4ユニットが熱いKISSをお届け！舞台『MARGINAL#4』 BIG BANG STAGE ゲネプロレポート

「舞台『MARGINAL#4』 BIG BANG STAGE」が2022年2月23日（水・祝）、ヒューリックホール東京にて開幕した。架空の芸能プロダクション・株式会社ピタゴラスプロダクションに所属するアイドルユニットが集結し、全10曲のライブパフォーマンスを含む熱いステージが繰り広げられる。初日直前に行われたゲネプロの模様をお伝えしよう。

CD、ゲーム、アニメ、イベントなどさまざまなメディア展開を続けている「MARGINAL#4」の舞台化作品。本作にはMARGINAL#4、LAGRANGE POINT、UNICORN Jr.、Golden Recordの4つのユニットが総出演している。

ステージには大きな星型のスクリーン。スタイリッシュかつポップなセットに自然と胸が高鳴ってくる。開幕早々から瞬き厳禁。オープニングからピタゴラスプロダクションのアイドルたちが続々と登場する。

ライブ本番に向け、準備を進めているメンバーたち。敏腕マネージャーの張皐月（伊﨑央登）、ピタゴラスプロダクション社長・嘉手納マイ（安藤美姫）との掛け合いは、舞台裏をのぞき見させてもらっている気分だ。

順調にリハーサルが進んでいたが、開演直前にアクシデントが発生。全員揃っての公演が難しい状況になってしまう。最後まで諦めない、全力なアイドルたちの奮闘にも注目してほしい。

ストーリー本編が終わると、ライブパートへ突入。ここからはサインライトが使用できるので、ぜひ振りながら応援しよう。

パワフルでアグレッシブなステージを見せてくれたのがMARGINAL#4。1stシングル「100万回の愛革命(REVOLUTION)！」など、チャレンジングな楽曲を全力でパフォーマンス。桐原アトム（西銘 駿）、藍羽ルイ（SHIN）、野村エル（大見洋太）、野村アール（輝山 立）の持ち味が存分に際立っていた。

LAGRANGE POINTはコンセプチュアルな世界観を打ち出し、会場の空気をあっという間に支配してしまった。牧島シャイ（YUKI）、緋室キラ（佐々木佑紀）の歌唱とダンスがぶつかり合っていく感覚が心地よい。

新堂ツバサ（西川音央）、滝丸アルト（田中尚輝）、仲真テルマ（弦間哲心）で結成されたUNICORN Jr.は、エモーショナルなサウンドにマッチしたパフォーマンスで魅了。時に挑戦的に、時にセクシーに攻めの姿勢を貫く。

スタイリッシュに魅せてくれたのは、2021年にデビューしたばかりのユニット・Golden Record。風乃リツ（岸 洋佑）、朝波ナナセ（稲吉ひかり）、太刀川ダイキ（結城 樹）の洗練された歌声とダンスが心を震わせる。

ライブパートでは、書き下ろしの舞台主題歌「Pure Lip♥」も含む全10曲が披露される。ボリューミーながら、各ユニットの輝きが凝縮された見応え満点のステージに仕上がっていた。振り付けや掛け声を予習していくと、より楽しめること間違いなし。約2時間、散りばめられたアイドルたちの“KISS”をたっぷりと受け取ってほしい。

取材・文・撮影＝潮田茗