「EMERGENCY LIVE 2015~夏~-山手線TOUR-」東京駅公演レポート!
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EMERGENCY東京駅に降臨、緊急事態のスーパーパーティー!
現在、「EMERGENCY LIVE 2015~夏~-山手線TOUR-」と題して3ヶ月連続でライヴを行っているEMERGENCYが9月6日(日)に日経ホールで東京駅公演を行った。
初日の原宿駅公演も大盛況となったが、この日も大盛り上がり。声優界で最も危険だと噂されるNEW YOUNG(小野坂昌也)、CRAZY YU(小林ゆう)と元AAAのDANCING YUKARI(後藤友香里)から成るEMERGENCYによって、ふだんは講演やクラシックコンサートなどが催されるホールがカラフルでにぎやかなパーティ会場と化した。
昼公演のスタートは午後2時30分。開演予定時刻を少し過ぎた頃に赤い照明の下、“緊急事態=EMERGENCY”を告げるサイレンが鳴り響き、DJのtkrismによるプレイがスタートすると客席はハンドクラップで歓迎。スクリーンに映像が映し出され、大歓声の中、3人がステージに登場した。
オープニングは『よんでますよ、アザゼルさん。』でおなじみの「ぱんでみっく!」。ノリのいいADM(アニメソング×EDM)で煽りまくるEMERGENCYにサイリウムを振って応戦するオーディエンスものっけからスタンディング状態に突入。電飾仕様の派手な衣装を着たNEW YOUNGは場内の空気をひっぱっていく。
しかし、MCではCRAZY YUのテンションがアガりすぎてしまったため、NEW YOUNGに「どうしたの? 目が真っ黒(黒目が多くなっている)だけど」と目をチェックされ、DANCING YUKARIにも「おぼつかない目ですよ」と突っ込まれる場面もーー。以前、「私、一生懸命になりすぎると目がかすんでいくんですよ」と相談されたことがある(笑)とNEW YOUNGが明かし、早くもEMERGENCYらしいはっちゃけぶりで客席を沸かせた。
初心者も傍観者ではいられないのが、彼らのステージ。ダンサー2人を迎えて披露された「マジLOVE1000%」から『北斗の拳』の「愛をとりもどせ」へと移行する流れではNEW YOUNGが必殺技を繰り出すと、客席がのけぞって倒れるアクションをしなければならないというお約束があり、みんな、ノリノリ。オリジナル曲「Walking’ Loopin’ Party」ではスクリーンにMVが映し出されCRAZY YUとDANCING YUKARIが交互に歌うのも見せ場のひとつ。EMERGENCYのライヴは、参加型+巻き込まれ型なのである。
前半が終わったところで、NEW YOUNGが「サングラスの下は汗だく」と笑わせ、興奮度マックスで息が切れている CRAZY YUに水を飲んで落ち着くように指示するものの、YUは客席を見て「ダイブした〜い」と天然っぷりが炸裂し、もはや誰にも止められない勢い。
中盤ではソロコーナーで、ひとりひとりが個性を発揮。CRAZY YUが声優になるキッカケになったという曲「ハッピーマテリアル」(『魔法先生ネギま!』)をキュートな声で歌い、DANCING YUKARIはキレのあるダンスとともにオートチューンを取り入れたヴォーカルで「only my railgun」(『とある科学の超電磁砲』)を披露。NEW YOUNGはテッパンの「You got game」(『テニスの王子様』)をダンサーたちとテニスのラケットを持ったパフォーマンスを交えて歌って盛り上げた。
そしてライヴは「DAYS」で始まる後半戦へと突入し、3人がセンターに集結してEXILE振り付けで沸かせたりと、あの手この手で楽しませるパフォーマンスを展開。
「いよいよ最後の曲になってしまいました」とNEW YOUNGが告げると客席からはブーイングの声。「もしかしたら、あなたたちのところに行くかもしれませんよ」という言葉通り、本編ラストの「太陽曰く燃えよカオス」ではNEW YOUNGがちんどん屋のコスチュームで登場。3人それぞれが客席に降りて、フライヤー(サイン入り)を配るという嬉しいサプライズも飛び出し、最後はステージに戻ったメンバーがダンサーも含め全員がお祭りの紙笛を吹きながら去っていくというエンディング。サービス精神たっぷりのEMERGENCYに惜しみない拍手が贈られた。
終演とともに盛大なアンコールが沸き起こり、Tシャツに着替えたCRAZY YUとDANCING YUKARIは感謝の言葉を述べ、「みなさん、あたたかいですね」、「隣の方同士も仲がいいんですよね」と笑顔。そして、ここで再びサプライズが。スクリーンに「真・三國無双」の文字が映し出され、特注の衣装に着替えたNEW YOUNGが「FIGHT IT OUT」を熱唱。続いて「MISISION」では小野坂昌也とゲームでも共演、CDでも競演している菅沼久義がゲストとして登場! セリフのやりとり&生デュエットが披露され、レアな光景にみんな大興奮だった。
大盛り上がりの中、最後の曲は高速EDMナンバー「キラーチューン!」。エンディングではNEW YOUNGの首に山手線の絵が描かれたプレートがかけられ、CRAZY YU、DANCING YUKARI、ダンサー陣、DJが縄を持ち縦一列になって、EMERGENCY TRAINという名の電車ごっこ状態(笑)で「またのご乗車をお待ちしています!!」と拍手喝采の中、ステージから去っていった。
なお、この日は“EMERGENCYリーディングミュージカル”と題して夜公演も行われ、総合エンターテインメント集団としてのキャパシティの広さを証明。
本ツアーの最終停車駅は鶯谷。10月11日の東京キネマ倶楽部は、ツアーファイナル&小野坂昌也51歳を祝う「どんちゃん騒ぎのクレイジーパーティー!(本人談)」が終着駅となるになるとのことだ!。
取材・文=山本弘子