第18回ショパン国際ピアノコンクール出場、いま注目のピアニスト・京増修史が『FIVE STARS』シリーズに登場! デビューリサイタルへの意気込みを語る

インタビュー
クラシック
2022.10.11

「もう一度聴きたい」と思ってもらえる演奏家に

――今後の展望について、お聞かせください。今年春に芸大の修士を終えられたということで、今年はある意味で飛躍の時とも感じられますが、その点、ご自身ではどのように感じていますか。

昨年、ショパン・コンクールのステージを体験させて頂いて以降、私自身の中で感じていることは、とにかく一人でも多くの方々に演奏を聴いて頂きたいというのと、「もう一度、ぜひ聴いてみたい」と思って頂ける演奏家になれたら、ということです。あとは海外で勉強したり、海外のコンクールを受けたりなど、そのようなことを考えています。

――海外留学については、例えばアメリカとヨーロッパ圏という二つの世界の中で考えるとしたら、どちらを選びますか?

僕はヨーロッパ派ですね。もちろんポーランドも考えたのですが、ドイツ語圏に魅力を感じています。実は昨年のショパン・コンクールでポーランドを訪れたのが、初めてのヨーロッパだったんです。もう歩いているだけでインスピレーションが湧いてきたのを実感しまして、ヨーロッパに滞在できる!と想像しただけでも嬉しいですね。

――最後に演奏会に向けてファンへのメッセージをお願いします。

12月という一年の最後の月での開催ということもありますし、自分自身、学生生活を終えた節目の年であるということも考えますと、自身の歩みを振り返っての集大成ともいえるような演奏会にしたいと思っています。ぜひ、一人でも多くの方々に会場にお越し頂けたら嬉しいです。

取材・文=朝岡久美子

公演情報

FIVE STARS
京増修史 ピアノ・リサイタル
 
日時 2022年12月9日(金)19:00開演(18:15開場)
​会場 東京・浜離宮朝日ホール
出演 京増修史(ピアノ)
料金(全席指定) 4,000円(税込)
※未就学児のご入場はお断りしております。
 
演奏予定曲目
モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 K.573 ニ長調
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番 作品101 イ長調
リスト:巡礼の年 第2年「イタリア」 ペトラルカのソネット 第47番、第104番、第123番
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
※曲目は変更になる可能性がございます。
 
京増修史 プロフィール
4歳よりピアノを始める。東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を首席で卒業し、安宅賞、藝大クラヴィア賞など数多く受賞。第65回全日本学生音楽コンクール東京大会中学校の部第3位。第60回全東北ピアノコンクール第1位及び文部科学大臣賞。江戸川新進音楽家コンクール第2位。第18回ショパン国際ピアノコンクール本大会出場。藝大フィルハーモニア管弦楽団、プリマ・ヴィスタ弦楽四重奏団と共演。現在同大学大学院修士課程3年に在籍。ピアノを石川哲郎、田代慎之介、津田裕也の各氏に師事。
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