chelmico『RUSH BALL 2019』クイックレポート ーーキュート＆クール、夏の空に弾ける遊び心満載のステージ

『RUSH BALL 2019』【ATMC】chelmico

RachelとMamikoからなる注目のラップユニット、chelmicoが『RUSH BALL』初登場！　白Ｔ＆デニムという爽やかな装いで登場したふたりは、敬愛するリップスライムの「楽園ベイベー」でサウンドチェック。最初は「え？　やるの？　できるかな（笑）」といいながらも、ゴキゲンなラップでウォーミングアップする姿が注目を集め、どんどん人が集まってくる。

本番がはじまるとゆるいリハの雰囲気とはうってかわって、「タオルを持ってる人は準備して！」と挨拶替わりにメジャー1stアルバム『POWER』に収録の「Player」をお見舞い。抜群にライブ映えするこの曲。息ぴったりのみんなのタオル回しとラップのシンクロが最高！　「いいですねー！」と２人も大満足の笑顔を見せる。

「（今日の出演者の中で）うちらだけラッパーだからよろしく頼むよマジで！」と友達のような親近感で、瞬間に距離をつめると、「歌える人は歌ってー！」と彼女たちの人気に火をつけたCMソングで話題の「爽健美茶のラップ」を披露！　誰もが知るあのメロディは自然と笑顔を生み出すキャッチ―さで、脱力感ある無邪気なサビの歌唱と、男前なラップのコントラストにハッとさせられる。MCで「chelmicoを初めて見たよっていう人―？」との問いに８割以上の手が挙がったが、曲終わりには、「めちゃめちゃカッコいいやん」「かわいいー！」とあちこちから声が聞こえてくる。イベントの醍醐味を感じる瞬間だった。

自分たちのスタイルをより深めた8月リリースの最新アルバム『Fishing』からも2曲を披露し、時に自在に声色を変えるアンニュイなMamikoの歌声とクール＆スムースなRachelのラップ、自然体のパフォーマンスが曲毎に表情を変えるので目が離せない。友達同士という２人が目を合わせながら軽やかにこなすMCも楽しくて、初見の人も一瞬でトリコに。最後の「Love Is Over」では、＜愛したい！恋したい！でも愛されたい！＞のコール＆レスポンスも大成功！　ハンドクラップで大盛り上がりとなり、晴れた空にピッタリのステージとなった。

取材・文＝岡田あさみ　撮影＝田浦ボン

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