新藤兼人最後の監督作品を舞台化 演出・北村総一朗 劇団昴公演『一枚のハガキ』上演決定 

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2022.2.5
劇団昴公演『一枚のハガキ』

劇団昴公演『一枚のハガキ』

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2022年3月16日(水)~3月20日(日)こくみん共済coopホール/スペース・ゼロにて、劇団昴公演『一枚のハガキ』の上演が決定した。

本作は、名匠・新藤兼人の最後の監督作品を舞台化。新藤が「戦争を許さない気持ち」を遺言として残しながらも、戦後70年以上経ちその想いが風化しようとしている中、戦争の愚かさを二度と繰り返さない思いを演劇ならではの切り口で人々の心に突きつける。

舞台脚本は、現代演劇を牽引する劇団チョコレートケーキの古川健が担当、演出は昴の名優・北村総一朗が手掛け、中西陽介・服部幸子・宮島岳史が出演。

舞台作品として上演するにあたり、広島県山県郡北広島町有田の有田八幡神社の神楽団、有田神楽団団員に協力を得た。この神楽団は創始の記録が1588年と推測され430年以上の歴史を持ち、広島県無形民俗文化財の指定も受け、現代に連綿と続く神楽団である。新藤監督の本編『一枚のハガキ』でも登場したその舞踊を、演出家の要望もあり、昴では初めての試みとして、伝統芸能とのコラボレーションのシーンも舞台上で実現する予定だ。

演出:北村総一朗

演出:北村総一朗

中西陽介

中西陽介

服部幸子

服部幸子

宮島岳史

宮島岳史


 
Story

戦争末期、松山啓太ら百名の中年兵士が招集された。兵士達は上官のくじ引きで赴任先が決まる。その結果、行先がフィリピンと知った森川定造は生きて帰れないと悟り、妻にハガキを読んだことを伝えて欲しいと一枚のハガキを啓太に託す。過酷な戦況の末、生き残りは6人。その中に啓太はいた。森川定造から預かったハガキを携え、戦死した定造の妻・友子を訪ねる。そこには戦争で無残に解体された出征家族の姿があった──戦友のハガキを通し、松山啓太自身と戦死した戦友家族の崩壊と再生の道のりを綴る。

 

公演情報

劇団昴公演『一枚のハガキ』
 
公演期間:2022年3月16日(水)~3月20日(日)
会場:こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ
料金:一般 5,000 円 U24(24 歳以下の方・学生)3,000 円
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※U24=ご来場の際は年齢を証明できるもの・学生証をご提示ください。
※車椅子席あり。補助犬同伴可。障がい者の介助者への割引料金あり(昴コールのみ受付)
 
原作:新藤兼人
脚色:古川健(劇団チョコレートケーキ)
演出:北村総一朗
 
出演/配役:
中西陽介(松山啓太)/服部幸子(森川友子)
山口嘉三(利ヱ門)/岡田吉弘(森川勇吉)/磯辺万沙子(民子)/林佳代子(森川チヨ)
宮島岳史(泉屋吉五郎)/市川奈央子(美江)/茂在眞由美(愛国婦人会)/田徳真尚(下士官1)
吉澤恒多(森川定造)/桑原良太(兵事係)/笹井達規(森川三平)/宮崎貴宜(兵事係)/新井志啓(踊り子)
加藤保奈美・上林未菜美・髙橋慧・夏目陽希・宮田瞳(以上、愛国婦人会)/紫藤雄太(下士官2)
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