90年代ヴィジュアル系の耽美な黒い世界を表現、La'veil MizeriAが初の流通盤を発売

Starwave Recordsへ新たにLa'veil MizeriAが所属を表明。6月28日(水)に1stミニアルバム『寂滅饗筵』を2-TYPE同時リリースする。

ヴィジュアル/サウンド両面へ触れていただければわかるように、La'veil MizeriAが描いているのは、90年代後期から2000年代頭頃にかけアンダーグラウンドなシーンで強い支持を得ていたゴシック耽美な音楽性。もちろん、現代に巣くうバンドのように煽り的な表情も携えている。いわゆるコテ系寄りな面も見せているが、La'veil MizeriAの根底にあるのは黒い怨念めいた世界観。それをゴシックと呼ぼうが、ダークと言おうが何でもいい。とにかく、激しくてグロテスクでイカれている。そのくせ、ねっとり絡みつく病んだ耽美メロな歌が印象深く耳にこびりついてゆく。

先にLa'veil MizeriAは1stミニアルバム『寂滅饗筵』を発売すると告げたが、彼ら、2013年頃から活動をしているにも関わらず、会場限定で作品を重ねてきたが、全国への流通音源は今回が初となる。これまでLa'veil MizeriAを支持してきた人たちにとっては待望の、今回La'veil MizeriAを知った人たちには嬉しい出会いの場になっていただけたら幸いだ。

2-TYPE発売する中身には、それぞれ異なる楽曲のMVをDVD収録。ヴィジュアル系バンドである以上、ぜひ映像を通してLa'veil MizeriAの動く姿も味わって欲しい。

La'veil MizeriAは、2017年8月9日(水)に恵比寿club aimを舞台に『La'veil MizeriA単独公演～寂滅饗筵～』も行う。この日は入場者全員に無料で音源を配布する。ライブは定期的に行っているように、気になったら直接その音世界に触れていただきたい。

文＝長澤智典