シンリズム×Spotifyのプレミアムトークセッション&ライブに潜入した
シンリズム 撮影=風間大洋
シンリズムが、音楽ストリーミングサービス・Spotifyにて、“都会のお散歩”をテーマにしたプレイリスト「街を歩くリズム ~Daytime Stroll~」を公開したことを記念し、5月16日、トークセッション&ミニライブが開催された。季節や時間帯、天候、生活シーンにマッチした音楽を届ける「ムード」関連のプレイリストは、ジャミロクワイら海外のアーティストが選曲したオリジナルプレイリストが公開されていたが、日本人のアーティストがムードプレイリストを作成・公開したのは今回が初めてである。
シンリズム 撮影=風間大洋
抽選に当選し、無料招待された10組20名の観客が待つなか、シンリズムが登場し、まずはトークセッションがスタート。ここでは、5月10日発売されたばかりの2ndアルバム『Have Fun』や、プレイリスト「街を歩くリズム ~Daytime Stroll~」について話を進めていった。
「街を歩くリズム ~Daytime Stroll~」
特に興味深かったのは、プレイリストの選曲ポイントにまつわる話。「街を歩くリズム ~Daytime Stroll~」収録曲はそのタイトルにあるように、「歩きながら聴いていて自分が気持ちいい曲」という基準で選曲していったそうだが、裏テーマとして「最近ハマっているアーティスト」と「昔ハマっていたアーティスト」を交互に盛り込むことを意識していたという。
シンリズム 撮影=風間大洋
結果的に、シンリズム自身のバックグランドが色濃く反映されたプレイリストとなっていて興味深い内容だったのだが、彼が1997年生まれの青年であることを考えてみるとなかなか渋い選曲もある。そこには、父親が集めていたレコードを家で聴いていた、という背景が大きく関係しているようだ。因みに、現在19歳のシンリズム、「20歳になったらしてみたいことはありますか?」という質問には「やっぱりお酒が飲んでみたいですね」と回答。レコーディングメンバーといつか一緒に飲みに行きたいと思っているのだそう。
シンリズム 撮影=風間大洋
そして、トーク終了後にはミニライブがスタート。弾き語りのバリエーションを増やすため現在様々なアプローチにトライしているシンリズムだが、この日は「デモを作る時の温度感をライブでも見せられたら」と、ワウなどの通常のエフェクターに加え、ループステーションを導入したアコースティックセットを披露。ボイスパーカッションやギターのリフ、カッティングなどをその場でサンプリング、それらの音をループさせ、リアルタイムでの一人多重奏を実現させた。
シンリズム 撮影=風間大洋
1曲目「彼女のカメラ」から音の重なりによって生まれた心地よいリズムに乗って、ゆらゆらと観客が身を揺らしている。曲の合間には、“「This Charming Man」(ザ・スミス)でギターのカッティングを練習したこと”や“楽器屋で試奏をする時に「Don’t Worry Baby」(ヴェイパー・トレイルズ)のフレーズを弾くと30~40代の人がざわつくこと”など、「街を歩くリズム ~Daytime Stroll~」収録曲にまつわる秘話も飛び出し、終始リラックスした空気感だった。そして1stアルバム『NEW RHYTHM』収録の「心理の森」も挟みつつ、「ちょっと実験がありまして……」とラストの「Music Life」ではオーディエンスの手拍子をサンプリング。ビートとしてループさせたその音を土台にして、同曲をどこまでも軽快に鳴らしきった。
シンリズム 撮影=風間大洋
シンリズムによるプレイリスト「街を歩くリズム ~Daytime Stroll~」は、Spotify内の人気プレイリストランキングにてベスト10入りを果たしたほか、リスナーによるSNSでのシェア数を分析してランク付けするバイラルチャートで最高3位まで到達し、耳の早い音楽ファンから既に話題を呼んでいる。この機会にぜひチェックしてみては。
取材・文=蜂須賀ちなみ 撮影=風間大洋
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04. ラジオネームが読まれたら
05. ATTACK! ATTACK! ATTACK!
06. Pure
07. 話をしよう
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