ミュージカル・ギルド q. が、最前線で奮闘するジャーナリストたちを描いた『BRAVE HEART~真実の扉を開け~』を上演

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2021.3.3
『BRAVE HEART~真実の扉を開け~』

『BRAVE HEART~真実の扉を開け~』


2021年4月7日(水)~4月10日(土)東京・IMA ホールにて、ミュージカル・ギルド q. 第19回公演『BRAVE HEART~真実の扉を開け~』が上演されることがわかった。

ミュージカル・ギルド q. は現代日本の社会問題を題材に、オリジナルミュージカルを発表してきた劇団。本作は2019年8月に上演した『Signs!~微力だけど無力じゃない~』以来2年ぶりの新作ミュージカルとなる。

新型コロナウイルス感染症の爆発的な拡大の中、日本の政治とメディアをめぐる問題を大きくクローズアップされた昨今。
劇団演出家・劇作家の田中広喜は、長く新聞界に身を置いてきた経験から自作でメディアの現場を描いたミュージカルを作ることをライフワークにしており、いま多くの人達がSNS上でのフェイクニュースなどに振り回され、それが大きく世論を動かすようになってきた現代において、改めて既存のメディアの必要性とその在り方を見つめ直す必要性を感じ、権力とメディアの癒着、政治報道の在り方、またメディアの中での性差別の問題などを題材として取り上げながら、大勢の記者への取材をもとに最前線で働く新聞記者たちの苦悩と奮闘ぶりをミュージカルとしてエンターテインメント性も持たせながら描きたいと考えたそうだ。
そして、本来伝えるべきことを伝えられなくなってしまうことへの警鐘を鳴らす思いを込めて、知る権利を守る最前線で頑張るジャーナリストたちへのエールを本作でおくる。

出演者は、沼尾みゆき、後藤夕貴、井口大地、石井雅登、藤森裕美(イッツフォーリーズ)、石原慎一、安達星来、中村香織、柳瀬亮輔、秋山秀樹、森田浩平ほか。

本公演は劇場での上演に加え、4月10日(土)12時55分からライブ配信も行われる。

【Story】
秋月美沙子(沼尾みゆき)は東都新聞の記者。後輩の向坂皆人(井口大地)と補助金疑惑の取材中で、ライバル社の東山謙(石井雅登)としのぎを削っていた。この疑惑の中心は長期政権を支える官房長官・瀧清重(森田浩平)だ。美沙子は瀧を追及すべく官邸記者クラブへと乗り込むが、上司の村井正嗣
(石原慎一)がクラブを牛耳り、取材を妨害する始末。そこに、通信社の官房長官番として向坂の大学の後輩・舞島朱里(後藤夕貴)が配属され、美沙子らとの出会いをきっかけに疑惑取材に関わっていく。そんな折、向坂は財務省官僚の森川修二(柳瀬亮輔)から疑惑の証拠となる資料を託される。
しかし、向坂は森川の立場を案じ、美沙子にその存在を隠す。一方、美沙子は尊敬する女性編集長・西崎玲子(藤森裕美)の指示で、瀧を追及すべく官房長官の定例会見に再び乗り込む。そして疑惑をめぐる権力との攻防が始まる!!

 

公演情報

『BRAVE HEART~真実の扉を開け~』
 
日程:2021年4月7日(水)~4月10日(土)
会場:IMA ホール
 
作・演出:田中広喜
音楽:田中和音
振付:松本和宜
歌唱指導:金田まり子
舞台美術:浅井裕子
照明:中田隆則
音響:須藤浩(サウンドオフィス)
舞台監督:髙橋淳一
劇団代表:石村淳二
ゼネラル・プロデューサー:田中正美(STOIK)
 
出演者:
沼尾みゆき、後藤夕貴、井口大地、石井雅登、藤森裕美(イッツフォーリーズ)
石原慎一、安達星来、中村香織、柳瀬亮輔、秋山秀樹、森田浩平  他
 
料金:S席 7,000円/A席 6,000円/B席 5,000円(全席指定・税込) 
※開場は開演の30分前 好評発売中
 
取扱:
劇団フォーム  https://onl.tw/CdtCVkr
カンフェティサイト  http://confetti-web.com/BRAVE HEART
0120-240-540(受付時間 平日 10:00~18:00)
に関するお問い合わせ窓口:BRAVE HEART 事務局 bh-ticket@musical-guild-q.com
 
【ライブ配信】
日程:2021年4月10日(土) 12:55~15:30
※アーカイブ4月10日(土)12:55~4月24日(土)15:30
ライブ配信:2,000円
http://streaming.zaiko.io/_item/335427
 
企画・制作:株式会社 Musical Art Stage
主催:ミュージカル・ギルド q.

ミュージカル・ギルド q. とは

ミュージカル・ギルドq.は2005年2月26日、1985年から20年間存続し2005年に解散したミュージカル集団「コーラスシティ」の中心メンバーが集まって、優れた日本の現代ミュージカルの創造を目指してミュージカル専門劇団として結成された。演出家・劇作家である田中広喜を中心に日本の現代社会を舞台に、社会の隅々に横たわる問題を題材に人々の生き様を描くミュージカルをオリジナル作品として作り続けている。
 
演出家・劇作家の田中広喜は、ミュージカルを通じて現代社会の抱える矛盾や軋轢を取り上げ、その中で人々が夢と希望を抱えながらも苦悩し、そして成長していく様を描き出すことを目指している。ともするとミュージカルは歌って、踊って、楽しいものと言われがちである。しかし、ミュージカルの名作と言われるものの多くはその時代の社会的背景を鋭く描き出したものが多い。アメリカの貧困と民族間の対立を描いた『ウェストサイドストーリー』、ナチスの独裁下でのユダヤ人差別を描いた『キャバレー』、第2次大戦下での全体主義に抵抗した家族を描いた『サウンド・オブ・ミュージック』、フランス革命下での民衆の自由と平等を求める闘いを描いた『レ・ミゼラブル』などがその代表例である。田中はミュージカルで日本の現代を描くことにこだわり、それを鋭く批判的に描き出しながらも、さらにエンターテインメント性を融合させてより分かりやすく楽しめる作品にすることによって、たんなる啓蒙的な芝居ではない多くの観客に楽しめ「明日を生きる活力」を見出してもらえるような作品作りを心掛けている。
 
この田中の目指すミュージカルを体現するのがミュージカル・ギルド q.である。劇団は同時に、歌、ダンス、演技それぞれの要素で高い専門性が必要とされるミュージカルの表現者を育てていくことも目的としている。2020 年から研修生制度を作り、新人の育成にも力を入れている。そして、日本のオリジナル・ミュージカルを表現する代表的な劇団を目指している。
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