大塚国際美術館で、フェルメールの日本未公開作品《ヴァージナルの前に立つ女》の原寸大再現陶板が常設展示に

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アート
2019.2.18

徳島県鳴門市・大塚国際美術館にて、17世紀オランダを代表する画家・フェルメールの日本未公開作品《ヴァージナルの前に立つ女》を原寸大再現した陶板が、2019年4月20日(土)より公開、常設展示となる。

同作はフェルメールの後期の代表作で、最盛期の繊細さと晩年の簡略化が程よく混在する作品だ。ヴァージナル(チェンバロに似た小型の鍵盤楽器)の裏蓋と壁に2枚の画中画が描かれ、中央のトランプを掲げるキューピッドの絵は「誠実な愛」を暗示し、弓が若い女性の頭上にあることから、彼女が恋愛中であることを示しているとも解釈されている。フェルメールの作品は持ち運びできるくらいの小品が多く、絵筆の毛先1本で描いたのではないかと思わせるくらい緻密な描写が特徴でも
ある。

作品と間近に触れあえる大塚国際美術館で、本邦未公開の名画をぜひ鑑賞してみてはいかがだろう。

大塚国際美術館で鑑賞できるフェルメール作品5点

また、大塚国際美術館には「フェルメールギャラリー」があり、各地の美術館が所蔵するフェルメールの作品5点の原寸大陶板を同時に鑑賞できる。

●真珠の耳飾りの少女 マウリッツハイス美術館、オランダ
●デルフトの眺望 マウリッツハイス美術館、オランダ
●デルフトの小路 アムステルダム国立美術館、オランダ
●牛乳を注ぐ女 アムステルダム国立美術館、オランダ
●手紙を読む女 アムステルダム国立美術館、オランダ

施設情報

大塚国際美術館
住所:徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内
開館時間:9時30分から17時(入館券の販売は16時まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)/1月は連続休館あり/その他特別休館あり/8月無休
入館料:一 般 3,240 円/大学生 2,160 円/小中高生 540 円
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