GLIM SPANKY「一番最初に持っていた、得意な色」を打ち出した新作EPをとことん語る
GLIM SPANKY Photo by Taiyo Kazama
GLIM SPANKYが快進撃を続けている。ミニアルバム『ワイルド・サイドを行け』は収録曲全てにタイアップが付き、リリースツアーはSOLD OUT。そんな彼女たちが5月13日に配信リリースする最新EPが「話しをしよう/時代のヒーロー」だ。「話をしよう」は柔らかでフォーキーなサウンドに乗って心地よいメロディと印象的なサビが飛び込んでくる楽曲で、アニメ『境界のRINNE』のエンディングテーマにもなっている。一方、「時代のヒーロー」は対照的にGLIM SPANKYのルーツに忠実な、シンプルなロックンロールに仕上がった。60’sテイストのサウンドと唯一無二のハスキーボイスという核は揺るがないものの、大きなふり幅をもって次々とポップソングを生み出す2人の、最新のモードに迫った。
――まず「話をしよう」は、分かりやすく「良い曲だなぁ」と思えるタイプの楽曲ができてきたなと感じました。
松尾レミ(Vo/G 以下、松尾):ありがとうございます、嬉しいです。結構そのまま、分かりやすい曲がいいなと思って書いたので。
亀本寛貴(G 以下、亀本):みんなが分かりやすく良い曲って思える曲を作ろうよっていう狙いが先にあったというよりは、このアニメのエンディングはどんな曲が良いかなっていう風に、絵とかを想像して考えた結果、こういう曲になったという感じです。
松尾:アニメのエンディングとして夕方の時間に全国で流れるっていうときに、アニメにとってもGLIM SPANKYのこの曲が流れたらいいなって思える曲にしたいし、GLIM SPANKYにとっても良い時間に流れる事でより多くの人に届く言葉であったりメロディを歌いたいなって思ったので。この曲は聴いた誰しもの胸に問いかけるというか、そういうテーマだし、言葉も分かりやすくっていうことを意識して作り始めました。
――ということは、アニメに合う曲を求めて行った結果、分かりやすい曲に到達したという。
松尾:最初作り始めたときに、『境界のRINNE』のタイアップということで、今までのオープニングやエンディング、他のバンドの曲を聴かせてもらって。どれもみんなアニメに合っていて良い曲だったし、どれも「輪廻」だったり「廻る」とか、『境界のRINNE』っていうタイトルに関係する言葉を歌詞にちゃんと入れていたんです。だからもうGLIM SPANKYはやらなくて良いかなと思って(笑)。
――なるほど。
松尾:じゃあどういう曲が良いかなって思ったときに、原作のマンガを読んで、言葉からイメージするんじゃなくて、もっと人間の心の中を描こうと。そういうことを描きたいと思って。主人公やその周りの人間関係だったりに私は心を打たれる部分があったし、マンガだけじゃなくて生きている中でも対人で必ず起こることとして「何かを言いたい」……「ありがとうって言いたい」「あのとき言えなかった」とか、そういうことって日常の中であとから思い返すとたくさんあったりするんですよ。だからそういうことを敢えて曲にしたい、心の中を歌うエンディングテーマにしたい!と思ったのがキッカケだったんです。
――そう思えたのは何故なんでしょう。
松尾:最近特になんですけど、インタビューもそうですし、友達と話していたりすると「本当レミってリアクション大きいよね」って言われたり、こうやって身振り手振りも交えて説明しちゃったりとか(笑)。
――はいはいはい(笑)。
松尾:昔からの癖なんですよ。それを言われることが結構あって、別に嫌だとかじゃないんですけど、“そんなにリアクション大きいのかな?”“なんで自分はこうやって大きく表現したいんだろうな”って思ったんです。例えば「ありがとう」でも「嬉しい」「楽しい」でも良いんですけど、そういう気持ちってなかなか人に伝わらないことのような気がしていて。例えば何か人から物をもらったときに「あ、ありがとう」だけじゃなくて「本当にありがとう!マジで嬉しい!」みたいな、プラスの何かを付けて、それでも伝わらないんじゃないかっていうくらい喜んでたりするんです、心の中では。大げさに伝えても伝わらないくらいだから、大げさに言おう!っていう。
