『バケモノの子』『モテキ』『バクマン。』川村元気プロデューサーの著書『億男』が中国で映画化へ

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2016.6.29
『億男』書影

『億男』書影

映画『バクマン。』などの映画プロデューサーで、作家の川村元気氏による小説『億男』が2017年に中国で映画化されることが発表された。

『億男』(マガジンハウス刊)は、130万部突破のベストセラー『世界から猫が消えたなら』につづく、川村氏による小説第2作目。書店員が売りたい本を選ぶ“本屋大賞2014”にもノミネートされ、17万部を突破している。同書は中国本土でも出版されており、好景気に沸きつつも一抹の不安を抱く、現代の中国の若者の心をとらえて話題となっているという。

『億男』の映画プロデューサー・万娟(ワン・ジャン)氏は、『黒衣の刺客』を2015年カンヌ国際映画祭監督賞、『薄氷の殺人』を2014年ベルリン国際映画祭金熊賞・主演男優銀熊賞に導いた人物。「制作チーム全員が原作を読んだ。大変面白く、全員で映画にしたいと意見が一致した。中国語の映画も原作に負けないくらい面白いものになると確信している」とコメントしている。

また、製作を担当する華策影業有限公司は、中国トップクラスの映画製作会社。同社の傅斌星(カレン・フー)副社長は「中国語で原作を読んで、とても興味深く、洞察力のある作品だと思いました。『億男』の企画は、華策集團が国際的企業であることの見事な例だと考えています。中国での『億男』映像化が芸術的に、そしてビジネスとしても、成功するものであることを願っています」と語っている。なお、キャストやスタッフなどの詳細は決まり次第、改めて発表されるという。

『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』『バケモノの子』『バクマン。』と、日本で成功を収めた映画を製作してきた川村氏の小説が、中国でどのように映画として描かれるのか気になるところだ。
キャストやスタッフなどの詳細は決まり次第、改めて発表されるという。

映画『億男』は2017年撮影開始、2017年10月後半に公開予定。

映画原作本情報
『億男』 

発売中
著者 :川村元気
定価 :1,512円(本体1,400円)
発行日 :2014年10月15日
版元 :株式会社マガジンハウス

【あらすじ】
 「お金と幸せの答えを教えてあげよう」宝くじで3億円を当てた図書館司書の一男。浮かれる間もなく不安に襲われた一男は「お金と幸せの答え」を求めて大富豪となった親友・九十九のもとを15年ぶりに訪ねる。だがその直後、九十九が失踪した――。ソクラテス、ドストエフスキー、アダム・スミス、チャップリン、福沢諭吉、ジョン・ロックフェラー、ドナルド・トランプ、ビル・ゲイツ……数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、一男の30日間にわたるお金の冒険が始まる。人間にとってお金とは何か?「億男」になった一男にとっての幸せとは何か?九十九が抱える秘密と「お金と幸せの答え」とは?

 

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