主役はケンシロウじゃなくてザコ!? 舞台『北斗の拳―世紀末ザコ伝説―』製作発表会
2017年9月に東京・シアターGロッソにて舞台『北斗の拳―世紀末ザコ伝説―』が上演される。7月4日(火)同会場にて製作発表会が行われ、磯貝龍虎、河合龍之介、寿里、花園直道、林野健志、水希蒼(A応P)、アニメ主題歌を歌うムッシュ吉崎(クリスタルキング)、舞台のビジュアルアドバイザーを務めるAKEMI S. MILLERが出席した。
原作は1983年~1988年に週刊少年ジャンプにて連載されていた「北斗の拳」。ゲームやアニメ化もされ、連載終了から25年以上の時を経ても人気作品となっている。
原作にも登場する拳王軍は親衛隊を筆頭に数々の部隊に分かれて統制されている。その中で名前すら出ることない漢たち(いわゆるザコ)にも、生き様や人生があった。原作では表に出なかったこのザコたちに焦点をあてて展開されるのが、この舞台となっている。また、主要キャラクターであるケンシロウやラオウは登場しないとのこと。
この作品が決まったときの感想についてキャストは語ってくれた。
磯貝は「すごくドキドキしました。震えていましたね。この作品は好きすぎて、本がふやけるくらい読みました。家族も好きですし、震えて震えて立てなくなりました」と作品の好きさについてもコメント。
河合は「僕はこの作品の連載が始まった年に生まれたんです。同じように歩んできたので、まさかこのタイミングで自分がやるとは思っていませんでした。しかも、ザコ。こんな記念すべき芝居はないなと思います」とのこと。
寿里は「お話をいただいたとき正直何を言ってんだろうと思いました(笑)。そもそもこの設定がものすごくおもしろくて、お芝居にしてみなさんに届けられると思うとすごく嬉しいです。芝居中は本当に集中して、ここにいるみなさんは選ばれたザコですから。ザコ中のザコをしっかり演じさせてもらいます」と気合い十分のコメント。
花園は「普段は着物や袴を身につけているもんですから、まさかこの作品のオファーをいただけるなんて今でも信じられないです。こうやって初めて公の場にみなさんと一緒に立っていてもまだ信じられないです」と驚きの心情を話してくれた。
林野は「最近は2.5次元やアニメ原作が舞台だったり映画になることが多いんですけど、この作品もきたかって思いましたね。ただ、あの筋肉量と世紀末感をどう表現するのかなと思ったらザコときて。原作を読むとザコがクズだからこそ、主人公のケンシロウが気持ちいいように倒してくれるんですよね。それを倒されるほうになるというのがすごく楽しみですね」とワクワク感を述べた。
アイドルグループA応Pに所属する水希は「私の母がすごく好きな作品なんです。私の姉がユリアって名前なんですけど、この作品のユリアから取ったんです。小さい頃から馴染みのある作品だったので、キャストとして出演できること。あと、A応Pとしても出演できることがすごく嬉しいです」とのこと。
サプライズでジャギが登場する場面もあり、作品の世界観が舞台でどう表現されるのか期待される。
舞台『北斗の拳―世紀末ザコ伝説―』は、東京・シアターGロッソにて9月6日(水)~9月10日(日)まで上演される。
取材・文・撮影:瀧澤 唯
■会場:シアターGロッソ
<OPENING LIVE>「愛をとりもどせ」クリスタルキング with A応P
<声の出演>千葉繁
■脚本:川尻恵太(SUGARBOY)
■演出:村井雄
■公式サイト:http://www.clie.asia/hokuto_zakobutai/