the peggies、majiko、ЯeaL、集団行動ら出演 NACK5『ミュージックレシピ』との連動イベント『OnePlate Vol.1』をレポート

レポート
音楽
2019.3.21
ЯeaL

ЯeaL

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NACK5「ミュージックレシピ」presents『OnePlate Vol.1』
2019.3.6&7 新宿BLAZE

毎週土曜の深夜にNACK5にて放送されているラジオ番組『ミュージックレシピ』との連動イベントである『OnePlate』が、3月6日・7日と2日間に渡って、記念すべき第一回目の開催を迎えた。
音楽を多方面から味わっていくこの番組で取り上げたアーティストや、まさに今ブレイクを迎えようとしている旬なアーティスト、それも女性ボーカルばかり計9組が集い、リスナーと熱気を高めあったライブの模様をレポートする。

omake.

omake.

この日が初ライブ(!!)となる3ピースガールズバンド・omake.の演奏からライブはスタート。緊張を誤魔化すためか饒舌に語る星亜(Vo.)に、フロアからは「頑張れ!」と暖かい声援が上がった。途中つまずいたり少し焦った様子を見せながらも両日共にオープニングアクトとして、会場の熱量を上げてくれた。綺麗に響く歌声に安定したベースライン、演奏を楽しんでいる様子が伝わるキーボードと、バンドとしての武器をしっかりと持っているグループは今後が非常に楽しみだ。
 

エドガー・サリヴァン

エドガー・サリヴァン

同じ3ピースでもバンドによって雰囲気はガラリと変わる。エドガー・サリヴァンは透明感のある楽曲の数々で自然に体が揺れてしまう心地よさがあった。ステージの端から端まで走ってフロアを見渡していく佐々木萌(Vo.)に負けじとパフォーマンスを魅せてくれる坂本遥(Gt.)、気持ちよくリズムで支えてくれる高木祥太(Ba.)と一体感を強く感じられるステージだった。
 

嘘とカメレオン

嘘とカメレオン

フロアに音楽が馴染んできた頃合いで登場したのは嘘とカメレオン。渡辺壮亮(Gt.Cho.)の「今日は散らかして帰ります!」の宣言通り、音が横殴りしてきそうな勢いで演奏が始まったのでこれはもう乗るしかない。厚みのあるサウンドと力技な煽りに圧倒されてしまう。かと思えば、とにかく格好の良いステージの合間にコーラのペットボトルを開け始め、ステージドリンクとして飲み始める渡辺の姿に笑いが起きる。高低差のあるパフォーマンスにリスナーは釘づけになった。


かわいいだけじゃないロックンロールを聴かせてくれたのは、the peggies。音数を補うようなコーラスは耳心地が良く、さわやかなのに力強く、どこかノスタルジックな楽曲の数々はずっと聴いていたくなる中毒性がある。リズムで遊ぶフレーズが多く、コール&レスポンスでは一体となってロックを楽しんだ。


majiko

majiko

初日のトリを飾ったmajiko、深くお辞儀をしてステージに入ってきた。奥行のある歌声で静かに始まった一曲目は、サビで一気に突き抜ける圧巻のパフォーマンスでフロアを飲み込んだ。低音も高音も、ささやきも叫びも自在に使いこなす表現力の高さに鳥肌が立つ。
イベントタイトルに対して、「出演者みんながそれぞれメイン料理、私も肉のひとつになれた」と語っていた通りに堂々たるステージを魅せ、「OnePlate」初日の幕は閉じた。


2日目、オープニングアクトに続きLucie,Tooのステージが始まった。低音がしっかりしている楽曲に合わさる、浮遊感のあるメロディラインが楽しい。スローでアンニュイな「幻の恋人」からアップテンポでキュートな「Lucky」と、振り幅が大きいけれども決して失われない個性が色濃いバンドだ。chisa(Vo.Gt.)の「良いと思っている音楽を純粋にやっている」という言葉に説得力を感じた。


集団行動

集団行動

「こんばんは、集団行動の時間です」の号令と共に演奏が始まった。思わず体が揺れてしまう、引力の強いパフォーマンスが確立されている。女性ボーカルだらけのこのイベントの中で、男声コーラスが交わると空気が少し引き締まる感覚がした。心地良く刻まれるリズムがフロアを揺らした。


登場前から手拍子が起こり、会場の熱気が最高潮に達してGIRLFRIENDが一曲目の「キセキラッシュ」を奏で始めた。力強いけれども穏やかに響く歌声がフロアを先導し、盛り上がりはピークをキープし続けていた。実は「OnePlate」初日のライブをこっそり観にきていたというメンバーたち、「昨日からライブやりたくてウズウズしていた」と熱量たっぷりのパフォーマンスを魅せてくれた。
 

ЯeaL

ЯeaL

2日間に渡っての『OnePlate』の大トリを飾ったのはЯeaL。強い楽器の音に切り込んでいくようなハイトーンボイスが気持ちいい。フロアの中央ではサークルモッシュが始まり、会場中の各々が音楽を楽しんでいる様子が伝わってきた。Ryoko(Vo.Gt.)の煽りにリスナーは振り落とされまいと乗っかっていき、温度はどんどん上がっていく。フロア中を引っ掻き回してライブは終演した。

番組タイトルの通り、様々な味の違う音楽が一堂に会した2日間のライブは非常に贅沢な空間だったのではないだろうか。しかも「OnePlate」はまだ第一回目である。早く次の皿が観たくて仕方がない。リスナーが飢えないうちに、どうか早く開催を発表していただきたいものだ。


文=くまたゆいこ カメラマン=内藤まみ

セットリスト

NACK5「ミュージックレシピ」presents『OnePlate Vol.1』 新宿BLAZE
 
2019.3.6
【omake.】
1.言いたいんだ
2.SUMMER SHOWER
【エドガー・サリヴァン】
1.Fight at Tokio
2.BABY Gを諦められない!
3.ゲレンデベイベー
4.JAPONICA?
【嘘とカメレオン】
1.モームはアトリエにて
2.ルイユの螺旋
3.JOHN DOE
4.されど奇術師は賽を振る
【the peggies】
1.君のせい
2.マイクロフォン
3.LOVE TIRP
4.グライダー
5.そうだ、僕らは
【majiko】
1.ミミズ
2.パラノイア
3.ひび割れた世界
4.命に嫌われている
5.狂おしいほど僕には美しい
6.声

 
2019.3.7
【omake.】
1.SUMMER SHOWER
2.言いたいんだ
【Lucie,Too】
1.EGOIST
2.幻の恋人
3.Lucky
4.最後の日
5.Fairy kiss
6.キミに恋
【集団行動】
1.SUPER MUSIC
2.ザ・クレーター
3.ティーチャー?
4.充分未来
5.ホーミング・ユー
6.鳴り止まない
【GIRLFRIEND】
1.キセキラッシュ
2.魅力とは?
3.ヒロインになりたい
4.JUMP
5.一直線
【ЯeaL】
1.仮面ミーハー女子
2.Shooting Star
3.エゴサーチ症候群
4.カゲロウ
5.強がりLOSER
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