【後編】セ・リーグ覇者を盛り上げた女神!「読売ジャイアンツ ヴィーナス」の素顔に迫る

インタビュー
スポーツ
2020.6.19
今年の新ユニフォームを着用したヴィーナスのメンバーたち

今年の新ユニフォームを着用したヴィーナスのメンバーたち

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読売ジャイアンツのマスコットガール『ヴィーナス』にインタビュー。後編では2020年度の新メンバーを中心に話を聞きながら、メンバーたちの球場におけるパフォーマンスの裏側に迫った。

■気になるヴィーナスのオーディションってどんな感じ?

新メンバーの馬渡愛子さん

新メンバーの馬渡愛子さん

新メンバーの古沼美波さん

新メンバーの古沼美波さん

——今年度から新たにヴィーナスに加入された馬渡愛子さんと古沼美波さんに伺います。ヴィーナスに応募しようと思ったきっかけは何でしたか?

愛子:大学時代に授業の一環として、ジャイアンツとコラボした「大学PRイベント」があり、私はMCをさせていただきました。そこに登場したのがヴィーナスだったんです。初めて見るパフォーマスやMCに魅了されたと同時に、一番衝撃を受けたのは観客の盛り上がりでした。ヴィーナスのパフォーマンスでお客様が笑顔になって、会場がひとつになれることを体感し「このチームに絶対加わりたい!」と思うようになりました。

——愛子さんはMCとして、ヴィーナスに入りたいと思ったのですか?

愛子:MCとしてというよりかは、「ヴィーナスの一員になりたい」という思いが強くありました。大学卒業後は3年間ほど旅行会社に勤務して、添乗員としてMCの経験はしたものの、チアダンスの経験はありませんでした。なのでダンスは難しい思ったのですが、次第に「ヴィーナスでみんなと一緒に踊りたい」と思うようになったんです。

大学卒業後は旅行会社に就職し、野球と関わることも多かったと話す馬渡愛子さん

大学卒業後は旅行会社に就職し、野球と関わることも多かったと話す馬渡愛子さん

美波:私は小さい頃から踊ることが大好きで、小学生の時にダンスを習い始めました。そのまま踊りを続けたいと思い、ダンスの専門学校に入学。そこで「自分のダンスや表現で感動を与えたり、踊りをお仕事としてやってみたい」という気持ちが強くなり、ヴィーナスのオーディションに応募しました。

——それまでヴィーナスのダンスを観たことはありましたか?

美波:実際にダンスを見たことはありませんでしたが、ある日ネットサーフィンをしていて、すごく華やかなダンスをしているグループを見つけました。それがヴィーナスだったんです。すごく楽しそうな表情、何よりお客様との距離が近く、とても盛り上がっていることに衝撃を受けたんです。

——オーディションでは、どのようなことをアピールしましたか?

美波:アピールというよりは、オーディション自体を楽しもうと思いました。私は元気に踊る姿が一番の持ち味なので、ダンスで自分を伝えたいという気持ちで、緊張よりも「ここで踊れる!」という喜びの方が強かったですね。

笑顔で元気に踊ることがとりえだと話してくれた古沼美波さん

笑顔で元気に踊ることがとりえだと話してくれた古沼美波さん

愛子:オーディションではダンス審査とは別に、アクロバットなどの特技をアピールする審査がありました。でも私にはその経験がなかったので、ダンスの練習に集中しました。そのおかげで、最終審査では自分のダンスを堂々と踊ることができたと思います。

——晴れてヴィーナスのメンバーになって、意識していることはありますか?

愛子:まだお客様の前でパフォーマンスを披露したことはないのですが、「腕の動きを意識して踊ること」「自信を持って踊ること」を練習中から意識しています。身体を大きく使って表現したり、表情を豊かにすることを一番大事にしています。

美波:先輩方から「お客様が常に目の前にいるということを考えながら踊るように」とアドバイスをもらい、その言葉をずっと大切にしています。練習の時からいつも本番をイメージし、笑顔で元気に踊れるように心がけています。

——公式戦での素敵なパフォーマンスを楽しみにしています。

愛子・美波:ありがとうございます!

