セルビアと日本の若手芸術家による作品を展示 「Life and Death」がテーマの展覧会が開催に

2017.4.13
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アート

ヨヴァナ・トゥーツォヴィッチ【Aylan】 2015年 56×16×15cm 金属、樹脂

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『セルビア・日本現代美術交流展-Life and Death-』が、4 月20 日~28 日にかけて在日セルビア共和国大使館にて開催される。

本展は、セルビア生まれの若手作家ヨヴァナ・トゥーツォヴィッチと、セルビアと日本の文化交流に注力してきた写真家・古賀亜希子という、2人の若手女性作家の最新作品を初公開するもの。トゥーツォヴィッチは、セルビアのツェプテル美術館に作品が収蔵されるなど、昨今、セルビアで最も期待される若手彫刻家だ。対する古賀亜希子は、セルビアで開催された展覧会などへの出展経験なども持つ。

ヨヴァナ・トゥーツォヴィッチ【Male Portrait】 2014年 41×22×26cm 金属

ヨヴァナ・トゥーツォヴィッチ【Male Portrait】 2017年 38×27×27cm 金属

古賀亜希子【Licca】シリーズより 2013年 作品サイズ:55cm×37cm 素材:デジタルCプリント

古賀亜希子【美しいものや不気味なもの】シリーズより 2017年 作品サイズ:24cm×15.7cm 素材:デジタルCプリント

「Life and Death」をテーマに開催される本展。「人形(ひとがた)」と静かに向き合ってきた二人の作家の作品を通して「生」と「死」の意味を考察することのできる機会となるだろう。気になる方は是非足を運ぼう。

在日セルビア共和国大使 ネナド・グリシッチ氏のコメント
セルビアと日本のアーティストは長きにわたり交流を続けてきており、両国の文化交流はますます密接な
ものとなっています。セルビア共和国大使館は、より多くの方々にセルビアと日本の文化交流を知ってもらえ
るように、今後とも協力を惜しまない所存です。

 

東京ステーションギャラリー館長 冨田章氏のコメント
本展では、日本とセルビアという、地理的にも歴史的にもあまり深い関わりを持たないできた両国に生まれ
育ち、一方で女であるということと創作者であるという共通点を持つ古賀とトゥーツォヴィッチの作品が、「人形
(にんぎょう/ひとがた)」というモティーフを媒介に交感する。平面と立体という形状の違いのみならず、両者
の手法は大きく異なっているし、対象に対峙する姿勢も隔たっている。にもかかわらずその交感が興味深い
とすれば、それは彼女たちの作品が、「人形(にんぎょう/ひとがた)」を通して死(と生)を見つめる契機を
ともに孕んでいるからにほかならない。

 

イベント情報
セルビア・日本現代美術交流展-Life and Death-

会期: 2017 年4 月20 日(木)~4 月28 日(金) [休館日なし]
時間: 11:00~17:00
会場: 在日セルビア共和国大使館
入場料: 無料
http://www.tokyo.mfa.gov.rs/