ディーン・フジオカの「好きやで…ほんまに(笑)」に歓声も 映画『結婚』大阪舞台あいさつ

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2017.6.14
映画『結婚』大阪舞台挨拶 ディーン・フジオカ

映画『結婚』大阪舞台挨拶 ディーン・フジオカ

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6月13日、映画『結婚』の舞台挨拶が大阪・なんばパークスシネマにて開催され、主演のディーン・フジオカと西谷真一監督が登壇した。

『結婚』は直木賞作家・井上荒野原作の同名小説の実写映画化作。フジオカ演じる結婚詐欺師・古海健児と、彼にだまされた年齢も境遇も違う様々な女性たちの物語が描かれる。古海の相棒役で連続テレビ小説『まれ』で注目された柊子(しゅうこ)や中村映里子、松本若菜、安藤玉恵、古舘寛治、萬田久子、貫地谷しほりらが出演。『あさが来た』の西谷監督がメガホンをとった。さらに、ディーンは、DEAN FUJIOKAとして主題歌「Permanent Vacation」の作詞・作曲・歌唱まで担当している。

映画『結婚』劇中より (C)2017「結婚」製作委員会

映画『結婚』劇中より (C)2017「結婚」製作委員会

イベントは、会場時間と共に即満席に。「今日ここに居られることが奇跡やわ」といった会話も飛び交い、舞台挨拶の開始を今か今かと待ち構える来場者たちの熱気が会場を包んでいた。MCの「興奮して立ち上がらないでくださいね!」というアナウンスを尻目に、黄色い歓声とはち切れんばかりの拍手の中、ディーンと西谷監督が登場した。 「皆さん、大阪に帰ってきました」というディーンからの挨拶に、劇場からすかさず「おかえりー!!」という熱いレスポンスが。ライブでのコール&レスポンスを思わせる声に、ディーンは「嬉しいなぁ…」と爽やかな笑顔を浮かべていた。

映画『結婚』大阪舞台挨拶

映画『結婚』大阪舞台挨拶

質疑応答のコーナーでは、 MCが本作の製作が決定した時の心境をたずねると、ディーンは「撮影は2週間しかなく、ぶっ通しのハードスケジュールでしたが、事前に監督のビジョンをお聞きしていましたし、アイデアも検討してくださったり、ライブ感のある撮影現場になりました」と振り返る。西谷監督は「僕も、1年ぶりに帰ってきました(笑)。原作では、(古海は)40代半ばの背の低い男なんですが、このキャラクターをディーンさんのような色気のある方が演じたときの化学反応が僕自身、とても楽しみにしていました」と答える。

 続けてMCからディーンに「今までのイメージを惜しげもなく覆す結婚詐欺師の古海健児を演じられましたが、どの様な気持ちでオファーを受けたのですか?」との質問が。 ディーンが「最初は、『犯罪者かー(笑)』でした。実は、もともと監督と映画をやりたいという気持ちがありましたから。で、今回は犯罪者か…と思いながらも、ぜひやりましょう!とご返事しました。わずか2週間でも、古海として生きていた密度の高い日々が過ごせました。主題歌も担当させていただき、全部がひとつの作品として完成したのを目の当たりにして、感無量ですね」と丁寧に答えると、観客はディーンの話にじっくりと聞き入っていた。

また、『あさが来た』 にかけた「撮影中の印象に残っている“びっくりぽん!”な出来事や、苦労されたことなどがあればお聞かせください」との問いには、 ディーンが「凄く“ライブ感”がありました。元々監督が予定されていた事に対して、その場で思いついたことを取り入れていたのですが、それがいい結果に繋がったな、と思います」と述懐。さらに「難しかったのはピアノを弾くシーンですね……ピアノは本当に弾いてます。音を採ってから演技をかぶせるのが普通なんですが、弾きながらセリフのやりとりをするという、まるでミュージカルのようなシーンでしたから、なおさら難易度が高かったですね。もうライブを何度もやるカンジでしたよ」と裏話を明かしていた。

映画『結婚』劇中より (C)2017「結婚」製作委員会

映画『結婚』劇中より (C)2017「結婚」製作委員会

「『結婚っていいもんだな』と感じられるのはどんな時でしょうか?」との質問には、 ディーンは「僕は普段家族と一緒に住んでいないので、同じ空間で一緒に居られることが、子供たちの笑顔がそこにあるという事がとても幸せだなと思います。家族がいるところが自分の帰る場所になるという感覚なので、そういう気持ちを知れてよかったなと思いますね」とコメント。さらに、『あさが来た』 の撮影中に知った大阪の"いいところ”をたずねられると、「大阪の街は、歩くだけでエネルギーが沸いてくるので、とても楽しい。北浜辺りを車で通りがかって、心の中で五代さんと会話したり。大阪は、風水がわかっている人が作った街だけあって、気の流れの良さを感じ、気持ちいいです! 」と笑顔を見せていた。

途中、好きな関西弁をリクエストする観客にディーンが「“おおきに”は入門編ですもんね……せやなぁ」「好きやで…ほんまに(笑)」ともらし、照れ臭そうな笑顔を浮かべる一幕も。そんなディーンの姿に、会場からは一段と高い歓声が起こっていた。 

左から、ディーン・フジオカ、西谷真一監督 映画『結婚』大阪舞台挨拶

左から、ディーン・フジオカ、西谷真一監督 映画『結婚』大阪舞台挨拶

最後に、西谷監督は「ディーンさんは、今後もさらにスケールの大きい役者に成長されると思います。男もころっといく色気を持っていらっしゃる。みなさん、その魅力を存分に堪能してください。1度目は、まっさらな気持ちで、2度目は古海の気持ちで、そうすると3回観たくなるはず。できれば、続編を作りたいと考えています(笑)。『やすらぎの郷』みたいな、ディーンさんと老女との恋物語を見て観たいので。地元だからというわけではありませんが、大阪は情に厚い街。住めるものなら、ここが一番ですね」とアピール。すると、ディーンは「そこは、3回と言わず(笑)。何度でも観て欲しいです!!エンディングテーマは古海の心の奥にうごめくものを表現しつつ、かっこいい曲に仕上げました。この曲が鳴りやむまでが、映画『結婚』のすべてなので、どうかその瞬間まで楽しんでください」と呼びかけていた。
 

映画『結婚』 2017年6月24日(土)ロードショー。

※初出時に一部記事内表記に誤りがございました。訂正してお詫びいたします。

作品情報
映画『結婚』

出演:ディーン・フジオカ 柊子 中村映里子 松本若菜 安藤玉恵 古舘寛治 萬田久子 貫地谷しほり 
原作:井上荒野「結婚」(角川文庫刊) 
監督:西谷真一 
脚本:尾崎将也 
主題歌:DEAN FUJIOKA「Permanent Vacation」(A-Sketch) 
製作:「結婚」製作委員会
配給:KADOKAWA
 
【ストーリー】
完璧なヴィジュアルに知性的な会話、何よりも匂い立つその色気で女性たちを虜にする男がいる。彼の名は古海健児、結婚 詐欺師だ。ある日、騙された女たちが偶然に繋がり、古海の行方を探し始める。なぜ、彼は女を騙さなければ生きられない のか。そこには、女たちの想像も願望も鮮やかに裏切る“秘密”があった。
 
映画公式サイト:kekkon-movie.jp
(C)2017「結婚」製作委員会
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