編集長大注目のSSW 音羽-otoha- アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」へ楽曲「フラッシュバッカー」の提供から自身のアルバム「Unlockable」が本日リリースと話題の多い彼女の知られざるその素顔に迫る

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音楽
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2023.4.19
音羽-otoha-

音羽-otoha-

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アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の劇中バンド結束バンドに書き下ろした楽曲「フラッシュバッカー」が記憶に新しい、新進気鋭のシンガーソングライター音羽-otoha-。そのセルフカバーを含む自身のアルバム「Unlockable」が正に本日リリースとなった。その音楽性、歌声、ギター、は全てにおいて「刺さる」。まだまだその全貌が明かされていない彼女のルーツや、あの音源たちが生まれてきたバックボーンに迫る長尺インタビューが実現。SPICE総合編集長イチオシのアーティストとなった。

ーーいよいよニューアルバム『Unlockable』をリリースされる音羽-otoha-さんですが、新作のお話の前に、改めまして音楽を始めるきっかけをお伺いします。プロフィールによると、中学生の頃にマイケル・ジャクソンの映画「THIS IS IT」を観て、ギタリストのオリアンティのプレイに衝撃を受けて音楽をスタートさせたそうですが、彼女のどこに惹かれたんでしょうか?

音羽-otoha-:中学1年生のときだったので、すごくミーハー的な感覚でもあるんですけど、彼女のブロンドのロングヘアを揺らしてガムをかみながらギターをかき鳴らすというのがクールすぎて、シンプルに惹かれてしまったというのがありました。そのときすでにギターに興味があったというのもあったんですけど、テクニックというよりは彼女の内面から溢れ出てくる自由さとか、弾いていて楽しそうだなっていうところ、華やかであり力強さもあるという、これはマイケル・ジャクソンも選んじゃうよなっていうのは中学のときに感じました。それが根底にあるという感じですね。

ーーそこからギターを本格的に始めて、高校時代にはバンドを結成されるんですよね。当時影響を受けたバンドはいますか?

その頃から今もずっと好きなのが、a flood of circleさん。ギター/ボーカルの佐々木亮介さんかっこよすぎて、バンドとしてもかっこいいし、推しはベースのHISAYOさんなんですけど(笑)、初期のメンバーの頃から好きで。魂の叫びのようなロックやブルースが好きで、今も自分が作る音楽はいろいろですけど、自分の根底にはずっとあるという、自分の音楽とか生き方にすごく影響しているアーティストさんだなって思いますね。

ーーちなみに作詞作曲などソングライティングを始めたのはいつ頃でしたか?

もう絶賛厨二病の中学2年生ですね(笑)。想像力が溢れて止まらない時期でしたし、当時は歌う人がいなかったのでボーカルを探しながら仕方なく自分で歌うかって作り始めたのがきっかけです。

ーーその頃にはプロをめざすといいますか、音楽で生きていくというお気持ちはあったんですか?

一応、小学6年生には「将来の夢はギタリスト」って書いていました。ギタリストになって小学校の校歌をうたうって(笑)。

ーー校歌ですか(笑)。それ以降は音楽を志すという気持ちが強かったわけですね。

ただそのときはまだ剣道に夢中だったので、剣道が軸にありながら、片手間に音楽をたのしくやっていたというぐらいでした。

ーーなるほど、剣道から音楽へと徐々にシフトしていったと。

剣道は暑いし寒いし、しんどいなって(笑)。それで高校は帰宅部になって。省エネに切り替えました(笑)。

 

電子レンジをチンしているときにサビが思いつくこともあります

ーーさて、そうしたバックグラウンドがある音羽-otoha-さんですが、昨年から現在にかけての半年あまりの活動はめまぐるしく、TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の楽曲提供からNHK アニメ『アニ×パラ』での起用など、さまざまなところから注目を集めていましたが……。

本当に注目されているのかな……。今年の運勢が凶だったので、調子に乗らないように(笑)。

ーー世間的には音羽-otoha-さんの音楽を知る機会が今なんだと思いますよ。そんなタイミングでリリースされる『Unlockable』ですが、音羽-otoha-さんとしては本作はどんな位置づけと捉えていますか?

