父は不在、母は服役 スラム街の三姉弟を映す記録映画『トトとふたりの姉』
©HBO Europe Programming/Strada Film
映画『トトとふたりの姉』が、4月下旬から東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。
『トトとふたりの姉』は、両親が不在の家に暮らす姉弟を捉えたルーマニア制作のドキュメンタリー作品。父親はおらず、母親が麻薬売買で服役中という状況下で、末っ子の少年トトと17歳の姉・アナ、14歳のアンドレアが暮らす姿を収める。
作中にはドラッグに手を染めてしまうアナの様子や、家族を立て直そうと奮闘するアンドレアの姿に加え、麻薬捜査班のガサ入れの瞬間、裁判所や刑務所の内部なども映し出されており、アンドレアが自ら撮影した映像も使用されている。
監督を務めたのはドキュメンタリー作家のアレクサンダー・ナナウ。同作はルーマニアのアカデミー賞にあたる『ゴポ賞』で最優秀ドキュメンタリー作品に選ばれている。