加藤和樹主演舞台『罠』が7年ぶりに再演
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加藤和樹
フランスの劇作家ロベール・トマの書いた傑作サスペンス劇『罠』が今年(2017年)7~8月に加藤和樹主演で上演される。
この作品はトマが1960年に発表し、パリで初演。大ヒットを飛ばし、トマはこの一作で「演劇界のヒッチコック」と称され、一躍フランス演劇界の寵児となった。やがて作品は、世界各国で上演されるようになり、日本でも度々上演された。
2009年に初演された加藤和樹主演のプロダクションは開幕と同時に大きな反響を呼び、翌2010年には全国ツアーとして再演を果たした。加藤和樹はこの『罠』で記念すべき舞台初主演を飾った。その後の活躍は目覚ましく、演劇界の次代を担うトップスターの一人として躍進を遂げた。その加藤和樹版『罠』がこのほど、7年ぶりに再演されることになった。
──物語はとある山荘での出来事。新婚3ケ月のカップルがバカンスのため訪れていたが、些細な夫婦喧嘩から妻のエリザベートが行方不明になってしまう。夫のダニエルがカンタン警部に捜査を依頼するが、なかなか見つからない。そこへマクシマン神父に付き添われてエリザベートが戻ってきたが、全くの別人だった! ダニエルは激しく抵抗し、妻ではないと主張するが、状況証拠はどれもこれも現れた女が妻であると印象づけるものばかり。証人として絵描きや看護婦も登場し、騒動の渦は大きくなるが、ついに殺人事件にまで発展してしまう。誰が正しいのか、誰が嘘をついているのか、そしてエリザベートは一体どうなってしまったのか、やがて思わぬ事態から意外な真実があきらかとなる──
登場人物はわずか6人、誰もが怪しく、誰もが真実を語っているとは思えない状況の中、殺人事件の取り調べは二転三転、緊張感漂うセリフ(証言)の応酬が続く。物語の巧みな伏線と構成。そして物語は衝撃的なクライマックスを迎える。
今回の公演でも、演出家・深作健太と加藤和樹が再びタッグを組む。さらに白石美帆、渡部 秀、初風 緑、山口馬木也、そして筒井道隆など、人気と実力を兼ね備えた充実のキャストが揃う。
加藤和樹コメント
7年ぶりの『罠』.....初主演舞台。初演でご一緒した白石美帆さん、再演でご一緒した初風緑さん。新たに渡辺秀くん、山口馬木也さん、そして筒井道隆さん。楽しみでなりません。
再演の演出を手掛けた深作健太さんとまたこうしてがっつりお芝居を作れることを嬉しく思います。今回また新たな『罠』が生み出されるでしょう。皆さんどうか、その目撃者になってください。劇場でお待ちしております。
深作健太コメント
7年前、はじめて舞台演出家として、デビューさせていただいた『罠』を、今また加藤和樹くんと一緒に作り上げる事が出来るのが、楽しみでなりません。作家のロベール・トマさんは上演当時、戯曲のラストシーンを上下反転して印刷するほど、あっと驚く衝撃のラストを内緒にするよう指示しました。50年以上色褪せない、傑作サスペンス。その醍醐味を思う存分、楽しんでください。
【原作】 ロベール・トマ
【翻訳】 平田綾子
【演出】 深作健太
【出演】 加藤和樹、白石美帆、渡部 秀、初風 緑、山口馬木也、筒井道隆
【公演日程】
◇亀有公演 7月13日(木) 【かめありリリオホール】、
◇兵庫公演 7月15日(土)・16日(日) 【兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール】
◇東京公演 8月8日(火)~15日(火) 【サンシャイン劇場】
【一般発売(亀有・兵庫・東京)】 4月22日(土)
【企画・製作】 日本テレビ