傑作ミュージカル『アダムス・ファミリー』が、オールスターキャストで華やかに再演!
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ブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』が、本年10月末からKAAT神奈川芸術劇場ほかで、待望の再演を果たす。
初演は2014年4月、青山劇場、KAATほかで上演。白井晃の質の高い演出と、キャラクターにぴったりのキャスト陣、心に残る優れた楽曲で、「何度も見たくなる本当に楽しい作品」と、再演を望む声が続出した。また、ゴメス役の橋本さとしは、本作品で、読売演劇大賞優秀男優賞を受賞している。
1990年代の映画やCMでおなじみのユニークなお化け一家「アダムス・ファミリー」は、日本でも高い知名度を誇り、ハロウィン仮装の人気キャラクターでもある。アダムス一家と人間の一家が出会うことによって起こる騒動を描いた本ミュージカルは、ブラックな笑いとゴシックなテイストに溢れた最高のエンタテイメント。その作品が、2017年のハロウィン・シーズンに、新たに豪華な新キャストを迎え、オールスターキャストによる、新生『アダムス・ファミリー』としてついに再演の幕を開ける。
今回、アダムス家のパパ(ゴメス)には、本作品で2014年度の読売演劇大賞優秀男優賞を受賞した橋本さとし。まさに当たり役というはまりっぷりで、妻と娘には弱い愛すべきパパを演じる。ママ(モーティシア)には、初演で怖いほどに完璧なママぶりを見せた真琴つばさに加え、ダブルキャストとして、真琴と同じく元宝塚の男役トップだった壮 一帆が参加。持ち味の異なる2人のママに期待が高まる。
長女ウェンズデーは、やはり初演の好演が忘れられない昆 夏美。映画『美女と野獣』のベル役の吹き替えでも大注目されている昆の絶品の歌唱は、またもや観客の喝采を浴びるに違いない。弟のパグズリーにはオーディションで本役を獲得した庄司ゆらの。高校1年生の女子ながら、文句なしのパグズリーぶりで役をゲットした。
キュートなフェスターおじさんも今井清隆が再登板。ファンが今井と気づかないほどの可愛らしさあふれる怪演で場をさらう。グランマには、梅沢昌代が初登場。いたずら好きのおばあちゃんを演じる。そしてフランケンシュタインのような執事ラーチは、初演と同じく、蜷川にも愛された巨漢の澤 魁士。アダムス家に欠かせない顔だ。
一方、人間界のルーカスの一家は今回新しいキャストが揃う。まずルーカスには、『きみはいい人、チ
ャーリー・ブラウン』(本年4~5月)のチャーリー・ブラウン役、『レント』(本年7~8月)のマーク役と立て続けに人気ミュージカルの主演を務める村井良大。ガールフレンドのウェンズデーに振り回されるちょっと頼りない男の子を、魅力いっぱいに演じてくれるに違いない。ルーカスの母アリスには、こちらも宝塚出身の実力派として知られる樹里咲穂で、貞淑な妻から変貌を遂げる力量がいる本役にぴったりだ。そして父親マルには、戸井勝海。端正な魅力で、アダムス家の人々と好対照をなす人物を演じる。
2014 年初演舞台より
【ストーリー】
セントラルパークの中の不気味な屋敷に住むアダムス・ファミリーは不幸や忌まわしいものが大好きなお化け一家。今日も、お墓に眠るご先祖さまの幽霊たちも交えて、恒例の家族大集合。フェスター叔父さんがご先祖さまを取り仕切っている。ある日、一家の娘ウェンズデーのボーイフレンドが、両親を連れてアダムス・ファミリーの屋敷を訪れることに・・・。
いつものように弟のパグズリーをいじめながら、普通の人間のルーカス一家が来ることを考えると不思議な気持ちになるウェンズデー。ウェンズデーが変わってしまうのではないかと心配する父ゴメスと母モーティシア。弟パグズリーは、もう姉からいじめられなくなることを喜びつつも、やはりさびしく思い、何とか2人を別れさせられないものかと考え、おばあちゃんに相談する。
それぞれの気持ちを抱くお化け一家の元に、ついにルーカスとその両親が到着。しかしながら両家が上手くいかないのではないかというウェンズデーとルーカスの心配は的中。ルーカスの両親は奇妙なアダムス・ファミリーに困惑してしまう。その上、手違いで魔法の薬を飲んでしまったルーカスの母アリスが豹変し、事態は大混乱へ。
さて、ウェンズデーとルーカスの恋の行方やいかに・・・
【キャラクター紹介】
●アダムス家
ゴメス(橋本さとし)
アダムス家の家長・父親。興奮するとナイフや剣を振り回す。爆弾・獣剣類の扱いが得意。BWではトニー賞受賞俳優ネイサン・レイン、ロジャー・リースと名だたる人気実力俳優が演じている。
モーティシア(真琴つばさ/壮 一帆 ダブルキャスト)
母親。何度も死んでは蘇っている。ゴメスとは自分の最初の葬儀で出会い、今もラブラブ。熱くなるとフランス語で会話する。BWでは『シカゴ』のビビ・ニューワース、またブルック・シールズが怪演。
ウェンズデー(昆 夏美)
アダムス家の長女。家族の中の一番の危険人物。映画では、当時11歳のクリスティーナ・リッチが演じている。
パグズリー(庄司ゆらの)
ウェンズデーの弟。姉のウェンズデーにいつもいじめられているが、姉のことが大好き。
フェスター叔父さん(今井清隆)
ゴメスの実兄である叔父。一家のムードメーカー。スキンヘッドで目元が黒ずんでいるのが特徴。
おばあちゃん(梅沢昌代)
モーティシアの母。アダムス一家の料理や薬品作りをする。おちゃめで悪趣味ないたずらが趣味。
ラーチ(澤 魁士)
アダムス家の執事。極めて長身。無口で無愛想。家事一般を黙ってこなす。
●ルーカスの家族(人間一家)
ルーカス(村井良大)
ウェンズデーのボーイフレンド。呑気にウェンズデーを愛している。
アリス(樹里咲穂)
ルーカスの母親。アメリカの保守的で模範的な母親。でも内面は・・・
マル(戸井勝海)
ルーカスの父親。堅物で常に自分が正しいと信じている。
そのほかアダムス家の祖先たち(中本雅俊/小暮キヨタカ/照井裕隆/藤井凜太郎/新井俊一
柏木奈緒美/遠藤瑠美子/田口恵那/岡本華奈/熊澤沙穂)が登場する。
新しい顔ぶれが加わり、グレードアップした傑作ミュージカル『アダムス・ファミリー』。ハロウィンの季節が今から待ち遠しい!
作詞・作曲◇アンドリュー・リッパ
翻訳◇目黒条/白井晃
訳詞◇森雪之丞