前作のシングル・コレクション「PROLOGUE」は、自分の内側だけで完結していた感覚があったんですけど、今作は外側に向けての感情で作ったような気がします。

ーー本作は昨年8月に発表した「拝啓生きたがりの僕へ」以降の、活動再開後の楽曲で構成されていますが、ソングライティングの視点にも明確な違いがあるわけですね。ちなみにふだん詞曲はどのようにして作られていますか?

基本的に音楽をあまり聴かないので、音楽のインプットはあまりないんですよね。音楽をいちばん聴いていたのがそれこそ中高生の頃だったので、そこで影響を受けた音楽はありますけど、曲作りは小説に影響を受けたりとか、あと人間関係が不器用だったりするので、マイナスの感情がきっかけになることがありますね。結構損していることが多いのかなと(笑)。

ーーそうしたふだんの生活のなかでの感情が曲にもなっていくと。

ものすごくネガティブなので(笑)、逆にそれが言動力にできているのかなって思いますけどね。ただ曲作りは本当に曲によりけりで、めちゃくちゃ時間をかけるものもあれば、電子レンジをチンしているときにサビが思いつくこともあります。

ーー電子レンジで温めるとなると、ものの数分ですよね(笑)。

ちょうどチンって鳴ったときに降ってくる(笑)。あと最近いちばん多いのはお風呂ですね。スマホを持ち込むタイプなんですけど、メロディと歌詞が同時に降りてくるタイプなので、ボイスメモをお風呂でつけっぱなしにして、楽器も持たずに頭の中でコードやリズムを鳴らしながら思いついたメロと歌詞を吹き込んでいくという。ただうちのお風呂、追い焚き機能がないんですよね……(笑)。

ーー曲は思いつけばつくほど体が冷え切っていくという(笑)。

湯冷めしちゃう(笑)。

 

「フラッシュバッカー」は結束バンドの三強、(三井)律郎さん(ギター)と比田井(修。ドラムス)さんと高間(有一。ベース)さんが関わっていただいて、本当にレコーディングしながらも、いい意味で自分だけのものじゃなくなっている

ーーではここからは「Unlockable」の収録曲についてお伺いします。まずは本作のリードトラックとなる「アズライト」ですね。この曲はいつ頃作られたんですか?

出来た順でいうと本作ではいちばん最後だと思います。いちばん新しく出来た曲がトップにきて、活動再開後一発目の「拝啓生きたがりの僕へ」が最後に来るという面白い順番で。

ーーこの構成も示唆的ですよね。もっとも新しい曲でこの半年あまりを振り返るようでもあり。この曲で音羽-otoha-さんがイメージとしたものはなんでしたか?

自分にとっては懐古的なイメージで、活動再開後の自分を遡るような感情になりつつ、それ以前の、平成の学生時代を思わせるような、自分ではそこまで遡るような曲になっていて。学生時代のトラウマとかを思い出すことが結構多いんですけど……とにかくド陰キャだったので(笑)。でも昔から、今もそうなんですけど、未来に対しての期待と不安が混ざったような絶妙な感情が昔からあって、過去の自分から未来の自分へ問いかけているようでもありつつ、過去の自分の問いかけに対しても答えているような。音羽-otoha-の楽曲ってふたりの自分が出てくることが多いんですけど、今回はそのふたりが未来と過去の自分かなってイメージですね。

ーーそうした絶妙な感情をアグレッシブなサウンドに乗せるというあたり、現在の、あるいは未来に進む前向きなエネルギーを感じますね。

そうですね、何か突破口のような。

ーーそんなサウンドに乗せて歌った感想としてはいかがでしたか?

