三上博史主演、行定勲演出。舞台「タンゴ・冬の終わりに」

2015.9.10
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1984年初演の名作「タンゴ・冬の終わりに」が30年ぶりにパルコ劇場で上演!演出の行定勲、三上博史、倉科カナ、神野三鈴、ユースケ・サンタマリアが登壇した。

舞台「タンゴ・冬の終わりに」は、1984年に清水邦夫がパルコ劇場に描き下ろし、蜷川幸雄演出で繰り返し上演されてきた傑作舞台。約30年ぶりにパルコ劇場で上演されるにあたり、「趣味の部屋」など、パルコプロデュース公演4作品ほかを演出し、いずれも高い評価を得、多くの観客を集めた行定勲が演出!映画人の思いをこめて、この骨太な作品に挑むことでも話題だ。

初日を前に会見が行われ、演出の行定勲、主演の三上博史、倉科カナ、神野三鈴、ユースケ・サンタマリア登壇し、意気込みを語った。

1984年パルコ劇場初演の名作『タンゴ・冬の終わりに』約30年ぶりに上演!

行定勲(演出)
「本が素晴らしい。僕は映画人なので、映画館が舞台だという設定にものすごく惚れこんでいる。色んな意味を込めて、ある意味演劇を観に来た観客の方が最後に持ち帰っていただけるものは、主人公達が発する台詞の中に込められていると思うので、」

三上博史
「実はこの劇場で30年前にこの芝居を観させて頂いた。いつかこの役をやりたいと思いながら30年が経った。その想いで、改めて本を読ませていただいたら、「失敗したな~」と思うほど大変です・・・ヘロヘロになりながら、命がけでやらせてもらっている(笑)」

倉科カナ
「台本を読んで自分がイメージする水尾(役名)と、稽古に入ってからの水尾(役名)が180度違ったので最初はすごく戸惑った。毎日稽古が楽しく共演者の方のお芝居へ向かう姿勢や考え方、そして皆さんが惜しみなく色々なことを教えて下さる。この愛憎の物語の中で激しくしっかり生きたいと思う。」

神野三鈴
「一人の才能ある男を愛しぬき、最後まで見届けた女でもあります。誰かの人生を見届ける立場の人達にも、何かを届けられたらいいなと思っています。宝石の様な台詞がいっぱいあり、それぞれの状況の中で、それぞれの方の心に届く台詞を、生身の肉体の役者から出る言葉で届けられたらいいなと思う。」

ユースケ・サンタマリア
「僕がリスペクトする俳優さん達が「おまえ、本当にできるのか?」と言われる・・・(笑)稽古も落ち着いた中、いい緊張感を保ちながら重ねてきましたので、何とか降板しないように!今回、すごく惨めな役で、(妻である)水尾の心には自分はいないことを半分わかりながらも好きでしょうがないという。まさに僕が今まで歩んできた人生(笑)
だから、そういった意味で辛いです!惨めを極めてやろうと思う(笑)

突然引退して実家に引き込もってしまった俳優の業と、彼を取り巻く人間模様が渦を巻く・・・

ゲネプロレビューは、コチラよりどうぞ。
舞台「タンゴ・冬の終わりに」公開ゲネプロレビュー

詳細は公式サイトで。
舞台「タンゴ・冬の終わりに」公式サイト

(撮影・編集・文:長谷川美津子)

公演情報
舞台「タンゴ・冬の終わりに」

作:清水邦夫
演出:行定 勲
出演:三上博史 倉科カナ 神野三鈴/岡田義徳 有福正志 有川マコト 小椋毅 河井青葉 青山美郷 三浦翔哉 梅沢昌代/ユースケ・サンタマリア ほか

2015年9月5日(土)~9月27日(日)/東京 パルコ劇場
他、大阪・金沢・福岡・愛知・新潟・富山・宮城にて上演
公式サイト:http://www.parco-play.com/web/play/tango2015/