観た者の脳に腫瘍を⽣じさせる番組、機械と艶かしく混じり合う⾁体　『ビデオドローム』4Kディレクターズカット版の公開が決定

『テアトル・クラシック ACT.3 ビデオドローム 4K ディレクターズカット版』が6月16日（金）に公開されることが決定した。

『テアトル・クラシック ACT.3 ビデオドローム 4K ディレクターズカット版』は、デヴィッド・クローネンバーグ監督の映画『ビデオドローム』を89分のディレクターズカット・初の4K デジタルリストア版で上映するプログラム。

デヴィッド・クローネンバーグ監督は、1975年に『シーバース』で劇場⽤⻑編デビューを飾り、『ザ・フライ』『スキャナーズ』『裸のランチ』など、様々な作品を世に送り出してきた。2022年には、8年ぶりの⻑編映画『Crimes of the Future』（原題）をカンヌ国際映画祭で発表。さらに、『戦慄の絆』がレイチェル・ワイズ主演でAmazon Prime Videoのドラマシリーズとしてリメイクされている。

『ビデオドローム』は、そんなクローネンバーグ監督が1982年に生み出した、カルト的人気を誇る映画。⾒た者の脳に腫瘍を⽣じさせる番組『ビデオドローム』に主⼈公・マックスが支配されていく姿を描いた作品だ。暴⼒やポルノが売り物のケーブル・テレビ局を経営するマックスは、ある⽇部下が偶然傍受した電波から『ビデオドローム』という番組の存在を知る。そこには過激な拷問や殺⼈が⽣々しい様子で映し出されていた。そんなある⽇、調査の中で、『ビデオドローム』は観た者の脳に腫瘍を⽣じさせ、幻覚を⾒させることが分かる。やがて『ビデオドローム』に⽀配されてゆくマックスの世界も、均衡が崩れてゆく。

主人公・マックスを演じるのは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、『サルバドル/遥かなる⽇々』などで知られるジェームズ・ウッズ。ブロンディのボーカルとしても知られるデボラ・ハリーが、『ビデオドローム』に興味を抱くラジオパーソナリティ・ニッキーを演じている。また、⽣き物のように脈打つブラウン管テレビや、機械と艶かしく混じり合う⾁体などの特殊メイクを担当したのは、『スター・ウォーズ』や『狼男アメリカン』、マイケル・ジャクソンの「スリラー」MVなども手がけたリック・ベイカー氏が担当している。

『テアトル・クラシックス ACT.3 ビデオドローム 4K ディレクターズカット版』は6⽉16⽇（金）より全国順次ロードショー。