映画スターが登壇した東スポ映画大賞授賞式に、ベッキー、ピコ太郎も
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たけしのお墨付きをいただいた受賞者たち
第26回東京スポーツ映画大賞の授賞式が、2月26日に東京・港区のグラウンドプリンスホテル高輪にて開催された。
審査委員長を務めるビートたけしが「独断と偏見で決める」「異常に偏ってはいるが、ある意味、正直な映画祭」と言うだけあって、他の映画祭とは一味違うのが特徴。とはいえ、今回の受賞は順当なところに収まった感が。
作品賞に輝いたのはアニメ映画『この世界の片隅に』。最近ヒット作を連発している日本のアニメ映画ブームについて、「アニメには圧倒的に差をつけられている。勝てねぇな、アニメには」と語るたけし。「自分も含め、役者や監督も一度考え直さなくては」と危機感を募らせていた。
監督賞は『シン・ゴジラ』を手掛けた庵野秀明監督と樋口真嗣監督が受賞。スケジュールの都合で庵野監督は来ることができず、樋口監督がひとりで壇上へ。すかさず、司会のガタルカナル・タカから「授賞式に出るとは思えない、小汚い靴ですね」と厳しいツッコミが。タキシードにふさわしくないトレッキングシューズを履いていることを指摘された樋口監督はしどろもどろに。場内は爆笑の渦に包まれた。
興行成績82億円の大ヒットとなかった『シン・ゴジラ』について、たけしは「昔はゴジラをさんざんギャグにしたけどね。今回のは見事な演出だった。アナログとCGのバランスが良かった」と大絶賛。この言葉に、樋口監督は笑顔を浮かべていた。
新人賞に輝いた初々しい杉咲花
広瀬すずはビデオで出演
助演男優賞の綾野剛と菅田将暉、助演女優賞の広瀬すず、新人賞の杉咲花たち若手俳優に対しても、たけしは称賛を惜しまず。杉咲に対しては、「映画で見るよりも実物の方がかわいい」と印象を語り、「役者は演技よりも存在感。脇役で怒られた人は、主役をやるときに成果が出るから、焦らずやるほうがいいね」と真面目にアドバイスを送った。
65歳とは思えない三浦友和
艶やかな着物姿の宮沢りえ
主演男優賞は三浦友和、主演女優賞は宮沢りえが受賞。「三浦さんは、オイラが『アウトレイジ』で汚れ役で使ってから、悪役をやるようになった」と先見の明を自画自賛。デビュー当時から親交のある宮沢対しては、「三井のリハウスのCMに出てたから、おい、三井のリハウスとからかっていた」と振り返り、「アイドル時代のことを知らない人も増えているんじゃないかな。女優として見事に輝いている」と褒めちぎった。
また、第26回東京スポーツ映画大賞に続き、第17回ビートたけしのエンターテイメント賞の授賞式も行われた。激励賞は柴田英嗣と狩野英孝、努力賞は三遊亭円楽が受賞したものの、女性スキャンダル絡みの受賞だからなのか、それぞれ欠席。そんな3人とは違い、カムバック&激励賞を受賞したベッキーは堂々と姿を現わした。
ハリウッド・ザコシショウは裸で熱演
たけしとの思い出を語ったピコ太郎
笑顔で受賞を喜んだベッキー
「こんなポジティブな賞をいただける人間ではないのに」と受賞の喜びを語るベッキー。東スポに対しては、「昨年、東スポさんには、あること、ないこと、ないこと、ないことを記事にしていただき、しかも可愛くない写真ばっかり使って。それが昨年末ぐらいから急に写真が良くなり、褒める記事になったんです。そしたら授賞式のオファーが。わかりやすいなと(笑)」とチクリ。
たけしは「隠し事をしないし、自分を飾らない。ベッキーは賢いよ。反省して、みんなの前であいさつをしたのだから、これで終わり。あとは仕事をするだけ」と、これからのベッキーに大いに期待を寄せていた。
授賞式に彩を添えたミス東スポ2017たち
撮影・文=シン上田
第26回東京スポーツ映画大賞