市川染五郎主演『鯉つかみ』ラスベガス公演が10万人を動員
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現地時間8月16日に、アメリカ・ラスベガスで千秋楽を『Panasonic presents KABUKI Spectacle at FOUNTAINS OF BELLAGIO Koi-Tsukami“Fight with a Carp”』が、約10万人の観客を動員した。
ラスベガスのシンボルとして知られる「ベラージオの噴水」で行われた本公演。歌舞伎『鯉つかみ』をテーマとしたもので、ウォータースクリーンに巨大な鯉のホログラム映像を出現させるなど、最新テクノロジーと歌舞伎を融合させたスペクタクル・ショーを展開させた。
公演は、16年5月に開催されるイベントのPRの一環として実施。14日から16日の3日間で5公演が行われ、各日約2万人の観客が巨大噴水を取り巻いた。また、現地では250を越えるメディアで報道され、大きな反響を呼んだ。
■市川染五郎
歌舞伎の底力、日本の底力をお見せすることを目指してラスベガスに乗り込みました。到着した当日から、毎日、深夜に舞台で稽古をさせていただいたこと、修正などいろいろと相談できたこと、新しいものをつくるためであれば、惜しみなく協力してくれる環境に、素晴らしさを感じるとともに幸せを感じました。最後に、舟で退場していく時に、アクシデントに備えて水中でスタンバイしてくれていた現地のダイバーが、水中から拍手をしてくれました。チームラボさんを代表とする日本の世界に誇る最先端の技術と、現代にも存在しうる歌舞伎のエンターテインメント性が、世界にマーケットを持つラスベガスでショーのジャンルになるべく、これからも歌舞伎を進化させていきたいと思うところです。
【日本へ向けて】
日本人の持つ、繊細さと伝統を尊む心、これは世界に誇れる日本人らしさです。その精神と技を持つ400年以上の歴史ある歌舞伎を、皆さまも一緒にアピールしていきましょう。
なお、NHK総合で9月12日(土)22:00より、本公演の一部始終を追ったドキュメンタリー番組が放送予定。同月中に公演の全体を収録した中継番組も放送予定とこのことだ。