三石琴乃&幾原邦彦監督が『劇場版 美少女戦士セーラームーンR』を熱く語る「”花” は“愛”」「本気・熱量を子どもたちにぶつけたい」
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左から、三石琴乃、幾原邦彦監督 『劇場版 美少女戦士セーラームーン R』 (C)Naoko Takeuchi (C)武内直子・PNP・東映アニメーション
7月1日、TV アニメ化25 周年を記念した毎年恒例の‟うさぎのbirthdayイベント”第二夜が丸の内TOEI が実施され、会場に500人を超えるファンが駆け付けた。また、イベントの模様はニコニコ生放送にも配信され全国のファンが集まる盛況ぶりを見せた。
応援上映のようす (C)Naoko Takeuchi (C)武内直子・PNP・東映アニメーション
今なお世界中で愛され続ける90年代テレビアニメの金字塔『美少女戦士セーラームーン』は今年でTVアニメ化25周年を迎える。6月30日(金)から7月2日(日)には、TVアニメ化25周年を記念した毎年恒例のうさぎの Birthday イベントを実施。同シリーズ初の応援上映を3 日間にわたって開催した。第二夜である 7月1日(土)のトークイベントには、セーラームーン/月野うさぎ役の三石琴乃と『劇場版 美少女戦士セーラームーン R』を演出した幾原邦彦監督が登壇している。
(C)Naoko Takeuchi (C)武内直子・PNP・東映アニメーション
作品を代表するセリフ「愛と正義のセーラー服美少女戦士セーラームーン!月にかわって、おしおきよ!」の声と共に、主人公・セーラームーン/月野うさぎの声を務める三石琴乃が登場すると、会場のファンから歓声が上がった。続いて登場した幾原邦彦監督は、「今日は20数年ぶりにセーラームーンに帰ってきました!」と笑顔で挨拶した。
(C)Naoko Takeuchi (C)武内直子・PNP・東映アニメーション
当時の三石の印象を聞かれた幾原監督は、「当時は、今ほど声優さんがメディアに顔だしをしていなかった。本作の収録で初めて会ったときに、 すごく綺麗な人と思った」と答えると、三石も「幾原さんは、当時からこじゃれてました!でもどんどん痩せて、(顔が)青く、 (体が)薄くなって行ってた」とコメント。幾原監督は「ちょうど『劇場版 美少女戦士セーラームーン R』が公開した頃が人生で一番忙しかった」と当時の制作の裏側を振り返った。
また、幾原監督は同作のテーマにも言及。「セーラームーンの TVシリーズでは“花”の演出が印象的に使われていた。ずっとその意味を考えていて、劇場版のテーマにした。結論から言うと、”花” は“愛”。(敵役の)フィオレが愛とは何かを知るというのがテーマ。彼は“愛は求めるもの・奪うもの”と思っていた。それをセーラー ムーンが“愛は与えるもの”と体現した」と解説している。ここで三石が、「ターゲットは、一応ちびっこ向けの映画だよね?」と改めて確認すると会場からは笑い。幾原監督は「まじめな話、子供に向けている。小学生の女の子が、びっくりするものを作りたい。作り手のセーラームーンに対する本気・熱量を子どもたちにぶつけたいと思っていた」と、作品に掛ける熱い想いを語っている。
セーラー5戦士が揃っての初のテーマソングである主題歌「Moon Revenge」について聞かれると、三石は「歌うっ ていうのが大変。練習はしたけど、レコーディングの記憶がない。スタッフさんたちは苦労したかもしれない。でもうさぎちゃんとして 歌うので、うさぎとして歌えれば伝わると思った」と当時を振り返る。 また、当時の台本を大切に保管し、会場に持参していた三石は、本作の印象的なシーンも挙げている。ここで、三石が「ちびうさに息を止められるシ ーン。18秒くらいずっと息を止めていた。実際に鼻に詰め物をして収録したの!」と裏話を披露すると、幾原監督は「TV ではできないことをしたかった。TVでやったら放送事故だから!」と笑い、息のあったトークで会場を盛り上げていた。
(C)Naoko Takeuchi (C)武内直子・PNP・東映アニメーション
また、三石へのサプライズとして、幾原監督から本作の名シーンであるセーラームーンとタキシード仮面のキスシーンの大判原画セルがプレゼントされる一幕も。三石は、突然のプレゼントに「大事にします。すてきなチューなので……」と涙ぐみながら喜んでいた。
(C)Naoko Takeuchi (C)武内直子・PNP・東映アニメーション
(C)Naoko Takeuchi (C)武内直子・PNP・東映アニメーション
最後に幾原監督は「セーラームーンの劇場版は特にスタッフが一生懸命作った作品です。今日も皆様に楽 しんでいただけているのであれば、当時のスタッフの頑張りがそのクオリティを造り出しているのだと思います」とファンにメッセージ。三石は「今まで私が生きてきた人生の中でこの『劇場版 美少女戦士セーラームーン R』が一番好きな作品です。今日はこの作品を応 援しながら楽しんでいただければと思います」と締めくくった。 また、この日は劇場版のブルーレイ発売もサプライズ発表され、客席から歓声あがっていた。
2018年2月7日(水)発売 15,000 円+税
【収録作品】
DISC1
■『劇場版 美少女戦士セーラームーン R』(1993 年 12 月公開/60 分)
原作:武内直子「美少女戦士セーラームーン」完全版 全 10 巻(講談社) より
監督:幾原邦彦/脚本:富田祐弘/作画監督:只野和子
■『メイクアップ!セーラー戦士』(1993 年 12 月公開/17 分)
原作:武内直子「美少女戦士セーラームーン」完全版 全 10 巻(講談社) より
監督:小坂春女/ 脚本:富田祐弘
DISC2
■『劇場版 美少女戦士セーラームーン S』(1994 年 12 月公開/60 分)
原作:武内直子「美少女戦士セーラームーン」完全版 全 10 巻(講談社) より
監督:芝田浩樹/脚本:富田祐弘/作画監督:香川久、爲我井克美、長谷川眞也
DISC3
■『劇場版 美少女戦士セーラームーン SuperS セーラー9 戦士集結!ブラック・ドリーム・ホールの奇跡』(1995 年 12
月公開/60 分)
原作:武内直子「美少女戦士セーラームーン」完全版 全 10 巻(講談社) より
監督:芝田浩樹/脚本:榎戸洋司/作画監督:香川久
■『スペシャルプレゼント 美少女戦士セーラームーン SuperS 外伝
亜美ちゃんの初恋』(1995 年 12 月公開/16 分)
原作:武内直子「美少女戦士セーラームーン」完全版 全 10 巻(講談社) より
監督:五十嵐卓哉/脚本:山口亮太/作画監督:下笠美穂
【声の出演】三石琴乃、潘恵子、古谷徹、久川綾、富沢美智恵、篠原恵美、深見梨加、荒木香恵
商品仕様
5 作品収録/カラー214 分(予定)/1 層 3 枚組/リニア PCM(ステレオ)(一部モノラル)/16:9【1080p Hi-Def】
※初回生産限定につき、ご予約頂かないと入手困難になる場合がございますので、お早めのご予約をおすすめ致します。
※詳細はこちらまで http://www.toei-video.co.jp/hidespecial/sailormoon-movie/
【販売元】東映株式会社
【発売元】東映アニメーション株式会社 東映ビデオ株式会社