NHK-BSプレミアムで『CRESSIDA クレシダ』『怪談 牡丹燈籠』を放送

4月9日（日）深夜24時（＝4月10日月曜0時）からのNHK-BSプレミアム「プレミアムステージ」では、前半に、平幹二朗の最後の出演舞台となった『CRESSIDA クレシダ』が放送される。また、後半には杉村春子没後20年・北村和夫没後10年として『怪談牡丹燈籠』がアンコール放送される。

『CRESSIDA クレシダ』は、昨年（2016年）9月から10月にかけて東京・水戸・大阪で上演された。戯曲は英国の劇作家ニコラス・ライトが2000年に発表。1630年代ごろのロンドン・グローブ座を背景に、男性俳優のみが舞台に立っていた当時の演劇界の裏側、その人間模様を、ユニークかつ巧妙に描いた会話劇である。かつての名優であり、晩年は演技指導者となって少年俳優たちを狡猾に操るジョン・シャンクという男を当時82歳の平幹二朗が演じた。演出は森新太郎。公演終了後ほどなくして（10月22日）平は急死した。12月には本作品を製作したシーエイティプロデュースは本作品を含む成果に対して、第51回紀伊國屋演劇賞を授与された。

一方の『怪談牡丹燈籠』は、1986年三越劇場で上演された文学座の公演。原作：三遊亭円朝、脚色：大西信行、出演：杉村春子、北村和夫、加藤武ほか、演劇評論家・大笹吉雄の解説、聞き手：永井多恵子で送る。