高倉健さんの養女がつづった手記『高倉健、その愛』の重版が決定 累計発行部数は3万部に
高倉健さん
高倉健さんの生前の様子をつづった手記『高倉健、その愛。』が発売日からの連日の重版により、累計発行部数が3万部に達したことがわかった。
『高倉健、その愛』は、高倉さんの養女である小田貴月氏がつづった手記。没後5年を経て、高倉さんの最後の日々の出来事が記されているという。10月30日に発売された同書は、同日に重版(2刷)が決定。さらに、10月31日にも重版(3刷)が決まった。これは、10月28日の『ノンストップ!』(フジテレビ系)や、30日の『ミヤネ屋』(日本テレビ系)での紹介を受け、メディアからの取材申込みなど予想を上回る反響があったことから、品薄になることを予想しての判断だという。
『高倉健、その愛。』書影
出版元の文藝春秋によれば、1964年生まれの小田氏は、女優を経て、ホテルを紹介する番組のディレクター/プロデューサーに。現在は、高倉プロモーションの代表取締役を務めている。高倉さんが最後に愛した女性であり、1996年に香港で高倉さんと偶然に出会い、その後17年間2014年11月10日に最期を看取るまで共に暮らしたという。小田氏は“孤高の映画俳優”という高倉さんのイメージを崩さないため、陰の存在に徹し、旅行はもちろん、外でデートをすることもなかったそう。また、高倉さんは、かねてより小田氏に対し、「僕のこと、書き残してね」と伝えていたとのこと。
以下は、『高倉健、その愛』からの抜粋
・「僕は、貴より先に死ぬよ、多分……。順序から言えば、先だろ。そしたら……、僕のこと、書き残してね。僕のこと一番知ってるの、貴だから」
・「ありがとう」の代わりは、はにかんだ表情の「バ・カ・ヤ・ロー」。
人が喜ぶ姿を見るのが大好き。
好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。
一切において、「早いのが嬉しいよ!」が口癖。
・帰宅した後の最初の言葉は大抵、「ただいま」ではなく、ペコリン度数(腹ペコからとった高倉の造語)でした。「今日は“ペコリン”! 何食えるの?」の日もあれば、「今日はまだ“ペ”くらいかな。先に少しお茶を飲みたいね」などとお腹の減り具合を自己申告してくれました。(※高倉健さんは筆者のことを、「貴(たかし)」と呼んでいました)