サティ生誕150年「サティースフィクション」と、「スカラ座 イン マルペンサ空港」を放送
エリック・サティは1866年5月17日に生まれた
「ジムノペディ」「グノシエンヌ」「ジュ・トゥ・ヴー」などのピアノ曲でおなじみ作曲家エリック・サティは、来たる5月17日に生誕150年となる。NHK BSプレミアムの「プレミアムシアター」ではこれを記念して、5月15日(日)深夜24時(16日午前0時)から、サティーを紹介するドキュメンタリー作品「サティースフィクション」(2015年 ドイツ)を放送する。
19世紀末からパリで活躍したサティは、ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキー、メシアン、ジョン・ケージらに影響を与えたとされ、また、現代におけるライヒに代表されるミニマルミュージックやイーノらの環境音楽の元祖とも称せられる。また、コクトー、ピカソ、デュシャンら20世紀初頭の名だたる芸術家と交流を持ち、ディアギレフのロシアバレエ団に作曲したことも知られる。また、デザイン、建築、文学など音楽を超えた領域でもマルチな才能を発揮した。本ドキュメンタリーではそうしたサティのユニークさに焦点をあて、サティのアイデアを映像化してみせる。また、研究者・関係者・親交があった人物の貴重なインタビュー映像も挿入される。
なお、同「プレミアムシアター」後半では、2015年9月にオペラの名門中の名門、スカラ座がミラノのマルペンサ空港で行ったドニゼッティの歌劇『愛の妙薬 』プロジェクトの映像が放送される(スカラ座 イン マルペンサ空港 歌劇「愛の妙薬」)。同空港内の異なる場所で15台のカメラを使って収録したという。遊び心満載の画期的なパフォーマンスで、オペラファンならずともぜひぜひ見ていただきたい作品だ。次の映像はMilan Airportsがyoutubeで提供するメイキング映像。これを見れば、本編も見たくなるはずだ。
5月16日(月)【5月15日(日)深夜】午前0時~4時
◇ドキュメンタリー
作曲家サティー生誕150年
『 サティースフィクション』(2015年 ドイツ)
◇スカラ座 イン マルペンサ空港
歌劇『愛の妙薬 』【5.1サラウンド】
ナレーション: 水落幸子(みずおち ゆきこ)
作曲家サティ生誕150年
「サティースフィクション」 (0:03:30~1:04:30)
<出 演>
ロバート・オーリッジ(音楽学者)
ジャン・ピエール・アルマンゴー(ピアニスト/サティーの伝記作家)ほか
<曲 目>
「風変わりな美女」から「大リトルネッロ」「フランス―月世界」
「家具の音楽」から「音のタイル張り」
グノシエンヌ 第1番
ジムノペディ 第1番 ほか
<演 奏>
グラウシューマッハー・ピアノ・デュオ
シュテフェン・シュライエルマッハー(ピアノ)ほか
<字 幕>米沢啓子
◇スカラ座 イン マルペンサ空港 歌劇「愛の妙薬」 (1:06:30~4:00:00)
<演 目>
歌劇「愛の妙薬」 ドニゼッティ 作曲
<出 演>
アディーナ(金持ちで気まぐれな娘):エレオノーラ・ブラット
ネモリーノ(アディーナに恋する若者):ヴィットリオ・グリゴーロ
ベルコーレ(村の守備隊の軍曹):マッティア・オリヴィエーリ
ドゥルカマーラ(いかさま薬売り):ミケーレ・ペルトゥージ
ジャンネッタ(村娘・アディーナの友達):ビアンカ・トニョッキ
<合 唱>ミラノ・スカラ座合唱団
<管弦楽>ミラノ・スカラ座管弦楽団
<指 揮>ファビオ・ルイージ
<演 出>グリシャ・アサガロフ
<字 幕>高橋絹子
収録:2015年9月17日 ミラノ マルペンサ空港(イタリア)