贅沢すぎる黒い宴!黒フェス潜入レポート【後編】
「黒フェス」
肌を焼くなら「マイアミ」で!
承前(贅沢すぎる黒い宴!黒フェス潜入レポート【前編】)
ものまね帝王、コロッケ降臨!出てくるだけでつい笑ってしまうコロッケだが、これが口を開くとさらに笑いが増幅。徳永英明vs玉置浩二というネタで、玉置浩二のマネは秀逸。笑いすぎてベンチから落ちかけた。周囲も涙流して笑っている。
「黒フェス」コロッケ
顔のパーツをあっちこっちに寄せて返してまた寄せて(もちろん手は使わず)、きゅうっと上に持ちあげるとなぜか五木ひろし顔が完成。その瞬間「うわあああ」と客席からどよめきが上がる。もはや人間でなくコロッケロイドか何かなんじゃないか疑惑。
ネタも交えつつあれこれとしゃべるコロッケの後は、さらにしゃべる人、いやしゃべりが止まらない人。根本要がボーカルを務めるスターダスト☆レビュー登場。スタ☆レビのライブMCはどれだけしゃべるのか、というくらいしゃべる。だがもちろんしゃべりがうまいだけじゃない。あれだけしゃべっておいてそのハスキーヴォイスで歌いだした瞬間、泣かせるのだ。「木蘭の涙」「夢伝説」「今夜だけきっと」「と・つ・ぜ・んFall In Love」嗚呼、胸熱。松崎とのコラボでは「Amazing Grace」を披露。声質がいい感じで絡み合う二人。
「黒フェス」スターダスト☆レビュー
ちなみに、スタ☆レビの前くらいから、スタンディグエリアに闘いの気配がじわじわ漂っている。観客も増加。相当増えている。もうそろそろ出番だな。
ももいろクローバーZの登場。スタンディングエリアが一気に極彩色に変わる。この日「黒フェス」ということで黒を基調にした衣装で登場したももクロ。これまでのももクロのコンサートでは、松崎が登場し、メンバーも知らない重大発表をするお約束があるんだそうで。
「黒フェス」ももいろクローバーZ
そんなももクロがこの日歌ったのは「黒い週末」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」「PUSH」そして「キミノアト」を松崎と一緒に熱唱し、「コノウタ」でシメ。もちろんももクロのキーに合わせて歌う松崎だが、高音よく出るなーさすがだな、と感動。大人の男性がこの曲を歌いあげると、若き日の切ない思い出とか恋心、開けちゃいけない記憶の引き出しが全開になる。オンタイムの若者が歌うより、さらにたまらない気持ちになる。
さて大トリ・松崎しげるの前に登場したのはDJ KOO。昼間のワイドショーに登場し、若者からは「誰?」リアルタイム世代からは「ちょっと、KOOさん何してるの?」状態だが、ここでようやく本業披露。DJタイムは、TM NETWORKの「GET WILD」からスタート。もう観客の喜び方がハンパない状態に。篠原涼子、安室奈美恵のあの名曲に、もちろん松崎しげるの「愛のメモリー」も織り交ぜ、とどめは怒涛のTRFヒットメドレー。ももクロが終わったあとも結構な人数が残っておりめいめいに踊りまくる。激しくうねる海原のようなスタンディングエリア。
「黒フェス」DJ KOO
長かった黒フェスもいよいよラスト。大トリは、本フェスの主催、松崎しげる!
TVドラマ「鬼警部アイアンサイド」 のテーマソング(Youtubeなどで検索を!)をバックバンドが華麗に演奏したあとで、御大登場!「Can’t take my eyes of you」(君の瞳に恋してる)、「夢で逢えたら」と誰もが知っている名曲を立て続けに披露。そして「もし彼が生きていたらこのステージで一緒に歌っていたかも」と尾崎紀世彦の「また逢う日まで」を熱唱。そしてこの曲なしでは松崎しげるを語れない!葉加瀬太郎とのコラボで「愛のメモリー」!そして「愛のボラーレ」と疲れをまるで見せず、ただひたすらに熱く、客席を盛り上げながら歌う松崎。そうこれが聴きたかったんだよ!ここに来た甲斐があった!
「黒フェス」松崎しげる
アンコールには出演者勢ぞろいで改めて松崎のソロデビュー45周年を祝い「愛のメモリー」を合唱。妙な演出を入れず、上手い人たちがひたすらにいい歌を歌いまくる、音楽フェスティバルという名にふさわしい贅沢すぎる宴だった。
この模様はWOWOWで11月に放送されるとのこと。なるべく編集が入らない状態で放送してほしいと切に思う。
松崎しげる ソロデビュー45周年記念「黒フェス~白黒歌合戦~」
日時:2015年9月6日(日)
会場:幕張メッセ
出演者:竜馬四重奏、HOUNDDOG、ゴスペラーズ、葉加瀬太郎、西村由紀恵&西田敏行、清水ミチコ、SuG、LE VELVETS、Silent Slren、コロッケ、スターダスト☆レビュー、ももいろクローバーZ、DJ KOO、松崎しげる