坂手洋二作・演出『悪魔をやっつけろ～COVIDモノローグ～』の追加公演が開催　コロナ禍の脅威に襲われた劇作家によるモノローグ・ドラマ

2021年9月13日（月）・14日（火）東京の座・高円寺2にて、燐光群による『悪魔をやっつけろ～COVIDモノローグ～』の追加公演が行われることがわかった。

燐光群は1982年創立、主宰である劇作家の坂手洋二作・演出作品を中心に、社会性・実験性の高さと、豊かな表現力を兼ね備えた、斬新で意欲的な新作公演を重ねている。

本作は、イギリスを代表する劇作家、デヴィッド・ヘアの最新作。昨年3月、COVID（コロナウイルス感染症）に罹患し、闘病生活をおくった彼は「自らの恐怖と夢、誠実な医学と不誠実な政治が入り乱れた混乱の記憶」をもとに、激しい怒りと緊迫のモノローグ・ドラマを執筆。ロンドン・ブリッジ・シアターで、ニコラス・ハイトナー演出、レイフ・ファインズ出演により初演され、話題を呼んだ作品だ。

そんなコロナ禍の脅威に襲われた劇作家が、歴史と文明を見直し、自分たちの国・社会の現実を鋭く告発する作品を、燐光群は、坂手洋二出演による講演会スタイルの〈ドラマ・リーディング〉として各地で巡演している。東京では7月31日、8月1日に座・高円寺、8月9日に星陵会館にて上演。そして、今回、9月に追加公演を行う。

本公演では、各回とも、リーディング後、坂手とゲストによるトークショーが行われる。13日（月）の19時開演回には森達也（映画監督・作家・明治大学特任教授）、14日（火）の14時開演回には石川智也（ジャーナリスト・朝日新聞記者）、19時開演回には寺脇研（映画評論家・プロデューサー）が登場する。