大阪市主催・舞台芸術支援事業『大大阪舞台博覧会2021』応募総数47組から選ばれた全10組の作品をオンラインで無料配信

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2021.2.15

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コロナ禍において活躍の場を失った大阪の舞台芸術活動への支援として、大阪市立芸術創造館(大阪市旭区)を発表の場として、短編演劇祭『大大阪(だいおおさか)舞台博覧会2021』が開催される。

大阪の芸術文化の次世代を担うアーティストの活動を支え、育てて行くため、「スキルアップ」「発表」「プロモーション」の3つの支援を行い、今後も継続的に舞台芸術活動を行っていける環境をめざす企画、そして大阪市民に向けた舞台芸術の鑑賞機会として、もっと多くの人に大阪のアーティストの活動を知ってもらい、大阪の舞台芸術を活性化する事も目的としている。

このたび緊急事態宣言の発令を受け、感染症予防対策を徹底するため、公募の際に予定していた上演について、実施方法を「無観客での映像配信」に変更することとなった。応募総数47組から選ばれた、全10組の作品を映像収録し、3月下旬に企画公式サイトにて無料公開する。

併せて、2021年3月7日(日)に開催を予定していた特別ワークショップについても一般の参加者募集を見合わせることとなった。

この変更に伴い、参加する10団体の作品創作と今後の芸術活動のため、企画製作である大阪市立芸術創造館(指定管理者・アートサポート共同事業体)の呼びかけで、広く支援金を募っている。

<企画概要>

■応募総数:47件
■審査通過:10団体/個人(五十音順)

<団体プロフィール>
N₂

杉本奈月と秋山真梨子によるカンパニー。関西と関東の二都市を本拠地とし京都を第二の拠点とする。現在は十年来のテーマである治癒 / 治療のあいだに立つ「演劇とケア」をテーマとして、自身で書きおろした戯曲でなく他者のテキストと語りから作品を立ちあげている。代表作『居坐りのひ』で第15回AAF戯曲賞最終候補になり「大賞の次点」と評され、ウイングカップ6最優秀賞受賞。Tab. /Fig. では「1.17と3.11からなる二つの震災」について描きながら劇場へのあて書きを行っている。KAC TRIAL PROJECT Co-program 2017 京都芸術センター共催事業、おおさか創造千島財団 平成30年度スペース助成、THEATRE E9 Air オープニングプログラム 採択など。

孤独の練習

維新派の役者として1993年~劇団解散の2017年まで活動を続けた平野舞によるユニット。表現群の境界を自由自在に漂流しながら行為的な作品をクリエイションする。作品ごとにメンバーを集めるスタイルをとり、役者、ダンサー、音楽家、デザイナーなどのアーティストがパフォーマーとして参加する。2020年10月、北加賀屋の音ビル・ガレージスペースにて孤独の練習0『Lost &Found』を上演。「見る/見ない」あるいはそこに「いる/いない」ことにまつわる試みとして、ノートパソコン5台と音響システムを配置した、アクティングエリア・客席混在型の舞台空間を作り出した。2021年、孤独の練習1を上演予定。

心中椿

2016年新宿JAM(ライブハウス)にて旗上げ。メンバーは踊り子、放浪芸人、大工の職についている。ほとんどの芝居を鏡野杏海が作.演出を行う。屋内、屋外問わず劇空間に変えて芝居を行う。過去にはデパート、ホテルの屋上、美術館の中庭、ライブハウス、酒蔵、旧産婦人科医院など東京、四国、北陸地方にて公演を行う。2019年10月愛媛県卯之町池田屋裏庭にて竹組みの野外舞台にて楽団による生演奏の下、サーカス芝居『素晴らしき世界』を上演する。2020年芸能が多様であり、伝統文化の根強い大阪に拠点を移し、関西での活動を模索する。今回、初の劇場公演。

それはそれシスターズ

2015年、関西小劇場で活動する佐々木ヤス子、嘉納みなこ、是常祐美、遠坂百合子の四人の女優で結成されたコメディユニット。2017年に近鉄アート館で開催されたエミィ賞グランプリに出場し、作品賞を受賞した。コメディユニット「かのうとおっさん」でコメディ作品を作り続けている嘉納みなこが脚本・演出を担当し、身体能力の高い佐々木ヤス子、コメディエンヌとして定評のある是常祐美、一度見たら忘れられないアンニュイな声と姿を持つ遠坂百合子、それに嘉納の四名の演者で、一般社会から少しはみ出した素敵なバカたちが跳梁跋扈する、「おもしろい女たちの饗宴」をテーマに創作を行っている。

tarinainanika(タリナイナニカ)

20世紀西洋演劇界の巨匠エティエンヌ・ドゥクルーが構築した役者の身体芸術〈コーポリアルマイム〉を専門とするシアターユニット。主宰の巣山賢太郎とタニア・コークは長年ロンドンでドゥクルーのアシスタントを務めたスティーヴン・ワッソン氏とコリン・スウム氏に師事。2011年にtarinainanikaを結成。コーポリアルマイムを継承する第三世代のアーティストとして国内外で活動を展開しており、従来の演劇の枠組みを押し広げるフィジカルシアターを開拓している。また、東成区のアトリエFLYING CARPET FACTORYでは、未来のアクター・クリエイターを育む〈コーポリアルマイム舞台芸術学校〉を運営している。

