[Alexandros]、RADWIMPS etc…『SWEET LOVE SHOWER 2015』2日目のアクトをレポート

レポート
2015.8.30

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SWEET LOVE SHOWER 2015 ・ 2日目

1日目に続き、2日目の中でSPICE編集部が独断と偏見で選んだアクトのレポートを掲載します。
※1日目の模様はこちらから
 


10:30 ストレイテナー

2日目、LAKESIDE STAGEの一番手はストレイテナー。サウンドチェックでメンバーの4人が「ROCKSTEADY」を披露すると、後方から駆け出したオーディエンスがどんどんステージの前へ。

笑顔で手を挙げながらあらためて登場したストレイテナー。

朝独特の少し涼しい風が通り抜ける中、ホリエ(Vo,Gt,P)の「おはよう」から、「覚星」がスタート。雄大なサウンドスケープが自然溢れる山中湖に繰り広げられる。

ゆったりとした空気もつかの間、日向(B)の華麗なベースプレイと、動きと表情で完璧に煽る様に目を惹かれる「Discography」。「踊れ!」という掛け声の元、後ろの方のオーディエンスまで手を挙げて踊り出す。

その後ホリエが「スイートラブシャワーはストレイテナーは7年目ですよ。7年前は3人でした。今日帰って来れて本当に嬉しいです。次も7年後かな(笑)」と冗談も交えながら語り会場を和ませつつ、「7年後もみんなでこうやって音楽を楽しんでいられるように」と祈りを込め「NO ~命の跡に咲いた花~」を披露。彼らの強い思いは、その美しいメロディとともにそれぞれの心にしっかりと刻まれたはずだ。

「朝一番の盛り上がりをみせてくれよ!」という言葉通り、締めは「Melodic Storm」で会場を一体にし、最高潮に。最後に4人で肩を組み、深くお辞儀をして去っていった。



11:05 赤色のグリッター

午前中のFOREST STAGEに登場したのは、赤色のグリッター。

一曲目に演奏された「ハナミズキ」では、優しいハイトーンのボーカルが薄靄かかった湖畔に浸透する。が、演奏自体は疾走感にあふれていて、しっかりロック。

続く「愛の舌打ち」を経た「海より」では、鈴木(G,Cho)と渡辺(B,Cho)がうちわを手に持ち、クラカズ(Dr,Cho)が刻む祭り囃子のリズムに合わせてステップを踏む。そのままアカペラでサビ部分を佐藤(Vo,G)が歌い、コール&レスポンスの練習に。しっかり盛り上がったところでスタートした同曲のお祭り感にはオーディエンスもじっかり反応。後方で観ていた観客も思わず「楽しそう!」と口にしていた。

その後、「続いて踊れる曲をやりたいと思います、準備はできているかな?」と「123」へ。四つ打ちのダンスロックに浮遊感のあるギターがいいアクセントを加えている。そのままハイテンポでキャッチーなメロディの「あの人」へ。

ラストは「風は突然に」。このドラマティックなロックバラードを一層魅力的にしたのは、佐藤のエモーショナルな歌声と叫び。そして後半につれ激しくなる演奏。

楽しく踊れる要素も、ロックの王道的アレンジも、情熱的なパフォーマンスも兼ね備えた3人は、この後長い1日を送るオーディエンスに「いってらっしゃい」と残し、ステージを去った。来年以降、またこの地に戻ってきた彼らの「ただいま」が聞きたい。

 

13:05 indigo la End

サウンドチェックで演奏された「さよならベル」の歌詞さながら、霧雨降りしきる中、後方まで多くの観客が詰め掛ける。indigo la Endのステージはこの雨を吹き飛ばすわけでもなく、冷たく濡らすわけでもなく、そっと寄り添うような暖かさであった。

力強いビートとミュートの効いたギターのカッティングからはじまった一曲目の「瞳に映らない」からいきなり最高潮といえるくらいの盛り上がりを見せ、サビでは一斉に手を挙げるオーディエンス。後ろから見ていると壮観だ。バンドも見事なアンサンブルで応える。

彼らの曲は美しいギターロックを軸に、憂いや切なさが込められているものが多いが、この日も「夜汽車は走る」や新曲「雫に恋して」では、胸の奥がキュっとなるくらいエモーショナルな歌声と演奏を見せてくれる。

