中山優馬は「忍者役かも?」海老蔵が「ABKAI」会見でほのめかす
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「『ABKAI 2017』石川五右衛門 外伝」製作発表会見の様子。市川海老蔵。
6月に東京・Bunkamura シアターコクーンで上演される、市川海老蔵の自主公演「『ABKAI 2017』石川五右衛門 外伝」の製作発表会見が、本日4月10日に都内で行われた。
2013年にスタートした「ABKAI」は、歌舞伎になじみのない若い世代にも気軽に足を運んでもらい、“伝統の継承”と“新時代の歌舞伎の創造”を目指す企画。第4弾の演目に選ばれた「石川五右衛門 外伝」は、昨年2016年10月にテレビドラマ化され、同年11月には舞台版が福岡・博多座で上演された「石川五右衛門」をバージョンアップさせた作品。マンガ「金田一少年の事件簿」を手がけた樹林伸による設定をもとに、海老蔵が演じる大泥棒・五右衛門が日本を飛び出して活躍する姿が描かれる。博多座では宙乗りや大立廻り、巨大ねぶたをはじめ、幕切れには舞台いっぱいの踊り手も登場し、津軽三味線の演奏が披露された。
会見に登壇した海老蔵は、初めて歌舞伎を観る観客に向けて「古典でなく、ある程度の方が知っている『石川五右衛門』を題材に選び、歌舞伎界以外からもジャニーズ事務所の中山優馬さんや山田純大さんをお呼びしています」とコメント。続けて「これまでの『ABKAI』では『はなさかじいさん』など昔話をやってきましたが、今回は新しい雰囲気で五右衛門を演じることで、自分にとっても刺激になればと思います。私は1演目で数えると年間でおよそ1000回舞台に立っているので、新鮮な方々と共演することで悪い意味での慣れを戒めていけたら」と述べた。
石川五右衛門のキャラクターについては「史実上はっきり記述されていない方なので、やる側にものすごく責任があるんです。私としては弱きを助け強きをくじく、人間味と愛情のある男を目指します」と意気込んだ。そして歌舞伎初挑戦の中山の役どころについては「忍者的な要素を持った雰囲気になるかもしれません」と示唆している。
さらに中山が、1月に海老蔵が出演した「源平布引滝 義賢最期」を観劇した際に挨拶に来たというエピソードを語り、「礼儀のきちっとしたジャニーズ事務所ならではの雰囲気があり、大変有望な方だとお見受けしました」と印象を述べた。また共演者の市川右團次について「真面目で律儀で懸命で、何事にも100パーセント全力で投球する歌舞伎俳優の先輩です」と語り、中村壱太郎については「頭角を現しつつある上方女形のスター」とコメントした。
若者の街・渋谷で上演するにあたって「自宅が近いので通勤が楽」と笑いを誘いつつ、「青山学院に通っていたこともあり、渋谷には親しみがあります。コクーンでやるからには、諸先輩方のように私も渋谷でお練りしてみたいですね」と期待を寄せた。公演は、6月9日から25日までBunkamura シアターコクーンにて。
市川海老蔵 第4回自主公演「『ABKAI 2017』石川五右衛門 外伝」
2017年6月9日(金)~25日(日)
東京都 Bunkamura シアターコクーン
作:樹林伸
脚本:松岡亮
演出・振付:藤間勘十郎
出演:市川海老蔵、中村壱太郎、大谷廣松、市川九團次、片岡市蔵、市川右團次 / 中山優馬、前野朋哉、山田純大 ほか