いやあ、今まではとにかく狭い部屋のなかで完結していることが多かったんですけど、今回は第三者の方々というか、「アズライト」や「フラッシュバッカー」は結束バンドの三強、(三井)律郎さん(ギター)と比田井(修。ドラムス)さんと高間(有一。ベース)さんが関わっていただいて、本当にレコーディングしながらも、いい意味で自分だけのものじゃなくなっている感覚がありましたね。

ーーそこはソングライティングだけではなく、サウンド的にも自身を更新しているような。

以前書いた「リインカーネーション」でも表現しているんですけど、自分の曲には転生とか生まれ変わりという感覚があって。それは過去の自分を完全に捨て去って新しい何かになるというよりかは、過去の自分も愛しつつ新しい何かに生まれ変わって生きている、それが曲も編成もアレンジにも出ているのかなって気がしますね。

 

明るい曲を作る方が難しいんですよね。暗い曲はいくらでも書ける(笑)

ーーそうした冒頭から、続いてはNHK アニメ『アニ×パラ~あなたのヒーローは誰ですか~』で起用された「ifのマーメイド」。改めてご自身の歌がTVから流れた感想はいかがですか?

いまだに実感が湧いていないですね……(笑)。本当にみんなのところでも流れているのかなあっていう感覚です。

ーー流れています(笑)。『アニ×パラ』はパラスポーツと漫画・小説のコラボアニメとなりまして、「ifのマーメイド」はパラカヌーの瀬立モニカ選手をフィーチャーしたエピソードに起用されました。

これも、いい意味でみんなの曲になったのかなって気がしますね。いい意味で自分の手元を離れていろんな人の手と、アニメと物語が加わり成長して、自分でも初めていい曲だなって思いました。普段はあまり自分でいい曲だなって思わないんですけど。

ーーいわゆるふたりの自分自身という歌詞世界とは少々異なる、はっきりとしたモチーフのある楽曲ですが、曲作りはいかがでしたか?

お話をいただいたときはパラカヌーへの知識もそのときはあまりなかったんですけど、それを機にいろいろ調べに調べ倒して、モニカ選手のインタビューとか映像とか、SNSから何から何まで調べ尽くして、そしてファンになりという。本当に好きになってファンになった状態で、「よし曲を書こう」って書き始めました。なのでこのアルバムのなかでもいちばん時間をかけて書いた曲かな?

ーーそうした制作はご自身のなかでも新鮮だったのでは?

そうですね。「こんな一面もあったのか」って自分でも気づかされたような感覚はありました。

ーーまたサビが印象的で、ポジティブな力強さがあるというか。

明るい曲を作る方が難しいんですよね。暗い曲はいくらでも書ける(笑)。なのでサビも悩みに悩んで4パターンぐらい書いてそこから選びました。

ーーモチーフとなるものから影響を受けるというのは、今後の音楽制作にも活きていきそうですね。

影響は受けやすいほうだと思いますけど、モニカ選手の生き方にはすごく背中を押されましたね。

 

ダンスはすごく苦手なんですけど、頑張りました(笑)

ーー続いては、MVも印象的だった「ダンスホール」です。重苦しい雰囲気のなか、終盤の怒涛の展開がまたかっこいいですね。

最後に向かって強く明るくなっていくイメージというのは楽曲を作る前から考えていて、MVも自分が構成とか考えているんですけど、縛られている状態から自分からその縛りを紐解いていくというか、もう破りちぎっています(笑)。自分の好きな世界で踊り狂うみたいな。あと自分は朝に対してのこだわりが強くて、曲のなかでもSNSでも発信していることはなんですけど、朝の光のなかで考えごとをしてほしいなって。

ーー朝ですか。

真夜中には魔物が澄んでいると思っていて。真夜中に考えこむと良からぬ考えが浮かんでくるので、何を考えるにせよ行動するにせよ、朝の光を待ってほしいなって思っているし、伝え続けているし、それがいちばん反映されているのがこの曲かなと。

ーー終盤に向けて開かれる構成がまさにそうだと。MVでもそのクライマックスでのダンスシーンが印象に残りますね。

この曲を表現するに、ダンスという単語がタイトルにも入っているし、”踊る”という歌詞も入れているので、これはまず自分が踊らなきゃなって。ダンスはすごく苦手なんですけど、頑張りました(笑)。

ーーお次は新録曲の「六秒間」です。

ご存知の方もおられるかと思いますが、アンガーマネジメントといって、6秒間目をつぶって心を落ち着かせる方法があるんですよね。自分もよくやるんですけど、その目を閉じている6秒間のなかでの感情を表現した曲で。