かと思えば、MCでは川谷(Vo,G)が、昨夜にホテルのシャワーが止まらなくなり、これは霊的なのではと思いつつ修理の方を呼んだところ、蛇口をひねっただけで止まって気まずかったけどその人が優しかった……といった話を淡々と話すところもまた彼らの魅力。

悪天候関係なし、むしろ不思議と雨が似合ってしまうindigo la Endのキャッチーでセンチメンタルなギターロックは多くのオーディエンスの心に染み入り、ラストは「夏夜のマジック」で締めくくられた。終演後、しきりに「こんなに格好良いとは思わなかった」と繰り返していた一人の観客の姿が印象的だった。

 

14:25 LAMP IN TERREN

雨足が少し弱まってきたお昼すぎ、FOREST STAGEでは色とりどりのレインコートを着た人々が今か今かとLAMP IN TERRENの登場を待ちわびていた。

松本大(Vo/G)、中原健仁(Ba)、川口大喜(Dr)がステージ上に両手でタオルを掲げながら登場し、雨の中待ちわびていたオーディエンスから歓声があがる。

松本の 「雨を吹き飛ばす勢いでやろうぜ!よろしく!」という言葉をスタートに1曲目「林檎の理」が始まり、松本や中原が飛び跳ねるのにあわせて観客も一斉に跳ね、言葉通りの勢いをメンバーそれぞれが体現するようにエモーショナルなサウンドで魅了、ステージへと足を向ける人もどんどん増えて行く。

続く「ボイド」や「緑閃光」では手や体を使い、歌や言葉を全身で表現。歌に込められているひとつひとつの想いが伝わってくるとともに、上手に観客を乗せていく。

そして全体を通して言えることとして、音源で聴くよりもずっと力強いサウンド。松本のささやくような静かな歌唱と、声を張り上げたり”がなる”箇所のコントラストも迫力満点だ。

松本の「一寸先はいつもわからないから立ち止まっていることもできない。ここにいる全員で未来へ踏み出していこう」というMCを経て、最後に「ワンダーランド」を披露。

終わるころには雨もやみ、3人とは思えないほど強靭な、まさに邦楽ロックの王道を往くかのようなパフォーマンスで本当に雨を吹き飛ばせて見せたLAMP IN TERREN。今後にも大きな期待を抱かせてくれる力強いライブとなった。



16:25 きのこ帝国

「こんにちは、きのこ帝国です、よろしくお願いします」
赤いTシャツ姿にポニーテールで登場した佐藤千亜(Vo.G)の呟くような言葉にオーディエンスからは拍手喝采が湧き上がる。

雨上がりのFOREST STAGEを一曲目の「クロノスタシス」で彩った、きのこ帝国のパフォーマンス。見た目で受ける印象も、静かな歌い出しの声も、華奢な印象の佐藤だが、曲の盛り上がりに合わせて凜として強く響いていくのが印象的だ。 

じわじわと高揚していく空間に、二曲目の「桜が咲く前に」を披露。叙情的なメロディーが、山中湖の雄大な風景へと満ちていく。そこへ吸い寄せられるように、続々と集まる人々。

佐藤が静かに呼吸を整えた後に歌い出した「東京」では、4人が紡ぎ出すダイナミックなバンドサウンドにオーディエンスはいよいよ陶酔状態に。

そんなオーディエンスの鼓動を刻むかのように続けて披露されたのは、切れ味鋭いディストーションギターからの一体感ある演奏による「海と花束」。点滅する照明とともにオーディエンスも小刻みに体を揺らす。ラストの「Donut」ではアウトロでかき混ぜ、激しい印象を残して終演。

 最後まで「ありがとうございました。きのこ帝国でした」と、言葉少なくシンプルなステージであったが、それだけに演奏中の荒々しいアクションや、バンドの生み出す轟音とのコントラストが面白い。集まった観客達は、言葉では伝わらない「何か」を確実に受け取った。


18:35 RADWIMPS

Mt.FUJI STAGEには昼頃からすでにその登場を待ちわびる観客が前列に待機するなど、その期待の高さは今年のアクトの中でも屈指だったRADWIMPS。意外にも今回が初出演だ。