南極ゴジラ

ゆかいな劇団・南極ゴジラです。平均年齢23才。とびきりキュートな9人+1台の劇団員で、“どきどき、わくわく、ちょっとこわい”みたいな感じの作品をお届けしています。2020年4月に劇団化。9月には大阪と東京で劇団はじめてのツアー公演『贋作ジュラシックパーク』を上演、夢の大作映画を下敷きに泥臭い人間ドラマを表現し、多方面で話題になりました。その他、昨年の緊急事態宣言下で製作したラジオドラマ『インスタント桃源郷』や、WEBマガジン『ホップステップ南極ゴジラ』の発行など、生活と演劇の間にある垣根をぽんぽんぽん!と飛び越えながら活動をおこなっております。かわいがってください。

羊とドラコ

竜崎だいちの一人ユニット。2016年より活動開始。2021年の現在まで少なくとも年に一本のペースで作品を発表する等、活動を続けている。表舞台は苦手な本名の自分を、牡羊座未年になぞらえて「羊」、竜崎の名を名乗る活発な自分を「ドラコ」とし、二つの自分をつなぎ合わせたのがユニット名の由来。すべての作品の脚本・演出を竜崎が担当。以前はファンタジー作品を主軸に本公演を行なっていたが、現在は会話劇、ホラー作品、ラブホテル公演、映像作品等、「竜崎がやりたいと思った事をやる」をモットーに、様々なジャンルに挑戦中。

無名劇団

2002年旗揚げ。2009年に休団後、2014年に20代女性を中心に再始動。近代文学から現代を見る「無名稿シリーズ」と、私的体験をテーマに、人の痛みに寄り添う「私戯曲シリーズ」の異なる二つの脚本家と上演形態を有する。いずれも演出は、代表の島原夏海。1年に2~3回の本公演のほか、自団体のアトリエでの公演、フェスティバルやシンポジウムへの参加、高校の演劇指導など、精力的に活動中。應典院舞台芸術space×drama2015 優秀劇団選出。平成29年度アイホール次世代応援企画break a leg選出。ほか。

LPOCH

はじめまして、あるいは大変ご無沙汰しております。LPOCH(リポック)です。皆様、いかがお過ごしでしょうか?私達は最近仲間が増えて4人になりました。私たちは実に2年ぶりの演劇です。2020年には本公演を!と思っていた矢先のCOVID-19……許さんぞ。このような機会を頂き感謝します。さて、ここでズボラ飯の紹介です。ご飯と生卵を用意します。ご飯の上に卵を落とし、白身と黄身を分離します。最初に白身とご飯をかき混ぜます。お米の表面が全体的につるっとしたら、黄身をかき混ぜます。これが大学時代、同級生に教えてもらった、卵かけご飯がより美味しくなる方法です。醤油はお好みでどうぞ。手洗いうがいもお忘れなく。

猟奇的ピンク

「猟奇的ピンク」は大阪を拠点に活動する演劇製作ユニット。ミスiDやピアニスト、他団体のディレクター等と共に、今までに本公演を5回、番外企画「Extra」を9回行う。モノローグやリフレインによって孤独や諦観を描く事が多く、詩的(あるいは私的)な表現を用いたツイート劇とも評される。毎公演、演劇という媒介を通して、様々な人、企画とのコラボを積極的に行っている。

詳細情報

【芸術活動支援金】
 
受付期間:2021年2月12日〜3月31日まで。
支援額は1口100円〜上限なし。
頂いた支援金はシステム手数料を除き、全額を10団体に分配させて頂きます。
なおご支援頂いた方には応援されるアーティストから感謝のメッセージをお送り致します。
どうかご支援、ご協力のほどよろしくお願い致します。
 
ご支援はこちらより
 
大大阪舞台博覧会・過去開催実績
 
*第1回(2015年)開催時:
2015年2月21日・22日
参加12団体(応募総数:40団体より選考)
有馬九丁目ANNEX/VOGA/かのうとおっさん/劇団N₂/劇団冷凍うさぎ/THE ROB CARLTON/森林浴/突劇金魚/南河内番外一座「ヤング」/無名劇団/ユリイカ百貨店+サギノモリラボ/笑の内閣
【WS講師】末満健一、大田和司、東野祥子、橋本裕介
 
*第2回(2016年)開催時:
2016年2月6日・7日・13日・14日
参加24団体(応募総数:57団体より選考)
N₂/おおさかパレット/オパンポン創造社/かまとと小町/劇団壱劇屋/劇団うんこなまず/劇団ガバメンツ/劇団子供鉅人/劇団ふぞろいぞろい/劇団演りだおれ/コトリ会議/坂口修一/少年眼鏡/森林浴/ドキドキぼーいず/突劇金魚/努力クラブ/南河内番外一ザ・ヤング/MIME+(ミメット)/無名劇団/May/MOGURA KAGURA/モンゴルズシアターカンパニー/笑の内閣
【WS講師】登紀子、吹原幸太、武吉浩二、末満健一、康本雅子、いいむろなおき
 
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【大阪市立芸術創造館とは】
大阪市立芸術創造館は、大阪における芸術文化拠点として、演劇・音楽・ダンスなどの舞台芸術の活動を支援することを目的とした大阪市の施設です。稽古場・練習スタジオを完備しており、劇団・ダンスカンパニー・バンド・吹奏楽団などをはじめ、あらゆるジャンルの表現者にご利用いただいております。
『大練習室』には客席が常設されており、照明・音響・舞台設備を完備し、演劇・音楽・ダンス公演など、発表の場として活用いただけます。
『レコーディングスタジオ』では、プロ仕様の録音環境を、行政施設ならではの低価格で提供し、プロからアマチュアまでの音楽活動をサポートします。
自主事業としては、体験講座の見本市『ワークショップフェスティバル -DOORS-』を主軸に、入門編から専門ジャンルに特化した内容まで、幅広い層を対象にしたワークショップや講座を企画・開催しています。
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