ーー怒りを抑制するというテーマでありますが、一方で打ち込みの冷静さと爆発的なギターサウンドの融合が皮肉的でもあるというか。

ここは最後でイライラを発散させまくっています(笑)。この曲はごちゃ混ぜという表現がピッタリで、打ち込みとギターロックというのもそうですし、抽象的なんですけど、絡まった糸を丁寧にほどいていくと思いきや、ブチブチって引きちぎっちゃうという(笑)。自分的にも推し曲なんですよね。

 

これは学生時代にリアルタイムで書けって言われても書けなかったと思います

音羽-otoha-

音羽-otoha-

ーーそして続いては、音羽-otoha-さんが『ぼっち・ざ・ろっく!』に提供した「フラッシュバッカー」のセルフカバーです。改めてになりますが、「青春コンプレックス」など提供した楽曲に大きな支持が集まっていることについてはどう感じていますか?

実感が湧かないことがよくあるんですけど、そのなかでいちばん実感が湧かないことで。それこそ提供をすること自体も慣れないことなので、しかもそれがアニメのなかで登場人物たちが歌って演奏しているというのは、すごくつかみどころのない話で。面白いなって思うんですけど、すごく俯瞰して見ているんですよね。結束バンドさんというバンドがいて、すごい人気なんだな、アニメもはまじあきさんの原作も面白いな、すごいっていう。曲を作っているとか関係なくこの作品が好きなので、それはファンの方々と変わらない感覚で見ています。

ーー一方で、作品に関するインタビューでも、作中の彼女たち、あるいは後藤ひとりという人物へのシンパシーがあると発言されていましたが、あらためて『ぼっち・ざ・ろっく!』での楽曲制作はいかがでしたか?

お話をいただいてから作品を読み込んだんですけど、これは自分の過去をそのまま書けばいいじゃないかと思って。後藤ひとりそのままのような人生を歩んできたので、青春コンプレックスを抱いているという気持ちもわかっているし、陽キャとかリア充とかみるたびに「ケッ」って思っていたので(笑)、大人になってからもそういう学生時代のトラウマがあるって「まんまじゃないか!」って。なので曲作りでも全然無理はしていなかったですね。

ーーつくづくこうしたタイミングで、そうした自身とシンクロするような出会いがあるということは奇跡的ですよね。

ありがたい巡り合わせです。

ーーそうしたなかで、今回セルフカバーされた「フラッシュバッカー」という楽曲について改めて教えてください。

この曲も懐古的というとすごく懐古的ですよね。良くも悪くも学生時代を……本当に良くも悪くもですけど(笑)、いい思い出ばかりじゃなかったということも思い出すし、いいこと悪いことじゃなくてなんでもない日常を思い出すというか、本当にキラキラした青春ではなかったけど、それはそれでよかったなあって、今になってこそ書ける曲なのかなって思います。これは学生時代にリアルタイムで書けって言われても書けなかったと思いますし。

ーーこうして改めて歌詞を見てみると、そこには青春感があるというか、キラキラしたものを感じるんですよね。

キラキラしていましたか?

ーーそう思います。

よかったです(笑)。

ーー懐古的とおっしゃられましたけど、過去を振り返るのはいいことも悪いことも含めて気恥ずかしさというか、ちょっとした照れみたいなものがあると思います。でもそれがかけがえのないものだし、美しく映るというか、そうしたものを感じますね。

照れは……。「フラッシュバッカー」に関してはワンクッションあるじゃないですか。この曲を喜多ちゃんが歌うというので堂々と、JKが歌うしみたいなというのはありました(笑)。それを自分が歌うとなると……2ミリぐらい照れがあります。

ーーまたアレンジに関してもオリジナルとはまた違った聴かせ方になりましたね。

そもそもまずカバーをしようと思ったのが、たくさんの人にこの曲がすごくいいって言っていただけたので、ちょっと自分なりの表現も残しておきたいなって思ったからなんですよね。別に本家を超えたいなんておこがましいことは考えていないんですけど、結束バンドではできない表現で楽しんでいただけたらなと思って、今回は弦を入れたり壮大なアレンジになっているんですけど、違う世界線の「フラッシュバッカー」という感じで、これはこれでいいなって思っていただければなと。とにかく編曲がすごくよくて、レコーディング中に密かに泣いていました(笑)。ひとりでずっとうるうるしていて、本当素晴らしいです。