登場までの間、鼓動のように明滅する照明が期待感を煽り、その都度ざわめきが起きる。そしてーー

「はっちゃけるか、山中湖!」
野田(Vo,G,Key)の一声で「ギミギミック」のファンキーなイントロが鳴らされるやいなや、期待でパンパンだった会場の空気が一気に破裂する。大歓声と手拍子に後押しされるように初っ端から全開といった様子のRADの面々。

過去~現在の代表曲がバランス良く披露されたこの日、「アイアンバイブル」ではレゲエのリズムに乗って、野田がステップを踏みながらステージ上を歩き回り、楽曲の持つハッピーな空気感で会場全体を包み、「DADA」では後半の叫ぶ箇所で渾身のシャウトをかまし「楽しい~!!!」と絶叫するなど、当人達もこの一夜を目一杯楽しでいるのが良く分かる。

イントロや間奏のアレンジで楽しませ、桑原(G)と武田(Ba)のソロ合戦も盛り上がった「おしゃかしゃま」、途中のブレイクで「愛してるよ」と呼びかけ狂喜させた「いいんですか」を経て、「君と羊と青」「会心の一撃」とアップテンポな人気曲で畳み掛けてフィニッシュ。

そして最後の最後に素敵なプレゼントが贈られた。それは、灯りの消えた場内で「トレモロ」の冒頭部分を歌うというもの。なんという心憎い演出だろう。

演奏、歌、盛り上げ、演出ーー多くの目にRADの「すごさ」を刻み込むステージだった。

 

19:25 [Alexandros] 

場内にカウントダウンの音声が響き渡り、それがゼロになった次の瞬間、真っ赤な照明を全身に浴びながら颯爽と登場した4人。

『SWEET LOVE SHOWER 2015、SOLD OUTした2日目の大観衆を前にトリを飾る[Alexandros]の登場だ。

「最高の夜にしようぜ!」川上(Vo,G)のシャウトで切って落とされたステージの火蓋。まずは「ワタリドリ」など最新アルバム『ALXD』のナンバーが続けて披露されたが、オーディエンスにはしっかり浸透しており、反応は抜群。地面が揺れる。

それに対しステージ上の4人はスタイリッシュな出で立ちと佇まいで、エッジの効きまくった演奏と伸びやかな演奏で応える。トリッキーなプレイをしても一切ブレない庄村(Dr)の力強いドラムを中心に、一糸乱れぬ白井(G)、磯部(B)の演奏は見事。

そして光を浴びながらスピーカーに足をかけ観客を指さしたり大きなアクションで煽る川上は、完全にロックヒーローそのもの。カッコイイとしか言いようがない。

「3日間で一番暴れちゃって良い時間です!」とMCで宣言した通り、中盤からはこれまでの代表曲を連続で投下し、熱はさらに上昇。中でも「最高の夏の思い出を作って」と放たれた「Starrrrrrr」ではほとんど絶叫状態の大合唱が起きるなど、そのキラーチューンぶりを見せつけ、4人はそのまま本編最後まで突っ走っる。今の彼らの自信と充実ぶりが伺える見事なパフォーマンスだった。

「Adventure」のフレーズを歌うオーディエンスからのアンコールに応えて再び登場。そこでは「the telephonesの石毛の煽り声のキーはどれくらい高いか」や、そこから派生した磯部とのやりとりで和ませ、楽曲を披露。そのテーマは「愛」。

『SWEET LOVE SHOWERへの愛、そしてオーディエンスへの愛を込めたラストナンバー「You’re So Sweet & I Love You」が高らかに響き渡る。曲の終わり、川上がギターを高く掲げた夜空に花火が上がり、2日目のステージは最高にロックで、華やかな幕切れとなった。


文=風間大洋(赤色のグリッター / indigo la End / RADWIMPS / [Alexandros])、山岡美香(ストレイテナー / LAMP IN TERREN)、シマザキ(きのこ帝国)

イベント情報
SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2015 -20th ANNIVERSARY-​

日時:2015/8/28(金)・29(土)・30(日)
会場:山梨県 山中湖交流プラザ きらら
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