――歌詞にもある<口に出せる勇気を><大袈裟なくらいな言葉にしよう>っていう。
松尾:そう、そのまんまなんです。口に出して何かを伝えるってやっぱり、普段一緒にバンドやってたり、仲が良かったりすると、なおさら言わなくても伝わるって思い込みがちだと思うんです。親しい人にこそ、仲の良い人、好きな人にこそ、敢えて思っていることをしっかり口にすることが大事だよっていう、それをそのまま曲にした感じです。
――「言わなくても伝わる」っていうことの素晴らしさもありますけど、ちゃんと「伝えきること」の大切さみたいな部分を実感した。
松尾:言わないけど伝わるっていうことの美学って美しいけれど、伝わっているはずだっていう思い込みにもなる。あとから「もっとありがとうって言っておけばよかったな」っていうことも自分の中であったんです。だからこそ、美学もあるけれど、やっぱり言葉にしたほうが自分の心もスッキリするし、相手にもきっと伝わるだろうなっていう風に思って、「言葉にする」っていうことをちゃんと歌詞にしようと思いました。あとは現代って人対人の直接的なコミュニケーションが減っていて、そういう時代だからこそ「話をしよう」っていうことをもう一度訴えたかったっていうのもありますね。
――その思いはストレートに歌詞から入ってきますよね。歌詞も難しい言葉は使っていなくて、呼びかけのような感じ。こういうテイストって今まで、少なくとも表題曲には無かったのでは?
松尾:そうなんですよ! 結構今までインパクト勝負みたいな、激しい感じだったんですけど(笑)。でも今回は……こういうフォーキーな感じとかって、本来GLIM SPANKYが一番最初に持っていた、得意な色なので。そろそろ表に出しても良いんじゃないかって。
――ということは、すんなり出来ました?
松尾:弾き語りで作ったんですけど、その弾き語り状態で特にメロディはすんなり出来て。歌詞はかなり迷いました。普通の言葉なんですけどどれだけ人にちゃんと届く言葉かっていう部分を洗練させていく作業というか。シンプルな言葉だからこそ取捨選択が必要になって、そこはすごく悩みましたし、「~だから」「~なのさ」とか、語尾一つでも全然意味が変わってくるので、チョイスにもこだわりました。
亀本:曲に関しては、元々のアイデアを僕が作って持っていたんですけど、レミさんが「こういうJ-POPみたいなのはやりたくない」って言って(笑)。
――アイデアの原型的なところは亀本くんが。
亀本:原型はそうでしたね。本当になんというか、すごくポップなやつ。
松尾:そう、亀が持ってきたのがテイラー・スウィフトみたいな……
亀本:アメリカン商業カントリーポップみたいな(笑)。
松尾:そのアイデアをもとに、でもなんか違ったのでもう一回自分で作り直して。そこからはすぐ出来たっていう感じ。
亀本:作っていく中で、「それはポップすぎるよ」「でもそれだと暗いよ」みたいなやり取りは結構ありました。
松尾:絶妙な、明るいんですけどちょっと弾けすぎないというか……
――底抜けな明るさではない、みたいな。
亀本:そうですね! 当初エンジニアさんにもMIXを2つ出していただいたりもしたよね。
松尾:そう。めちゃめちゃ振り切れた商業ポップみたいにしてもらったりとか、すごく生々しい素朴なものにしてもらったりとか。そこの調整はいっぱいやりましたね。ただやっぱりとにかく歌詞が(苦笑)。
――特に難航した部分とかあるんですか。
松尾:サビ入りの<声無き声に勇気を>っていうところとか……今までは結構サビがパンチある感じの言葉を使っていたので、どこまで当たり前の言葉にするのか、どこまで「ん?」って感じる言葉を使うのかっていうところで、自分の中では良い塩梅になったかなって。声無き声ってなんだ?って考える余地が一瞬訪れるんですよ。そのときにちゃんと歌詞を読んでみようとか思える瞬間をここに設けて、そのあとがすごくわかりやすい言葉になってるっていう。1行目に疑問を投げかけて、下に結論を持ってくるというか、そういう作り方をしようと思って、ここが一番悩みました。
