太陽劇団（テアトル・デュ・ソレイユ）『金夢島 L’ÎLE D’OR Kanemu-Jima』がいよいよ開幕へ

 

東京芸術祭 2023 芸劇オータムセレクションとして、作・出演：太陽劇団(テアトル・デュ・ソレイユ)／演出：アリアーヌ・ムヌーシュキンによる『金夢島 L’ÎLE D’OR Kanemu-Jima』がいよいよ2023年10月20日（金）より東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕する。

太陽劇団（テアトル・デュ・ソレイユ）は、演出家アリアーヌ・ムヌーシュキンを中心に、現在も精力的に新作を発表している世界屈指の演劇集団。ムヌーシュキンらは早くから東洋の古典や民俗芸能に深い関心を持ち、太陽劇団の舞台表現に積極的に取り入れてきた。2017 年に久しぶりに日本を訪れたムヌーシュキンは、かつて世阿弥が流されたという佐渡島などを旅する中で新作の構想を固め、2019 年 に京都賞を受賞したことで『金夢島 L’ÎLE D’OR  Kanemu-Jima』の制作を本格的にスタートさせた。

その後のコロナ禍による数々の障壁を乗り越え、2021 年秋、『金夢島』はパリの劇団本拠地カルトゥーシュリで無事に初演の幕を開けることができた。多様な文化を映した豊かなストーリーと、視覚的な喜びに満ちたスペクタクル。日本と思しき架空の島“金夢島”を舞台に、悲喜こもごもな人間ドラマが繰り広げられる。演劇の夢と理想に捧げられた、太陽劇団の壮大な祝祭劇／スペクタクルに期待したい。

以下、アリアーヌ・ムヌーシュキンより届いたコメントを紹介する。

■アリアーヌ・ムヌーシュキン（演出家/太陽劇団創立者・主宰） コメント

何より皆様がご来場くださることこそが、私は奇跡だと思っています。22 年前に太陽劇団の来日公演をご覧になって戻ってきてくださる方、また今回初めて太陽劇団を知って興味を持ってご来場くださる方、どちらにも感謝したい。演劇を見るということは、人間的にも精神的にも愛を持って他者と関わることです。

今日、フランスと同じように日本でも、一日の仕事を終えてから地下鉄に乗り、階段を上り下りして、森（カルトゥーシュリがあるヴァンセンヌの森）の奥の劇場へ行き、他者が演じる芝居を見たりすること、こうした特別な方法で世界が異なる人間たちと出会う人々がいることは、本当に喜ばしい事だと思っています。

だからこそ私たちの舞台を見に来てくださる皆様に、心よりブラボー！と申し上げたい。しばらくの間私たちの劇場となっている東京芸術劇場に、皆様をお迎えできることを楽しみにしています。