金沢が誇る大イベント『百万石行列』を有料観覧席で見る醍醐味を伝えたい 当日レポート
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『金沢百万石まつり』のメインイベントである『百万石行列』が6月3日(土)に盛大に開催された。14:00過ぎに金沢駅前東広場を出陣した行列は、金沢市内の中心街を通り抜け、金沢城公園までの約2.5kmを優雅に行進。今回はこの行列を有料観覧席で見たお客様の感想と、まつりの期間に賑わう金沢の街の状況を織り交ぜ、百万石まつりの楽しみ方をレポートする。
『百万石まつり』は、藩祖前田利家公が天正11年(1583年)金沢城に入城し、金沢の礎を築いた偉業を偲んで開催されている金沢市最大の市民まつりである。ところで、そもそもこの百万石という単位を想像できる人がどれだけいるのだろうか。1石は米俵2.5俵分で成人男性の1年分の米消費量といわれ、年間にそれだけの米の生産が見込める領地を与えられたということ。これが転じて、加賀百万石の大名といえば、百万人の家来に食べさせることができる米の量があり、百万人の家来の面倒を見ることができる国一番の大名ということだそうだ。
その百万石行列は、【横断幕先導隊→音楽パレード→ミス百万石→獅子舞行列→加賀とび行列→尾山神社御鳳輦→子供奴行列→珠姫神輿入れ行列・あやめ隊→大人奴行列→お松の方行列→四代五代藩主行列→加賀八家老行列→前田利家入場行列→赤母衣衆】といった、合計14のテーマで演出された行列が繰り広げられる。途中、おもてなし隊の加賀忍び担ぎ桶太鼓が登場し、行列の合間に沿道の観衆を盛り上げる場面もあった。
行列の見どころの一つは、加賀とび行列。金沢消防隊連合会49分団がそれぞれのはしごを登り、勇壮で豪快に演技する姿は観衆を魅了。一つのポーズが決まるたびに、多くのカメラシャッター音と歓声が沸き上がった。「○○ちゃん、パパだよ! あのはしごのテッペン見てー」「あーっ、パパだー」と有料観覧席に陣取った母息子と親戚の人達らしい御一行が自慢気に会話をしているのを見ると、行列の観覧にもさまざまな参加の方法があるのだと、なんだか微笑ましくも感じた。
今回イープラスで販売した有料観覧席は、場所探しで右往左往している無料観覧エリアとは違い、観光協会が管理・運営する限られたスペースである。かつ、地元テレビ局が生放送をする場所でもあって、行列が必ず立ち止まり目の前でパフォーマンスをする特別なエリア。行列の大目玉である前田利家入場行列では、クライマックスシーンが有料観覧席前で行われる。利家公役に扮した保阪尚希を5分以上も目の前で観覧でき、じっくり時代絵巻を堪能できるのも、この席ならではの醍醐味だ。
実際に有料観覧席でご覧になった方は、どのようにまつりを楽しんだのか。突撃インタビューを敢行することに。となり街から参加したという大菅さんにお話を伺った。
ーー有料席を購入した理由はなんですか。
百万石行列は以前から気になっていたものの、なかなか観覧する機会がなかったんです。そんなある日、イープラスからメールが届いたので迷わず有料観覧席を予約しました。というのも、日帰りで新幹線を利用するので時間を有効に使いたいと思い、確実に観覧したかったんです。おかげで場所探しのための無駄な時間を使わずに済みました。
ーー有料席での観覧はいかがでしたか。
とても観やすくて十分楽しめました。観覧席前で必ず立ち止まってパフォーマンスをしてくれるので、フォトジェニックな演出シーンを堪能できました。
ーー百万石行列以外にイープラスで
はい。普段はJ-POPが好きで、最近では絢香の
「せっかくこの時期に金沢に来たのなら、ご当地スポットとグルメもお楽しみください」と観光協会の方に紹介していただいたのは、『兼六園・初夏の段』というライトアップイベント。19:00から21:00まで無料で入場できると聞き、行列終演後にそのまま隣接している兼六園に向かった。
真弓坂口から入るとすぐ右手に霞ヶ池とお茶屋が見えてくる。その奥座敷にある『三芳庵』で日暮れとともに優雅な雰囲気を味わいながら、加賀料理とお酒をいただくのは至福のひととき。また、地元で有名な横笛演奏者の藤舎眞衣さんによる和船からの湖上演奏は、15分間程度ながらも幽玄な時代へと導いてくれるかのようだった。
金沢といえば21世紀美術館をはじめとした素敵なミュージアムやギャラリー、歴史資料館や重要文化財などが金沢市内に点在しているので、そこに足を運んでみるのもおすすめだ。
そして、まつりや観光地を巡り歩いて疲れた体には、甘いものを頬張るのが一番! ライター花火まつりちゃんはそのあたりも忘れない。金沢のオススメスイーツをいくつかを紹介したい。
21世紀美術館のほど近くにある、その名も「世界で2番めにおいしい焼きたてメロンパンアイス」。さくさくしたメロンパンにとろけるバニラアイス。熱い・冷たい、甘い×あま〜いで、1日の疲れも吹っ飛んでしまう。
さらに21世紀美術館から歩いて5分ほどの甘味処の名店つぼみへ。美しい庭を眺めながら、ゆっくりとした上品な時間が流れる場所で食べる葛きり。黒蜜と絡んだ食感は適度な歯ごたえとすっきりとしたのど越し、そして下にわずかに残る葛のうま味。絶妙過ぎる味わいに舌鼓を打つ。今まで食べたことのない美味しさだった。
このような素敵なものとの出会い。
「う〜ん!! 日本って素晴らしい国!」とつぶやくライター花火まつりちゃんである。日本のまつりと花火を巡る旅は続く。
取材・文・撮影=祭り花火チーム
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