 

普段画面越しとかイヤホン越しでしか伝えられなかったことが、目と目を見て伝えるような気持ちでライブをやるというというのはシンプルにうれしいこと

ーーそして「Unlockable」最後の曲は、活動再開のタイミングで発表した「拝啓生きたがりの僕へ」です。ここまでさまざまな経験を経てこの曲で締めくくるというのは当初から決めていたんですか?

そうです。この曲は、自分に対しての戒めのような曲でもあるので。どれだけいろんな曲を経てやってきたとしても、この曲を最後に持ってくるというのは、自分のなかでも自分に言い聞かせるというか、この曲を書いた感覚を忘れないっていう意味でも最後に持ってきています。

ーー活動再開時の決意表明でもあり、今後に向けてもご自身の指針となる曲であると。このアルバムのなかで聴くと、昨年8月に聴いたときとはまた受け止め方も変わってくるのかなと。

そうですね。活動休止中のこととかも関係なく、今までの人生を経てのもうひとりの自分との対話という壮大なイメージなので、この曲は絶対最後にしたかったんですね。この曲をもちろん愛してはいるんですけど、すごく絶妙な感情で、ちょっとある意味聴きたくないなって気持ちもあれば、ちゃんとこの曲を歌い続けていかないとなっていう覚悟みたいなものもあります。

ーーこの曲も含めて、そうしたこれからの活動にも大きな意味を持つ一枚となった「Unlockable」ですが、本作リリース後の6月には初のワンマンが開催されます。あまり自分の現状を実感できていない音羽-otoha-さんですが、ライブとなると観客が目の前にいますから、否が応でも実感できるのかなと(笑)。

たしかにそうですね(笑)。音羽-otoha-として初のワンマンになるので、普段画面越しとかイヤホン越しでしか伝えられなかったことが、目と目を見て伝えるような気持ちでライブをやるというというのはシンプルにうれしいことだなって。

ーーその一方で、家を飛び出して歌うということは現在どうお考えですか?

めちゃくちゃ緊張しますよ!(笑)。本当に緊張しいだし、喋るときなんて目を見て話せないので。でも歌うときだけはちゃんと目を見て歌いたいと思います。頑張って家から出たいと思います(笑)。

ーーまたその経験が次なる活動に活きていくと思いますが、今は今後の音楽活動についてどうお考えですか?

音楽活動という言い方にはなるんですけど、自分自身で思っているのは、ギタリストでもなければボーカリストでもない、シンガーソングライターでもないと思っているんですよね。逆にそのすべてとイラストや映像編集とか、苦手ですけどダンスとか(笑)、ありとあらゆる表現を人生が続く限り、体がもつ限りすべての表現を使って自分の世界観を出していけたらと思っているので、そこは”アーティスト”としてさまざまなチャレンジをしていきたいと思います。

ーー音羽-otoha-という表現を、さまざまなかたちで見せていくと。ちなみにアルバムが完成したあとも創作活動は変わらず続いている?

そうですね。ノンストップでどんどん次の企みを。とにかく周りをワクワクさせたいと思っているので。

ーーそうした今後の作品はもちろんですが、そのとき音羽-otoha-さんが何を考えているのか、というのもまた楽しみにしたいと思います。

たいそうなことは考えていません(笑)。でも悪巧みは続けていければと思います。

 

取材・文=澄川龍一

 

リリース情報

音羽-otoha- 1st mini album『Unlockable』

2023.4.19(wed) Release!

新曲はもちろん、ぼっち・ざ・ろっく!「フラッシュバッカー」のセルフカバーやNHKアニ×パラ 「パラカヌー×君と漕ぐ」テーマソング を含めた全6曲収録。

ご予約・詳細はこちら
https://tower.jp/item/5688624

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