MERRY 日比谷野音公演でアルバム発売&47都道府県ツアーの開催を発表
MERRY 写真=中村 卓
MERRYが、5月5日(金)2013年以来となる日比谷野外大音楽堂にて単独公演を行い、2017年晩夏に最新アルバムをリリース、その新作を引っ提げて9月より47都道府県ツアーを行うことがガラ(Vo)の口から発表された。
雲ひとつない晴天で迎えた『Tokyo Spring 日比谷デモクラティック 〜羊達の主張〜』日比谷野外大音楽堂公演は、タイトルにふさわしく「演説〜羊達の主張〜」で幕を開けた。
全国から集結した羊達(ファン)の歓声と喝采がステージに負けじと響き渡り、続く「[human farm]」では<人間は社会に飼われているから>と皮肉めいた歌詞が大都会・東京の空に突き刺さる。最新アルバム『NOnsenSe MARkeT』を軸に、結成から15年という活動の中でそれぞれの時代を震撼させてきた楽曲が織り交ぜられたセットリストに会場内の熱気も一気に上昇。2013年の同ステージで披露されてから封印されていた「screams of dark」を筆頭にMERRYライブ定番曲が披露される中、会場中央に設置されたサブステージでのガラのパフォーマンスや、後半登場したステージの9面LEDスクリーンが駆使された演出も冴え渡る。
MERRY ガラ 写真=中村 卓
時折、気持ち良い5月の風が場内を包み込み、まさに野外ライブの醍醐味を味わう時間が流れた。終盤に差し掛かると、さらに熱量があがり、アンコールではなんと怪我からステージへ復帰以来、初めて首用コルセットを着用せずにテツ(Ba)が舞台に登場し、ファンにとっても思い入れの強い「梟」を披露。MCを経て、最新アルバムから新曲が本邦初公開されると会場は熱気に包まれた。
ハプニングがありつつも、この日のライブを締めくくったのは「ここ日比谷野外大音楽堂でこの曲をやるって決めていた」とガラのMCで始まった「千代田線デモクラシー」。ラストを飾るにふさわしくオーディエンスも一番の盛り上がりを見せ、万歳で埋め尽くされる会場はまさに圧巻の景色を創り出した。
ガラのヘルニア手術、テツの頚髄損傷というバンドにとっての試練を乗り越えたMERRYが全身全霊で挑んだライブは、強い絆で結ばれた5人とファンが一体となる瞬間が幾度となく生み出され、まさに、MERRYの意志が音楽というツールによって会場を響かせ、個々の“主張”がステージからも客席からも体現された一夜となった。
晩夏に発表される最新アルバム『エムオロギー』は自身9枚目となり、15年間を総括しつつ、新たなMERRYの決意を示す作品になるに違いない。その最新アルバムを引っ提げて開催される47都道府県ツアーは、9月3日(日)HEAVEN'S ROCK熊谷でのファンクラブ会員限定ライブを皮切りに、沖縄公演2DAYSを含む47公演を行い、2018年2月3日(日)には東京へ凱旋し、日本青年館にてツアーファイナルを迎える。
結成以来、変わらぬ5人のメンバーで歩み続けてきたMERRY。揺るがない意志を持ち、どんな困難があろうとも常に挑戦し続けるMERRYの今後の動きにさらに注目だ。