舞台初挑戦の鈴木福くんにインタビュー！ 父子の愛を鮮やかにファンタスティックに描くミュージカル『ビッグ・フィッシュ』日本版

その演技力と愛嬌ある笑顔で人気子役として多くの作品で大活躍中の鈴木福が、いよいよミュージカルに初挑戦することになった（りょうたとWキャストとして出演）。奇想天外な体験談ばかりする父、エドワードとの間に溝を感じるようになってしまった息子、ウィル。そんな微妙な関係の父子の物語を心温まるファンタジーとして描いていくのが、このミュージカル『ビッグ・フィッシュ』だ。鈴木は、川平慈英演じるエドワードの息子で浦井健治演じるウィルの子供時代を演じることになっている。まだ12歳とはいえ、芸歴は既に10年。製作発表会見でも、キャスト陣に「ボス」などと呼ばれていじられていた鈴木、どうやら早くもカンパニーのマスコット的な存在になっている模様だ。終始ニコニコと楽しそうだった記者会見の後、初舞台への意気込みを聞いてみた。

――この『ビッグ・フィッシュ』が福くんにとっては初舞台なんですね。

はい！ そうなんです。ミュージカルを観ることが前から好きだったので、僕も一度やってみたいなあと思っていたんです。

――これまで、たとえばどういう作品をご覧になっているんですか？

劇団四季の『アラジン』や『ライオンキング』、あとは共演させていただいたことのある亀梨和也さんが出ていた『DREAM BOYS』。それと『ガンバの大冒険』とかも観ています。学校の行事で、ミュージカルを観に行くこともあるんですよ。

――では今回、この『ビッグ・フィッシュ』に出ることになって、最初はどんなことを思われましたか。

自分にとって初めてのミュージカルですから、とにかくすごくうれしかったです。

――この作品のことは知らなかったでしょう？

出演が決まってから映画版を観ました。いかにもファンタジー！という感じで、とっても面白かった！ あの最後のシーンは僕も、大好きです。そういえば『チャーリーとチョコレート工場』は以前に観たことがありましたね。

――じゃ、それと同じティム・バートン監督の映画だよ、と言われて。

はい、そうですね。どちらの作品もすごいなあって思いました。

――そして今回、会見でキャストのみなさんにお会いしてみた感想はいかがでしたか。

楽しかったです！ 初めて会う方も多かったんですけど、慈英さんにも浦井さんにもとても優しくしてもらいました。ROLLYさんも、すっごく面白いし！（笑）

――川平さんとは初共演ですか。

初めてです。「福くん、一緒に楽しもうね！」と言ってくれました。

――きっと、川平さんと一緒のシーンが多くなりそうですよね。川平さんは福くんから見てどんなお父さんになりそうですか。

すごく優しくて面白くて、あったかい雰囲気のお父さんだと思います。

――浦井さんとは、同じ役を演じることになるわけですよね。

僕が、浦井さんの幼少期をやるなんて！みたいな感じです（笑）。だって全体的にタイプが違うじゃないですか、浦井さんと僕とでは。

――そうですか？（笑）

大きくなっても浦井さんには、なれなさそうじゃないですか。僕、あんなイケメンにはきっとなれないと思います（笑）。

――会見で、浦井さんから「けん玉を一緒にやろう」と言われていましたね。勝てそうですか？

え～、それはまだ全然わからないです（笑）。

――でも一緒に遊んでくれる、いいお兄さんになってくれそうですね。

はい（笑）。

――稽古もまだまだ先の話ですが。今から準備していることってありますか。

うーん、まだ特にないですけど。別に、筋トレとかもしてないです（笑）。

――では、特に楽しみにしていることというと。

やっぱり、歌かな。舞台のお稽古をするということ自体も、みなさんとどんな風に楽しくできるかも、今からとても楽しみです。

――福くんは、ミュージカルのどういうところがお好きなんですか。

僕が思うのは、まずナマで歌が聴けるということですね。すごく迫力がありますから。歌と演技がマッチングっていうか、うまく合体しているようなところが僕はすごく好きなんです。

――では最後に、福くんからお客さんにお誘いのメッセージをいただけますか。

これが初舞台ということになりますので。まあ、初めてでわからないことも多いですけど、がんばりますからぜひみなさんに観てほしいです。

――会見でおっしゃっていましたけど、もし何かあったとしてもきっと川平さんが抱きしめてフォローしてくれそうですしね（笑）。

ふふふ！ とにかく僕も、一生懸命がんばりたいと思います！！