P★リーガー列伝 Vol.20「シンデレラガール 森彩奈江」
森 彩奈江 プロ©P★LEAGUE実行委員会
BS日テレ『ボウリング革命 P★LEAGUE』のレギュラー放送が、2015年4月で10年目を迎えた。P★LEAGUEの「P」にはPretty(キュート)、Performance(魅せる)、Passion(情熱的な)、Power(力強い)、Perfect(300点GET)という5つの意味が込められている。 出場するP★リーガーは、その5つのキーワードを象徴するかのように、技術、体力、美貌を兼ね備えた女性アスリートばかりだ。SPICEでは、P★リーガーに単独インタビューを敢行。 今回は、ファッションリーダー的な存在で、テンガロンハットといえばこの人、「シンデレラガール」森彩奈江プロの登場だ。
――P★LEAGUEのファッションリーダー的存在としても知られる森プロ。トレードマークのテンガロンハットは何個くらいもっているのですか?
数えていないんですけど、とりあえず見つけていいのがあったら買うようにしています。40個くらいはあると思うんですけど、まだかぶっていないのもけっこうありますね。
――色や形でジンクスはありますか?
なんとなく、私は赤をかぶったときに調子がいいんですけど、そうすると違う帽子のときにダメになっちゃうといけないので、あまり考えないようにはしていますね。
――テンガロンハットをかぶるきっかけは?
当時、P★LEAGUEの番組は、ちょっとカウガール風の女性のシルエットが出てくるようなオープニングだったんですよ。「P★LEAGUEってそういうイメージもありだな」と思って、渋谷の109に衣装を見にいったら、ちょうどテンガロンハットがあったんです。誰も帽子をかぶって入場する方がいなかったので、これは斬新かもしれないと思ってかぶりました。
――最初にかぶって出場したときの周囲の反応は?
すごかったですね。「おー!」みたいな。しかもデニムの短パンをはいていので「え、私服で投げるの?」という感じでいわれました。私服もOKというルールでしたけど、実際に着ている方がいなかったのでビックリされたんだと思います。
――斬新な格好をして成績を残さないと、余計に風当たりが強くなりそうですよね。
だからプレッシャーもあったんですが、自分自身はそういう格好をして投げることで奮起して、スコアを出すことができるタイプなので、逆にやる気が出ていいです。プレッシャーがわりと好きなので(笑)。期待されるほうが頑張れますね。
――どうやってプレッシャーを乗り越えるかは、アスリートにとって大きな課題です。
私も負けてしまうこともしょっちゅうありますけど、乗り越えられたときの嬉しさとか快感を知ると、やっぱりまた頑張ろうと思いますね。
――P★LEAGUEには開幕当初から出場していますが、一番プレッシャーを感じたときは?
優勝決定戦のときのスペアはすごく緊張したと思います。優勝するまでに1ゲームのなかでいろいろな葛藤をしながら投げきると思うので、決まった瞬間は泣いてしまいますよね。第43戦で初優勝できたのですが、そのときはやっぱり大泣きしてしまいました。
――森プロのキャッチフレーズは「シンデレラガール」。短くてインパクトがありますが、キャッチフレーズの由来は?
たぶん、私はアマチュアのときにナショナルチームでもないなかで抜てきしていただいたので、その意味で「シンデレラガール」だったと。いろんな運と縁で出させていただいて光栄だなと思っています。
――そのときからプロを目指していた?
はい。だから初出場のときは脚が震えたし、あの緊張は忘れられないです。でも、結果は全然ダメだったんですよ。それで次回からは呼ばれなくて、「プロになったらまた」というお話でしばらく出ていなかったんです。そのときが本当に悔しくて、プロになってもう一度この悔しさを晴らすじゃないですけど、成長して戻ってきたいなという思いでいました。
――初出場の第3戦では初戦敗退という結果でした。
そのときが一番泣いたと思うんですよ。自分がいいパフォーマンスができなくて、本当にどうしたらいいんだろうと。プロになってまた出られるとなったとき(第8戦)は、自分の存在感のアピールとかもすごく考えました。それが結局、奇抜な衣装だったりテンガロンハットにつながっていったんだと思います。
――そういう意味でもテンガロンハットに思い入れがあるんですね。
そうです、そうです。今では「あの帽子の子」って言ってもらえて、本当にありがたいですね。
――プロ生活10年。プロボウラーの世界はいかがですか?
私は本当にプロボウラーになりたくて、3度目の挑戦でやっとなれたので、つらいときももちろんありますけど、好きだからそういうことも乗り越えられるし幸せな毎日だなと思いますね。だから、よりボウリングの楽しさをみなさんに知って頂けるように、いろんなことにチャレンジしながら活動していきたいなと思っています。
――プロになって一番嬉しかったことは?
私はまだ公式戦で優勝していないので、優勝してボウリングのきっかけをつくってくれた父に感謝の気持ちを伝えたいというのがあるんですが、なかなかそれが叶っていないので。P★LEAGUEで優勝したときもすごく嬉しかったので、公式戦でも頑張りたいですね。
――息抜きの趣味などはありますか?
これも父の影響で、たまに夜釣りを。星空を眺めながらやるとリラックスできるし気分転換にもなりますね。あとはゴルフもやっています。今、プロゴルファーの方に教えていただいてるんですが、「プロボウラーは体幹があるから、ゴルフもいいね」と。おだてられながらやっています(笑)。
――趣味が釣りにゴルフというのは意外でした。
オジサンぽいですかね(笑)。いろんな趣味を持ちたいと思ったのも、たくさんの人といろんな会話ができたらいいなと思って。自分の視野を狭くしないためにも、やりたいなと思ったことはなんでもやるようにしています。
――森プロは、趣味でもとことん頑張りそうなイメージです。
飽きると早いんですけど、ハマると一直線なんですよ。究(きわ)めたくなるんですよね。
――アーティストのライブに行ったりすることはありますか?
サカナクションが大好きです。仕事がないときにタイミングが合えば絶対に行きたいんですけど、でもなかなか合わなくて。音楽を聴くのが好きなので、部屋のスピーカーもいいものにしています。そういうのも父の影響でこだわってしまうんです(笑)。
――では、最後にP★LEAGUEの魅力を教えてください。
P★LEAGUEは本当に真剣勝負、いろんなドラマがあるんです。ボウリングの面白さって最後まで何が起こるか分からないというところだと思うので、ぜひ手に汗握って見ていただけたらなと思います。衣装も、公式戦とはまた違う華やかなもので皆さん出ているので、そういうところも楽しんでほしいと思います。
――森プロの真剣な表情も見どころのひとつだと思います。
本当ですか? たしかに10ピンが飛ばないときは10ピンを本当ににらんだりしますけど(笑)。個人的にはファッションのこだわりはあるので、そういうところも楽しんでいただければと思いますし、喜怒哀楽があるところとか、あとはストライクが出始めたときの爆発力もぜひ見てほしいなと思いますね。
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