ロームシアター京都が竣工、小澤征爾さんが記念演奏会
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提供:ロームシアター京都
2016年1月10日にリニューアルオープンするロームシアター京都(旧京都会館、京都市左京区)の竣工式が9月13日、同館サウスホールで行われた。式には門川大作・京都市長や山田啓二・京都府知事らが出席した。
京都会館は1960年に完成、以来おもにコンサート会場として京都市民に愛されてきたが、老朽化のため京都市が2013年9月から再整備を行ってきた。2011年9月には京都市に本社を置き、これまでも音楽文化振興のための支援を続けてきたローム株式会社が、再整備後50年間にわたる京都会館のネーミングライツを取得、来年1月から「ロームシアター京都」としてスタートする。
ロームシアター京都外観 写真:小川重雄 提供:ロームシアター京都
ロームシアター京都 Photo:M.Terashi/TokyoMDE
中庭から望むメインホール Photo:M.Terashi/TokyoMDE
2005席を有するメインホール内観 写真:小川重雄 提供:ロームシアター京都
主催者を代表して門川大作・京都市長はあいさつで「いろいろな議論があったが、京都は何かをするとき必ず議論を重ねて、それをふまえて、ぶれることなく実行する、それが京都のよさ。これまで京都の文化芸術の創造拠点として50年以上にわたり市民に愛されてきた京都会館の伝統にのっとり、周辺の景観にも調和し、建物の価値を活かしながら、時代の要請に応じた劇場としての新たな機能を有するホールとして生まれ変わった。これは今後、世界のモデルケースとなるのではないか」と自信をのぞかせた。
門川大作・京都市長 Photo:M.Terashi/TokyoMDE
また、平竹耕三・京都市文化芸術政策監は「前川國男のモダニズム建築の傑作であり、改変すべきではないという意見と、公共ホールとして抜本的な機能充実のためにはすべて建て替えるべきという、という真っ向から対立する意見があった。建物の価値を継承し岡崎の景観とも調和しながら機能充実を図るという方向性を打ち出した。抜本的な機能改善が求められる第一ホールは建て替え、それ以外は耐震構造やバリアフリー化や舞台機能等の充実を図った」と説明、続けて、
竣工式のあとには、会場をメインホールに移し、小澤征爾指揮小澤征爾音楽塾の演奏で記念演奏会が行われた。小澤は前日にも京都・二条城 特別演奏会で「第九」を指揮したばかりだったが、疲れも見せず力強い指揮で新しいホールを「第九」の歓喜の響で包み込んだ。
小澤征爾音楽塾を指揮する小澤征爾 Photo:M.Terashi/TokyoMDE
ロームシアター京都:http://rohmtheatrekyoto.jp/