――なるほど。普通の言葉で伝えるっていうのは、まさにそうなってますよね。おっしゃったように元々は強い言葉、意思が前面に出た言葉が多いところを。
松尾:なんですけど、この曲ではこういうことを歌いたい、大事にしたいと思ったし、今までかなりロックで強気なものばかりやっていたので、気分的にもこういう曲が書きたいなと思った時期でもあったのかもしれないです。
GLIM SPANKY・松尾レミ Photo by Taiyo Kazama
――ところで、<ねぇ話をしよう>って良いですよね。「ねぇ」って。
松尾:あははは!(笑)
亀本:ね! 最後この繰り返すっていうか、メジャーコードからマイナーになって少し伸ばすこの切ない感じにしたんですけど、「これどういう歌詞がつくのかなぁ」と思ってて。この繰り返すところ、(間が)開くからどうやって歌詞を入れるんだろうと思ったら、すごくいい感じに嵌ってて、「おお!すげえ」と思いました。
松尾:ここで問いかけて、ね。ここから始まる感を出したかったんですよ。この歌詞って、まだ人と人がつながってない、伝えたい人にまだ伝わってない状態なんですよ。ここから勇気を持って<ねぇ話をしよう>って言って終わるんですよね。だからこれから始まることに希望をもたせた最後っていうことで、そこもポイントです。
――アニメのエンディングテーマではあるけれど、これから始まる曲。
松尾:そうですね。最後に背中を押せるような曲が良いなと思って。あとはあなたがどうぞっていうイメージというか、結論を歌で出すんじゃなくて。そこを伝えたい歌詞ですね。
――前作の「ワイルド・サイドを行け」なんかは、わりとスケールの大きな呼びかけだったと思うんですけど、この曲は本当に一人の人に対してのミニマムな呼びかけと言えますよね。
松尾:「ワイルド~」と比べたらかなり視点が違うというか、心の中に焦点を定めているっていう歌詞の書き方だったので、それも楽しかったですね。今まで出した曲がわりと大きいことを書いてて、そことはちょっと違う歌詞を書きたくて、こういう焦点の当て方にしました。
亀本:でもやっぱりこういう曲がリードトラックになるのは新鮮で。「ワイルド~」とかは、「もう一曲速いのを作ろう」っていうところから出来ていたりもするし、最初からリードトラックの体でやってましたからね。
――曲調でいうと、それこそアコースティックな要素がまず入ってきますけど、ソロになったら「ここぞ」というロックギターが入ってきたりとメリハリもあります。
亀本:そうなんです。やっぱり作っているときに「ポップ過ぎるぞ」っていうやり取りがあったし……普段ロック調を作るときはコード進行もロックだな、ツェッペリン好きだなみたいなものが多くて、それをできる限り現代的なものに近づけようとするんですけど、この曲は逆に曲調がポップだからレトロ感をどこでうまく入れよう?みたいなところですごく悩んで。だから僕のイメージでは、ビートルズというかちょっと甘酸っぱいような音が浮かんだので12弦ギターを入れて、最初は「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」みたいにメロトロンも入れたいと思ったんですけど結局そこはオルガンにしてみたいな。これで結構レトロだろ、みたいな。
松尾:そうだね。バランスをそこでとったみたいな部分はあって。ちゃんとサウンド面は楽器も含めて自分たちのルーツ――60’sだったりからチョイスして、言葉は誰にでも言葉でっていう風なバランスでできた曲です。
――そしてもう一曲。こちらはもう、始まった瞬間に00年代のガレージリヴァイバルを想起するようなロックサウンドで。かと思いきやサウンド的にはトーキングモジュレーターみたいな飛び道具も入って。
亀本:はい。口で咥えるワウ(エフェクターの一種)なんですけど、実はそのとき買ってそのままレコーディングだったんですよ。正直そんなに使い方わからなくて、今はライヴで使ってるうちにどんどん良い音になってるんですけど(苦笑)。ちょっと咥えれば良いと思ってたんで、音源だとあまりちゃんと咥えてないんです、あれ。
松尾:え。……え?(一同笑)
――買ってすぐ使ったということは、この曲のために用意したんですか?
