしかないです。野外は初めてなので楽しみです。

――他の出演者のほとんどは"晴れ男"、"晴れ女"ばかりらしく、そちらのパワーが勝ればいいですね。そんな中、屋外での演奏は初めてとのことですが、野外コンサートについて思うことは何かありますか。

イメージとして、自然と調和するという意味では、やはり野外の方が色々なことを感じられる部分が多いのではないでしょうか。ベートーヴェンにしろ、ラフマニノフにしろ、散歩しながら音楽のイメージが湧いて楽譜を書いたといいます。だからといって野外演奏の方が適しているのかどうかはわかりませんけれども、とても面白い試みだとは思っています。

――17:20 からの「プレミアムサンセット ~キャンドルを灯して」では、日の沈む夕刻に、松田理奈さんの奏でるヴァイオリンの名曲と共に藤田さんがピアノ演奏をなさいます。松田さんとの共演に向けての思いをお聞かせください。

松田さんと共演するのは初めてなんですよ。先日、松田さんのコンサートに行きましたが、楽しそうに演奏されていました。松田さんが素晴らしいヴァイオリニストであることはもちろんですが、無伴奏ヴァイオリンでないかぎり、ピアノの存在というのも大きいですよね。その演奏は清水和音先生がピアノを演奏されたのですが、ヴァイオリンを上手く支え、時には引っ張ってと、本当に素晴らしかったです。

私もアンサンブルは好きですし、今までもヴァイオリンの方と共演してきました。大学の先輩にヴァイオリン奏者の辻彩奈さんがいらして、二人で演奏することもあります。ヴァイオリニストには、ピアノをあくまで伴奏として考えるタイプと、一緒にアンサンブルを楽しむタイプの二通りあって、辻さんは後者でしたので非常に面白かったですね。松田さんもアンサンブルを楽しそうにやっていたので、後者なのではないかと思います。初コラボレーションということもあり、とても楽しみです

松田理奈(左)、藤田真央(右)

松田理奈(左)、藤田真央(右)

――同じ夕刻のステージで、藤田さんはリスト「慰め(コンソレーション) 第3番」もソロ演奏しますね。

名曲です! 作品が素晴らしいので、あまり余計なことはしないようにと思っています。日の沈む夕刻とこの曲がどんな風に交わるかは……その時にならないとわからないですね。

――「 キャンドルを灯して」というサブタイトル通りに、キャンドルを実際に灯す演出も予定しているそうです。

そうなんですか? 凄いですね! ならば、リストのこの曲も、より効果的に聴いていただけるようになると思います。

この曲をお客様の前で​弾くのは初めてなんです。この曲の名盤はなんといってもホロヴィッツです。それが本当に素晴らしいんですよ。リストといえば超絶技巧のイメージがありますが、哀愁深い音楽を聴かせることも非常に難しい。リスト特有の和音の巧みな使い方もしますし、この曲は難曲だと思います。

――18:30からの「Classic Revolution!新進気鋭の若手アーティストとオーケストラの饗演」ではラフマニノフによる協奏的狂詩曲である「パガニーニの主題による狂詩曲」抜粋を披露されると伺いました。

この曲はアンサンブルの要素が強い曲だと思っています。以前アメリカのコンクールで弾いたのですが、掛け合いが本当に多いので、ラフマニノフ独特の和音や和声が難しいんです。「あ、こういう進行をするんだ?」と、いうようなところが多々あるんです。ヴァリエーションごとに色々なキャラクターを出さなければならず、それをコンクールでは二回くらいしか合わせをしないで本番に臨むので、とても大変でした。ラフマニノフの真骨頂と言えるような、非常にメロディックなところと、ブルースノートと言われている進行が好きです。そういった要素が秘められているのも面白いですよね。

ーースタクラフェスに参加するにあたり、演奏者/オーディエンスの立場を超えて、この野外フェスで楽しんでみたいことは何かありますか?

食べ物も沢山あるんですよね?

ーーはい、食べながら、飲みながら聴けるというコンセプトなので、まだお店は決まってませんが、沢山出店するかと思います。

好物がうどんなので、あると嬉しいですね。好きなうどんは、けんちんうどん。カレーうどんも好きです。もしもスタクラフェスの会場内にあれば、是非、演奏後に食べたいですね。演奏前はたぶん食べないので。

――演奏前にお食べにならない? そうなのですか?

「シャーロック・ホームズ」の一場面で、ホームズがワトソンと話していて、ディナーかランチが置いてあったんですけれど、それに手をつけないというシーンがあるんです。見かねたワトソンが「何で食べないのですか?」と尋ねると、「ワトソン君、頭が一番回るのは空腹の時なんだ。一番その時が集中できるのだよ」と言ったんです。それで私も、食べない方が集中できるんじゃないかと思っています。まぁ、架空の人物の話なんですけどね(笑)。

この前、ショパン・コンクール第一位だったチョ・ソンジンさんと話していて、「演奏前の食事はどうされています?」と聞いたら、本番の日は、例えば19時から開演だったら、14時にランチを食べて、後は全く食べないとおっしゃっていました。そうすれば、食べ過ぎて自分の洋服が着られなくなる​心配もないし、食べると集中できないと。やはり、集中を保つためには、空腹時の方がいいとおっしゃっていました。

