【前編】セ・リーグ覇者を盛り上げた女神!「読売ジャイアンツ ヴィーナス」の素顔に迫る

インタビュー
スポーツ
2020.6.15
読売ジャイアンツのマスコットカール「ヴィーナス」

読売ジャイアンツのマスコットカール「ヴィーナス」

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昨年は5年ぶり37度目のリーグ優勝を果たした読売ジャイアンツ。2020年プロ野球開幕も間近となり、今年の戦力や“セ・リーグ連覇”そして“日本一奪回”の可能性について気になるところ。そんなファンとともに、G戦士の活躍を後押しし、試合を盛り上げてくれるのが、マスコットガール『ヴィーナス』だ。

ヴィーナスといえば洗練された高度なダンス、スーパーバズーカーのパフォーマンスなどで、球場をエンターテインメントな空間へと誘ってくれる存在。そんな彼女たちの素顔に迫るべく、今回はメンバー6人にインタビュー。普段は聞けなかった彼女たちのバックグラウンド、ジャイアンツ対する熱い想いをたっぷりと聞いた。

■「日本で1位を取りたい」「東京ドームで踊りたい」

山田ありささん

山田ありささん

宮川麻衣子さん

宮川麻衣子さん

冷牟田花恋さん

冷牟田花恋さん

小沼みなさん

小沼みなさん

——まずはリーダーのありささん。ヴィーナスに入ったきっかけから教えてください。

ありさ:私は福井商業高校でチアダンスを始めて、「JETS」というチアリーダー部に所属しました。在学中に全米チアダンス選手権大会で優勝して、その実話がそのまま『チア☆ダン』という映画になったんですよ! ただ、アメリカで1位になっても、日本で1位を取れなかったことがずっと心残りでした。そんな時にヴィーナスの存在を知り、「日本一有名な東京ドームという場所に立って、今度こそパフォーマンスで1位を取りたい!」と思ったのがきっかけですね。

ヴィーナスのリーダとしてチームを牽引する山田ありささん

ヴィーナスのリーダとしてチームを牽引する山田ありささん

——サブリーダーの麻衣子さん、そして花恋さんはヴィーナス在籍3年目。みなさんは2年目を迎えるそうですね。ヴィーナスに入るまでは、いろいろと葛藤があったそうですが、オーディションを受けるきっかけはなんだったのでしょうか。

麻衣子:私は3歳からクラシックバレエを始めて、大学4年間はチアリーディング部に。東京六大学野球では明治神宮球場でも応援しました。卒業後は一旦就職をしたのですが、そこでチアのやりがいや、応援の大切さを思い出すことが多くて……。自分が一番輝けるのは、球場でチアをしている時。改めてそう感じて、ヴィーナスのオーディションを受けることにしました。

ヴィーナスに参加した思いを語る、サブリーダーの宮川麻衣子さん

ヴィーナスに参加した思いを語る、サブリーダーの宮川麻衣子さん

花恋:私は小学校2年生からチアリーディングを始めて踊りの楽しさを知り、その後ヒップホップ、体操なども習いました。そのおかげでアクロバットもできるようになったんです。一度大学でダンスを辞めてしまったんですが、やっぱり小さい頃からの夢だった「東京ドームで踊りたい」という夢が諦めきれず、応募しました。

ヴィーナスではアクロバットを担当する、冷牟田花恋さん

ヴィーナスではアクロバットを担当する、冷牟田花恋さん

みな:私は小学生の頃からダンスが大好きで、よく踊っていました。けれど高校生になった時、人生の目標も夢も何も見つからなくなり、一旦はダンスから離れます。そんな私を立ち直らせてくれたのが、2018年の『ジャイアンツ・ファンフェスタ』で踊るヴィーナスだったんです。その時「私もこのチームに入りたい」という新たな目標ができ、2019年にメンバーになることができました。

祖父母の代から家族全員がジャイアンツファンと話す、小沼みなさん

祖父母の代から家族全員がジャイアンツファンと話す、小沼みなさん

■ヴィーナスって、普段どんな練習をしているの?

——観る人をいつも元気にしてくれるヴィーナスですが、普段の練習ではどのようなことをしているのですか?

ありさ:私とサブリーダーの麻衣子、あとはダンスリーダーのひなこの3名で話し合って、必要な練習メニューを決めています。一番多くの時間を割いているのは、メンバー全員で合わせるパートですね。

花恋:『ジャイアンツ プレーヤーズ・デー』などのイベントでは、毎回ダンスも変えてパフォーマンスをしています。地方球場での試合では、ご当地出身のアーティストさんの曲を使用したり、地元の体操や民謡を取り入れたダンスも練習していますね。

麻衣子:昨年の熊本での試合では「くまモン」の体操を取り入れたり、沖縄キャンプのオープン戦では三線のリズムで小刻みに踊る「カチャーシー」をダンスの中に織り交ぜたんですよ。

ありさ:メンバーそれぞれが考えた振付やダンスのアイデアなどを披露することもありますし、ディレクターの先生方やヴィーナスのOGにもお願いして、ダンスの指導を行ってもらうこともあります。

おもに練習メニューを決めているのは、リーダーのありささんとサブリーダーの麻衣子さん

おもに練習メニューを決めているのは、リーダーのありささんとサブリーダーの麻衣子さん

——いつもの練習で、特に意識をしていることはなんですか?

ありさ:お客様に楽しさを伝えるために、一番は“笑顔”で踊ること。それは練習の時から意識してパフォーマンスするようにしています。

麻衣子:ダンスに必要な技術は基礎からきっちり練習します。ただ技術だけでなく、ヴィーナスは“チームを後押しする”、“お客様に楽しんでもらう”ダンスであることも大事だと思っています。私は“ヴィーナスの想いが1人でも多くの方に伝わるように表現する”ということを意識しています。

花恋:私は身体が小さいので、いつも“大きく踊る”ことを意識しています。東京ドームはとても広くて、少しでも油断すると圧倒されてしまう雰囲気なので、それに負けないように大きくスタンスを取ったり、躍動感のある動きを練習から意識しています。

——花恋さんがチームの中で、一番身体が小さいのですか?

花恋:私より小さい子が、1人だけいます。

麻衣子:もう1人、身体が小さいメンバーがいるのですが……いや、同じくらいだと思います。

花恋:ええええ〜!

一同:(爆笑)

「身長が低いので大きく踊るよう心がけでいる」と話す、花恋さん

「身長が低いので大きく踊るよう心がけでいる」と話す、花恋さん

みな:東京ドームは360度どこを見渡しても、たくさんのお客様がいらっしゃいますが、私は“1人ひとりのお客様と目を合わせること”、“お客様の顔を見ること”を大切にしています。グラウンドからでもお客様の表情ははっきりと見えるんですよ。ジャイアンツを応援するヴィーナスの代表として、常にお客様と目線を合わせるよう、練習から心がけています。

——グラウンドからお客さんと目が合うことなんてあるんですか?

一同:あります!!

みな:特にエキサイトシートはすごく目が合います!

「お客様と目を合わせることが大事」と話す、みなさん

「お客様と目を合わせることが大事」と話す、みなさん

継続メンバーの4人は普段の練習に取り組む姿勢、モチベーションなど、貴重な話をたくさん語ってくれた。 後半では、オーディションに合格した新規メンバーを中心に、さらにヴィーナスの素顔を深堀りしていく。

後編はこちら

イベント情報

読売ジャイアンツ主催試合

 会場:東京ドーム(東京都)

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