亀本:最初はあそこのフレーズをファズみたいな音で弾いてたんです。それがスタジオで作業していくうちに「もっと面白い音ないかなぁ」「あのホースみたいなやつ、最近みんな使ってないよね?」っていう話になり。「亀ちゃんやっちゃいなよ」って言われて、そのままAmazonでポチッと買っちゃって(笑)。
松尾:でも全体のサウンド的にはシンプルなロックンロールで。もともと「褒めろよ」を作ったときに他にも何曲かドラマのために作ってたんですよ。そのうちの第一弾がほぼこの曲のAメロ~Bメロで。そのときは「もっと衝撃的な方が良い」って言われて「褒めろよ」ができたんですけど、結構自分的には結構気に入っていて。
亀本:そこにまた別の時期に出来た曲のサビをくっつけたんです。
松尾:それをこの曲の流れに合うようにいじって出来たのがメロディだったりサウンド。歌詞に関しては、結構……この曲を書いたあたりかな、色々と曲作りなんかも大変で、自分の中で上手くいかないってモヤモヤしてた時期だったんです。曲も歌詞も何を書いたらいいんだろう? 誰か書いてくれないかな?くらいの(笑)。
――わりと破れかぶれな(笑)。
松尾:そうそう。でも「今このぶち当たっている壁を越えるのは自分にしかできないことだからやるしかない」って思ったときに、ポンっとテーマが浮かんで。「自分のヒーローは自分でしかない」っていうテーマが浮かんだんですよ。さっき話したモヤモヤも、救ってくれるのは結局自分しかいないというか、もし次のステップに進めたなら、それはそのときのヒーローになれるというか……上手く言えないんですけど、そこから書き始めたものがもっともっとデカいテーマになって、この時代を救えるのは私しかいない、私が救ってやる、と。そういう馬鹿な、本気で思ってんの?っていうくらいの目標を。
――大言壮語を吐いてやろうみたいな感じですかね。
松尾:そう、大言壮語的なことですね! やっぱりそのくらいのことを言っていこうと。それって「褒めろよ」や「ワイルド~」でもそうで、自分の中ではテーマとしてあるものなので、それを違う言葉でもっと面白い曲に出来ないかなと思ったときに、この曲がだんだんと出来上がっていって。「絶対に自分のこの状況を自分で救ってやる」という曲ですね。何かしたいなら自分でするしかないんだよっていうことを、<君も時代のヒーロー>っていう言葉にして書いてます。
GLIM SPANKY・亀本寛貴 Photo by Taiyo Kazama
――なるほど。サウンド面では別々の曲を合わせてアレンジを加えていくなかで、どんなやり取りがあったんですか?
亀本:僕、前からずっとあの2曲はくっつくぞって思ってたんですよ。
松尾:そうなんだ!
亀本:キーは違うキーだったんで合わせてはいるんですけど、ずっと合うなと思っていたものが見事にはまって。でも後半部分は新しく作ったのか。
松尾:そうそうそう。でも一個アイデアが必要だった部分は、そのままいくと普通のシンプルなロックンロールになっちゃう、でもそれは今までのGLIM SPANKYに既にあるんで、そこをどう新曲として塗り替えられるか。そこがポイントで。
亀本:僕的にはやっぱり「ヒーロー」だから、ちょっと宇宙っぽくしたいと思って。宇宙っぽいシンセも鳴ってるんですよ、実は。ほんとにうっすらとなんですけど。
松尾:イメージはあれでした、「アジアの純真」(PUFFY)!
――へぇー!
