映画スターが登壇した東スポ映画大賞授賞式に、ベッキー、ピコ太郎も

2017.3.7
レポート
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たけしのお墨付きをいただいた受賞者たち

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第26回東京スポーツ映画大賞の授賞式が、2月26日に東京・港区のグラウンドプリンスホテル高輪にて開催された。

審査委員長を務めるビートたけしが「独断と偏見で決める」「異常に偏ってはいるが、ある意味、正直な映画祭」と言うだけあって、他の映画祭とは一味違うのが特徴。とはいえ、今回の受賞は順当なところに収まった感が。

作品賞に輝いたのはアニメ映画『この世界の片隅に』。最近ヒット作を連発している日本のアニメ映画ブームについて、「アニメには圧倒的に差をつけられている。勝てねぇな、アニメには」と語るたけし。「自分も含め、役者や監督も一度考え直さなくては」と危機感を募らせていた。

監督賞は『シン・ゴジラ』を手掛けた庵野秀明監督と樋口真嗣監督が受賞。スケジュールの都合で庵野監督は来ることができず、樋口監督がひとりで壇上へ。すかさず、司会のガタルカナル・タカから「授賞式に出るとは思えない、小汚い靴ですね」と厳しいツッコミが。タキシードにふさわしくないトレッキングシューズを履いていることを指摘された樋口監督はしどろもどろに。場内は爆笑の渦に包まれた。

興行成績82億円の大ヒットとなかった『シン・ゴジラ』について、たけしは「昔はゴジラをさんざんギャグにしたけどね。今回のは見事な演出だった。アナログとCGのバランスが良かった」と大絶賛。この言葉に、樋口監督は笑顔を浮かべていた。

新人賞に輝いた初々しい杉咲花

広瀬すずはビデオで出演

助演男優賞の綾野剛と菅田将暉、助演女優賞の広瀬すず、新人賞の杉咲花たち若手俳優に対しても、たけしは称賛を惜しまず。杉咲に対しては、「映画で見るよりも実物の方がかわいい」と印象を語り、「役者は演技よりも存在感。脇役で怒られた人は、主役をやるときに成果が出るから、焦らずやるほうがいいね」と真面目にアドバイスを送った。

65歳とは思えない三浦友和

艶やかな着物姿の宮沢りえ

主演男優賞は三浦友和、主演女優賞は宮沢りえが受賞。「三浦さんは、オイラが『アウトレイジ』で汚れ役で使ってから、悪役をやるようになった」と先見の明を自画自賛。デビュー当時から親交のある宮沢対しては、「三井のリハウスのCMに出てたから、おい、三井のリハウスとからかっていた」と振り返り、「アイドル時代のことを知らない人も増えているんじゃないかな。女優として見事に輝いている」と褒めちぎった。

 また、第26回東京スポーツ映画大賞に続き、第17回ビートたけしのエンターテイメント賞の授賞式も行われた。激励賞は柴田英嗣と狩野英孝、努力賞は三遊亭円楽が受賞したものの、女性スキャンダル絡みの受賞だからなのか、それぞれ欠席。そんな3人とは違い、カムバック&激励賞を受賞したベッキーは堂々と姿を現わした。

ハリウッド・ザコシショウは裸で熱演

たけしとの思い出を語ったピコ太郎

笑顔で受賞を喜んだベッキー

「こんなポジティブな賞をいただける人間ではないのに」と受賞の喜びを語るベッキー。東スポに対しては、「昨年、東スポさんには、あること、ないこと、ないこと、ないことを記事にしていただき、しかも可愛くない写真ばっかり使って。それが昨年末ぐらいから急に写真が良くなり、褒める記事になったんです。そしたら授賞式のオファーが。わかりやすいなと(笑)」とチクリ。

 たけしは「隠し事をしないし、自分を飾らない。ベッキーは賢いよ。反省して、みんなの前であいさつをしたのだから、これで終わり。あとは仕事をするだけ」と、これからのベッキーに大いに期待を寄せていた。

授賞式に彩を添えたミス東スポ2017たち


撮影・文=シン上田

 

受賞情報

第26回東京スポーツ映画大賞

作品賞 『この世界の片隅に』
監督賞 庵野秀明・樋口真嗣『シン・ゴジラ』
主演男優賞 三浦友和『葛城事件』
主演女優賞 宮沢りえ『湯を沸かすほどの熱い愛』
助演男優賞 綾野剛『怒り』
      菅田将暉『ディストラクション・ベイビーズ』ほか
助演女優賞 広瀬すず『怒り』
新人賞   杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』
外国作品賞 『ハドソン川の奇跡』
特別功労賞 故神山繁さん
 
第17回ビートたけしのエンターテイメント賞
男気賞 黒田博樹
特別賞 稀勢の里
話題賞 ピコ太郎、RADIO FISH、平野ノラ
激励賞 柴田英嗣、狩野英孝
努力賞 三遊亭円楽
カムバック&話題賞 ベッキー
日本芸能大賞 桂文珍
日本芸能特別賞 林家正蔵
日本芸能賞  ハリウッド・ザコシショウ、ライス、銀シャリ