――やはりホームズのセリフは間違っていないわけですね。

間違ってないですね。作者のコナン・ドイルがそうなのかもしれません。音楽は、邪念に負けないように集中力をキープすることが大事だと、ダニエル・バレンボイム氏も言っていて、そのことは私もずっと意識してます。彼は、聴く立場でも同じだ、と言ってました。家でCDをかける時にも、携帯など現代の利器の電源を全て切って、その音楽に集中するんだそうです。「一番最初の音から、一番最後の音まで集中する、それが音楽を聴くということなんだ」と。おっしゃってました。やはり集中は大事だなと思います。

――なるほど、では、うどんは演奏が終わってからですね。

そうですね(笑)。あるといいけれど。

――今回のフェスで、ご自身が出演される枠以外で、気になるプログラムはありますか。

知っている方がたくさん出演されます。反田恭平さん、金子三勇士さん、實川風さんも出演されますよね。以前共演した方々と再会できるのが楽しみです。伊藤悠貴さんとは一緒にビリヤードをやりました。色々な方々に会えて、その演奏を聴けるのが楽しみです。

――会場となる赤レンガ倉庫や横浜界隈で、ご自身が行ってみたいスポットやお店などはありますか? また、お客さんに対してオススメのスポットやお店などはありますか?

私、ベイスターズが好きなんです。年に2、3回は観戦しています。今は横浜DeNAベイスターズですけれども、私はその前の横浜ベイスターズ時代からのファンです。行ってみたい場所としては、横浜スタジアムの近くで、一棟のビルが全てベイスターズショップになっている「THE BAYS」。関内にあるので、スタクラフェスからもすぐだと思います。皆さんも是非、行ってみてください!

【動画】藤田真央さんよりメッセージ


取材・文=清川永里子 写真撮影=福岡諒祠

公演情報

『イープラス presents STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018』
 
■公演日時:2018年9月23日(日・祝日)開場9:30/開演10:30/終演20:30 ※予定
■会場:横浜赤レンガ倉庫特設会場 (神奈川県)
 
■出演者(50音順):
【ソリスト】
伊藤悠貴(Vc)、伊礼彼方(Vo)、上野耕平(Sax)、大山桃暖(Pf)、金子三勇士(Pf)、北川辰彦(Bar)、小林沙羅(Sop)、小林美樹(Vn)、サラ・オレイン(Vo,Vn)、反田恭平(Pf)、髙木竜馬(Pf)、丹呉由利子(Mez)、DEPAPEPE、NAOTO(Vn)、中井亮一(Ten)、牛牛/ニュウニュウ(Pf)、藤田真央(Pf)、麻衣(Vo)、松下奈緒(Pf)、松田理奈(Vn)、三浦一馬(バンドネオン)、宮本笑里(Vn)、山本耕平(Ten)、LE VELVETS、他
【指揮】
青島広志、岩村力、横山奏
【アンサンブル】
シアター オーケストラ トーキョー、STAND UP! ORCHESTRA、ぱんだウインドオーケストラ、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、岩城直也(Pf,編曲)

【Sunday Brunch Classic Stage】※無料ステージ
1966カルテット、こぱんだドラムス、實川風(Pf)、園田涼(Pf)、新倉瞳(Vc)、藤原功次郎(Tb)、細川千尋ジャズトリオ、正戸里佳(Vn)、mille baisers、山田姉妹、米津真浩(Pf)

【総合司会】松下奈緒

■チケット料金:
1日券シーティング:13,800円
1日券スタンディング:9,800円
半日券(14時まで):5,500円
※シーティングエリア内は座席あり・自由席になります。シーティングエリアへのご入場は「1日券シーティング」「半日券(14時まで)」をご購入のお客様に限ります。
※半日券(14時まで)は夜まで楽しみたいけど、小さなお子様がいてお昼過ぎまでしかいられない方の為にご用意した枚数限定の特別なチケットです。開場から14時まで、シーティングエリア・スタンディングエリアの両方をご利用いただけます。それ以降はご退場をお願い致します。
※スタンディングエリアはすべてのお客様にご入場いただけます。
※雨天決行 ※4歳以上チケット必要(3歳以下は保護者1名につき1名のみ入場無料)
※ステージ内容は変更になる場合もございます。予めご了承ください。

■チケット:好評販売中
 
■関連サイト:
公式サイト:http://standupclassicfes.jp
e+(イープラス):http://eplus.jp/
株式会社イープラス:http://corp.eplus.jp/
Twitter:https://twitter.com/stacla_fes2018
Facebook:https://www.facebook.com/Stand-Up-Classic-Festival-2018-216194119151436/​

■主催:イープラス/朝日新聞社/BSフジ
■協賛:クレディセゾン/ファミリーマート/テラダ・ミュージック・スコア
■後援:神奈川県/横浜市文化観光局/横浜港運協会/(一社)横浜港振興協会/tvk/FMヨコハマ
■企画制作:イープラス/Zeppライブ
■制作協力:クリエイティブマンプロダクション
■協力:日本クラシック音楽事業協会/ソニー・ミュージックエンタテインメント
■問合せ:イープラス:0570-01-2244(受付時間10時~18時・土日祝含む)
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