なお、21名のメンバーを束ねるマネージャーの河合美樹さんにも、今年のヴィーナスの魅力について話を聞くことができた。

河合:毎回メンバーを選考する際に一番大切にしていることは、ファンのみなさんに「また会いたい!」と思ってもらえるパーソナリティを持っているかということ。ダンスの技術だけではなく、誰からも愛されるマスコットとしての魅力も重要なんです。その意味では新メンバー10名も含めて、今のヴィーナスは各々が輝く個性を秘めている。それがチーム全体としてのパフォーマンスも輝かせてくれると思います。今年リーダーを務める山田ありさは、ヴィーナスへの愛情を人一倍持ったメンバーです。彼女が全員を引っ張ることで、今年のヴィーナスはスタンドのお客様とジャイアンツの架け橋として、精一杯躍動してくれると期待しています。

■一番大変だったのはオールスターゲームのパフォーマンス

——先輩のみなさんにお伺いしたいのですが、これまでで一番大変だったパフォーマンスは何でしょうか?

麻衣子:昨年、東京ドームで行われた『マイナビオールスターゲーム2019』で12球団のチアリーダーやパフォーマーを迎えてのオープニングセレモニーがありました。他球団の皆さんとは当日のリハーサルでしか合同の練習ができなかったので、それが大変でした。総勢43名でパフォーマンスをしたのですが、ヴィーナスは21名しかいないので、他球団の方の立つ場所など想像しながら準備を進めました。グラウンドはとにかく広いので、常に頭をフル回転させて…このオールスターゲームの準備で想像力が豊かになったのは間違いないです(笑)​

——その演出は上手くいきましたか?

麻衣子:はい! 無事成功しました。終わった瞬間は感動して鳥肌が立ちました。全チームのチアリーダーがひとつになれた瞬間でしたね

本拠地開催として迎えた『マイナビオールスターゲーム』のセレモニーは、「準備は大変だった」と振り返るメンバーたち

本拠地開催として迎えた『マイナビオールスターゲーム』のセレモニーは、「準備は大変だった」と振り返るメンバーたち

——では、これまでで一番達成感があったパフォーマンスは覚えていますか?

花恋:毎日、毎試合のパフォーマンスで、すごく達成感を感じています。

ありさ:これは本当に感じることですが、お客様の中には、その日にしか来られない方もいるので、毎試合100%のパフォーマンスを届けられるように披露しています。観に来ていただいたその日が、最高の記念日になればと思ってパフォーマンスをしています。

——ファンとの交流で、思い出に残っているエピソードはありますか?

みな:これは地方遠征で鹿児島と熊本に行ったときの話で、その日は残念ながらジャイアンツが負けてしまったのですが、試合が終わった後でも球場にはたくさんのお客様が残ってくださっていて。ファンの方々からは「ヴィーナス! いつも応援ありがとうー!」という声が……。それを聞いて、私も含めてメンバーみんなが涙ぐんでしまいました。ファンのみなさんの温かさを実感できた瞬間でしたね。

麻衣子:私は2019年度の宮崎春季キャンプのとき、ファンのみなさんとのイベントで5歳くらいの男の子とジャンケンをしたんです。その年のシーズン中、「お姉ちゃん、東京ドームに来たよ!」とその子が話しかけてくれて。遠くから観戦に来てくれた喜びと、再会できた驚きで感動しました!

ファンの温かさがありがたいと話すメンバーたち

ファンの温かさがありがたいと話すメンバーたち

——ファンの方を覚えているんですね。

麻衣子:もちろんです。お話をした方など、関わっていただいたファンの方の顔は覚えていますね。

——今日は、普段聞けないことや裏話など、いろいろとお話を聞かせてくださりありがとうございました。では最後に、2020年の新生ヴィーナスの今年にかける意気込みをリーダーのありささんからお願いします。

ありさ:ヴィーナスとして一番大切にしていることは“チームワーク”です。メンバーみんなが輝ける場所を作ること、そしてお客様に元気と笑顔、夢を届けられるようにパフォーマンスをしていきたいと思います。ジャイアンツの勝利はもちろん、今年のメンバーでしかできない様々なことに挑戦して、ヴィーナスの新しい一面も見せていければと思っています!

チームワークを一番に掲げて、メンバーが輝ける場所を作りたいと話してくれたリーダー・山田ありささん

チームワークを一番に掲げて、メンバーが輝ける場所を作りたいと話してくれたリーダー・山田ありささん

2020年シーズンも、ジャイアンツ戦士たちの熱い戦いを盛り上げてくれるヴィーナス。新メンバー10名が加わり、今年もパワフルなパフォーマンスを見せてくれそうだ。当初は無観客での試合になるが、私たちの代わりにヴィーナスが選手を応援し、力づけている姿をテレビのモニター越しなどに見守りたい。

前編はこちら

イベント情報

読売ジャイアンツ主催試合

 会場:東京ドーム(東京都)

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