松尾:あの<北京ベルリンダブリン~>の後ろの「ワウワウワウ」みたいな感じが。微妙な、不思議な感じをイメージしました。
――未来感もありつつ、ちょっとチープさもあるような「宇宙」ってことですね。
亀本:そういうことなんですよ! B級な感じ……っていうとアレですけど。
松尾:でもそのニュアンスが大言壮語とつながるというか、B級っぽいのにすごいデカいこと言ってるみたいな。そんな感じのイメージですね。
亀本:それにこういう曲調は作りやすい……って言うとアレだけど、普段速い曲を作るときなんかはレミさんも悩むじゃない?
松尾:もうね、速い曲は大の苦手なんですよ。ホンットに苦手で。J-POPのちょうど良い感じのテンポ感って結構速いんですけど、そこに洋楽テイストみたいなものをうまく掛け合わせないといけないので、そこのメロディだったりとかサビ感だったりとか。タイアップとかだと「来るサビを書いてください」とかも言われるので(笑)。そこがかなり自分のなかで葛藤なわけですよ。でもこのくらいのテンポだとすごく……自然にできます。
――ちなみに、お2人のヒーローって誰ですか?
亀本:ヒーロー? っていうと誰だろう……やっぱりあれじゃない? ベッカムとか……
――あ、そっち行っちゃったんですね(笑)。
松尾:あ、そっか。サッカーなんだ。
亀本:僕、音楽の人は合ってもそこまでテンション上がらないんですよ。でも本田とかだったらマジで上がる(一同笑)。
松尾:私は自分のヒーローは自分だって書いちゃったので(苦笑)。でも実際、ヒーローは自分を救ってくれる存在であるとすると、ジャック・ホワイトとか大好きだけど自分を救ってくれるかというとそうではないんですよ。勇気はくれるけど。で、結局自分を動かすのは自分なんですよ。
――受け取る側がどうするかですもんね。
松尾:そうなんですよね。だから自分を動かしてくれるものってなんだろう?って考えると、自分の中の野望だったり負けん気だったり、心の中にあるような気がして。そうやって生きてます。
――まさにそれがこの曲に反映されたんですね。そして7月にはキネマ倶楽部でワンマン(『Velvet Theater Vol.2』)がありますよね。
松尾:そうです! いつものライヴっていうよりかは、もうちょっと世界観重視。幻想的な、GLIM SPANKYの夜の世界というか、そういうものを重視したコンセプトライヴにしたいなと思っていて。だからこそキネマ倶楽部でやる意味があるし、どうしても普通の何もない四角いハコだと楽曲そのもので盛り上げたりしてライヴを作れるんですけど、キネマ倶楽部みたいな独特な造りのハコって……普通のライヴもできるんですけど、そこでやる意味がある絵を見せたいんですよね。
――ハコ自体も演出装置にしてね。
松尾:だから今回なかなかライヴでやれない曲を、イベントとかの5曲くらいのセットリストだとどうしても激しい曲ばかりになっちゃうんですけど。
亀本:どうしても弾かれる曲が出ちゃうもんね。
松尾:そういういつもはやれないような、でも自分たちが大事にしている幻想的で重みのあるような、深い世界をちゃんと表現できる場が欲しいと思ってて。キネマ倶楽部で再び、去年に続いてやらせていただけることになりました。
――曲も増えてますからね。
松尾:そうなんですよね。しかも夜を歌った新曲も増えてて。
亀本:ね、作ったんだよね。
松尾:結構自信作がこの前できたので! まだどこにも出ていない曲なんですけどそれも早くやりたいなぁっていうのもあって。
亀本:そういう意味では、あの曲が核にはなるよね。
――これ書いて良いんですかね?
亀本:あ、どうだろう? でも大丈夫じゃないですか?「あの」とかしか言ってないから(笑)。
松尾:うん。もう完成している曲なので早くやりたいなというところで、すごく楽しみです。あとはやっぱり、今回は盛り上がりに来るっていうよりは、その世界に迷い込む気持ちで来て欲しい!
撮影・インタビュー・文=風間大洋
「話をしよう/時代のヒーロー」