“平成ライダー”中村優一・井上正大が書道で意気込みを表明! 舞台「警視庁抜刀課 vol.1」開幕レポート

2017.5.27
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舞台「警視庁抜刀課 vol.1」

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月刊バーズで連載中の斎藤岬のコミックを原作とする、舞台「警視庁抜刀課 vol.1」は『仮面ライダー響鬼』、『仮面ライダー電王』に出演していた中村優一と、『仮面ライダーディケイド』に出演していた井上正大の “平成ライダー”2人のW主演としても大きな話題となっている作品で、5月26日より待望の公演がスタートした。

ゲネプロ公演前に行われた囲み取材では、キャスト8名による一言コメントの後、中村、井上、岩田による、書道での決意表明が行われた。キャストは本番用の衣装に身を包んでいるため、服に墨汁がついては一大事! そこで伊藤が、岩田を気遣って上着を貸与。セーラー服に革ジャンというワイルドな姿で書道に挑んだ。

書道で決意表明 (左から)井上、中村、岩田

岩田は「真剣に真心こめて真名(役名)だよ」という言葉を、上に書いた「真」の字につなげた。漢字を書き間違えてしまった岩田だが、「険しい道のりもみんなで乗り越えていきたい」とコメントした。

井上は文字を絵画のように表現し、「ありがとう」という気持ちを「喜」という字に込めた。楽屋で練習していたようだが、芸術肌の井上らしい書道となった。

中村は半紙いっぱいに大きくきっちりとした文字で「納刀」と書いた。「殺陣もあるが、千秋楽まで怪我なく終わるようにという想いを込めて、“抜刀”ではなく“納刀”としました」と話す。誰も書道を習ったことはないとのことだが、三者三様の書き方での決意表明となったようだ。

何を書くのか、興味深々のキャスト5人。山本がトークで場をつなぐ


 

「千秋楽まで一回一回大切に……」キャストコメント

囲み取材 フォトセッション

——本番への意気込みをお願いします。

宮崎翔太(袴田亮介役):今回、原作にはないオリジナルキャラクターで参加させていただきます。今までやってきたことを存分に発揮できるように頑張りたいと思います。

藤木かおる(乾小町役):千秋楽まで怪我のないように冷静な心を忘れずにやっていきたいと思います。

山本一慶(源九郎義経役):殺陣もふんだんにありますので、みなさんに楽しんでいただけるよう、頑張りたいと思います。

井上正大(架光隼人役):原作を知っているファンの方々も、そうでない初見の方々も楽しんで頂けるよう、頑張りたいと思います。

中村優一(切通弥役):僕たちは約二か月間、殺陣や本読みの稽古を通して、頑張ってきました。これから千秋楽まで一回一回大切に抜刀していこうと思います。

伊藤陽佑(武蔵坊弁慶役):先に言わせていただきますが、「俺はかーなーり、つよ……」

中村:それ、俺の!

伊藤:はい(笑)。よろしくお願いします。

星元裕月(兎茶護役):今日まで全員で作り上げてきました。それをお客様にしっかりとお届けできるように頑張りたいと思っております。

岩田華怜(六人部真名役):このたび『警視庁抜刀課』というコミック作品を初めて舞台化するにあたって、1作目に携われたことをとても光栄に思います。最後まで全員で怪我のないように駆け抜けたいと思います。


ゲネプロレポート

切通渉と架光隼人は警視庁の銃刀特別対策課(通称:抜刀課)に所属する刀のスペシャリスト。怪しき力を持つ刀が関わる事件を解決するため、警視庁の中でも窓際部署の抜刀課メンバーは今日も奔走する。

作中、バディを組む中村と井上。共演シーンは初だという

「抜刀課」と名のつくタイトル通り、本作で最も注目したいのは殺陣。キャストは居合の先生に習い、真剣を用いての稽古を経験。個々の持つ間合いや、所作などのみならず、刀についての知識も学んできた。

ほとんどのキャストにアクションシーンがあるが、特に中村、井上、山本、伊藤に多い。幼馴染のバディ、切通弥(中村)と架光隼人(井上)は木刀や素手で戦う場面もある。とあることがきっかけで言い争いに発展した2人の本気の取っ組み合いには、思わず目を見張った。源九郎義経(山本)と武蔵坊弁慶(伊藤)の表情や一挙一動は、歴史上の人物の名を冠する彼らの姿や信念を自然と感じさせられた。

(左から)山本一慶:源九郎義経役、伊藤陽佑:武蔵坊弁慶役

刀に対してひたすら真っ直ぐに生きる切通と、幼馴染でライバルの架光たちの心の成長に大きく関わってくるのが、舞台オリジナルキャラクターである六人部真名(岩田華怜)と袴田亮介(宮崎翔太)だ。自分と六人部を重ね合わせてしまい、彼女を救いたいと強く思う切通。妖刀に触れて以来、様子のおかしい袴田を気にかける架光。妖刀によって人生が変わる、2人の人物の物語にも注目してほしい。

(写真左)宮崎翔太:袴田亮介役

(写真右)岩田華怜:六人部真名役

兎茶護(星元)と乾小町(藤木)の先輩後輩コンビは、シリアスになりがちのストーリーの中でも華やかな癒しになっている。兎茶のかわいらしい見た目の反面、多少毒づいて話す場面や、乾の刀に目がないところはとてもかわいらしい。

(左から)星元裕月:兎茶護役、藤木かおる:乾小町役

ちなみにこの舞台、小規模の劇場ということもあり、キャストにマイクがついていない。したがって彼らの演技――声や息遣いがリアルに耳に届く。切通の真っ直ぐさ、架光の苦悩、義経・弁慶が放つオーラなどを存分に感じられるだろう。

舞台の終盤、ついに抜刀課と対峙する義経と弁慶。その結末は――? 

義経と弁慶の企みとは?

アクションシーンは最大の注目ポイント

物語の結末は、ぜひ劇場で!

公式サイトでは、中村・井上のお互いを褒め合う対談や、岩田・藤木・星元の「女子会(!?)」、そして山本・伊藤の「死なない系男子のゆるゆるトーク」などのインタビューや、稽古場レポートを掲載中。芝居に対しては真剣だが、ちょっとおちゃめな面をもつキャストたちの素顔が垣間見える読みものになっている。

舞台「警視庁抜刀課 vol.1」は、5月26日(金)~6月4日(日)、CBGKシブゲキ!!にて上演。

 

取材・文・写真=松本裕美
(C)SAITOH MISAKI, GENTOSHA COMICS 2016
公演情報
舞台「警視庁抜刀課 vol.1
期間:2017年5月26日(金)~6月4日(日) 全14公演
会場:CBGKシブゲキ!!
原作:斎藤岬「警視庁抜刀課」(月刊バーズ連載中/幻冬舎コミックス)
キャスト:
中村優一、井上正大
星元裕月、藤木かおる、岩田華怜、宮崎翔太
伊藤陽祐、山本一慶
岩男海史、みやけみつる
吉崎孝行、浦家賢士、宮川康裕、高橋まさかず、上島純也、髙木俊輔
スタッフ:
脚本・演出:大和田悟史
殺陣師:青木哲也
企画・製作:舞台「警視庁抜刀課」製作委員会
料金:全席指定6,900円(税込)
公式サイト:http://battoka-stage.jp/


 
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