【動画あり】ビリー役少年4人と大人キャストたちが合流、ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』製作発表記者会見
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(後列)益岡徹・吉田鋼太郎・柚希礼音・島田歌穂、(前列)加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹
2017年7月にTBS赤坂ACTシアターにてミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』が上演される。2月18日(土)東京・品川プリンスホテル Club eXにて製作発表記者会見が行われ、加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹、吉田鋼太郎、益岡徹、柚希礼音、島田歌穂、久野綾希子、根岸季衣、栗山廉(Kバレエ カンパニー)、大貫勇輔が登壇した。
根岸季衣、久野綾希子、益岡徹、吉田鋼太郎、柚希礼音、島田歌穂、栗山廉(Kバレエ カンパニー)、大貫勇輔 (前列)加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹
本作品はトニー賞10部門受賞を始め全世界で80以上の演技賞を受賞している、ロンドン発のミュージカル作品。全世界で1000万人以上の観客が来場し賞賛を浴びている作品だ。
舞台は1984年のイギリス。炭鉱の町で暮らしていた少年ビリーは、ウィルキンソン先生に勧められて名門ロイヤル・バレエ・スクールの受験を目指し始める。ビリーの父や兄は反対をしたが、11歳のビリーの姿は周囲の人々に変化を与えていく。
主役のビリーにはバレエ、タップダンス、アクロバット、歌、芝居といずれも高いレベルのものが求められる難役。2015年11月からオーディションが開催され、応募総数1346人の中から、見事に加藤、木村、前田、未来の4人が選ばれた。その他の全キャストもオーディションにて選出されたとのこと。
1年間という長期間に及ぶ厳しい稽古を受け、この日がビリーとしての初パフォーマンスとなる4人。パフォーマンスシーンはロイヤル・バレエ・スクールを受けたビリーが面接官から「踊っているときはどんな気持ちになりますか?」と聞かれた際の場面。曲名は「エレクトリシティ」。
※「エレクトリシティ」 普通画質版(720p)冒頭台詞入りはこちらをクリック
歌唱、バレエ、アクロバット、バク転など、初々しさも感じながら見事なパフォーマンスを見せる4人のビリー。彼らのパフォーマンスが終わると会場は拍手喝采となった。
ビリーとしての初パフォーマンスを終えた加藤、木村、前田、未来の4人。踊っているときの心境については以下のように答えた。
中学1年生の加藤は「何も考えていないです。舞台に出る前はここの部分気をつけなきゃって意識しているんですけど、踊り始めるとすべて忘れちゃう」と舞台に立つとそのことに集中するタイプ。
加藤航世
小学4年生の木村は「僕はすごく考えちゃうほうです。考えちゃうといろいろなことがごちゃごちゃになっちゃって踊りもめちゃめちゃになっちゃいます。今日も少しだけ考えちゃったです」と話されていたが、それを感じさせない見事なダンスを見せてくれた。
木村咲哉
小学6年生の前田は「踊っているときは記憶がないです。忘れちゃうし何も考えていないです。今日のことは……覚えています」と、時間が経つとその時の状況を忘れてしまうとのこと。
前田晴翔
中学2年生の未来は「踊っているときは目の前になにかあっても見えなくなったりとか、音楽しか聞こえてこなくなったりとかします。自分がどこにいるのかわからなくなるような不思議な感覚になります」と加藤や前田と同じタイプのようだ。
未来和樹
お父さん役を務める吉田と益岡、ウィルキンソン先生役を務める柚希と島田は4人のビリーの印象について語ってくれた。
吉田は「見ていて羨ましいし、尊敬します。勉強もしなきゃいけないし、友達とも遊びにいかなきゃいけないし、好きな子が出来る頃だし、いろいろなことをやりたい時期だと思います。それを置いといてこの作品をやるっていうのはすごい」と彼らを称えた。
吉田鋼太郎
益岡は「先ほどのパフォーマンスを見て思わず涙ぐんでしまいました。たくさんの子がビリーのオーディションを受けて、落ちていった仲間たちの分まで頑張ってやろうというのを聞いて、こういう気持ちを持っている子たちと出来るのは幸せです」と喜びのコメント。
益岡徹
柚希は「ビリー役って歌や踊りにやらなきゃいけないことがいっぱいで、これオーディションでどう選出するんだろうと思って。本当にすごい人数が受けて勝ち抜いた4人はやっぱり魅力的で、何よりも純粋でピュアなところをすごく感じます」と4人の魅力について語った。
柚希礼音
島田は「彼らと今日やっと初めて会えたんですね。最初ご挨拶したときに思ったより小さくて、彼らがあのビリーをやるだなと思って。私が子役としてデビューしたときが10歳くらいで、自分のその頃を思い返すとこんなこと絶対に出来ないって感じました。まさに奇跡の4人が揃ったなと思います」と4人を称賛。
島田歌穂
イギリス発の舞台である本作品。この日本版の舞台をあえて本家のイギリスに持っていきたいかについて聞かれた吉田は「それが出来たら本望ですね」とのこと。4人のビリー役もそれに同意し、吉田からは「行きます!」と心強い言葉が出た。
ビリー役を務める4人は最後に意気込みをくれた。
加藤は「素晴らしい舞台になるように今やれることを全部やって、舞台に出たときに悔いなく出来るように頑張っていきたいです」とのこと。
木村は「僕がビリーになれたのは支えてくれた人のおかげです。これからも本番に向けていっぱい努力をし、自分のビリーを表現していきたいです」と話された。
前田は「これからも前よりもっと頑張って、7月からの公演が毎日成功できるようにしたいです」とコメント。
未来は「もっともっと努力を積み重ねて、僕にしか出来ないビリーが出来るよう頑張っていきたいと思います」と笑顔で語った。
加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹
ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』は7月19日(水)~10月1日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアター、10月15日(日)~11月4日(土)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。
取材・文/鈴木 唯 写真撮影/荒川潤