「チームだから、家族だからこそもらえるものがある」『Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-THE EAST-』ゲネプロ&囲み取材レポート

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2026.1.18

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Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-THE EAST-ゲネプロ 2026.01.16(FRI) 天王洲 銀河劇場

『Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-THE EAST-』が2026年1月17日(土)、東京・天王洲 銀河劇場にて開幕した。シリーズ5作目となる今作では、イーストセクターの物語が描かれる。『ヒーロー』能力を駆使したアクションや舞台では初登場となるキャラクターなど、見どころは満載。ゲネプロ公演と囲み取材の模様をレポートする。

ステージ全体が深い霧に包まれ、やがてグレイ・リヴァース(松井健太)が登場。『ヒーロー』となる以前のアカデミー時代の、辛く苦しかった記憶に囚われている。同期であるアッシュ・オルブライト(松田岳)と何やら因縁があるらしい。

共にイーストセクターに所属となった現在は、ルーキーとメンターという立場。グレイと同じ【HELIOS】第13期のルーキーであるビリー・ワイズ(岩城直弥)に支えられてなんとか耐えている日々だった。そんなイーストセクターの現状を危惧しているのが、スーパーヒーローとして圧倒的実力を誇るジェイ・キッドマン(寿里)。逸脱した指導を行うアッシュ、そして『ヒーロー』として力を発揮できずにいるグレイに年長者として厳しい言葉をかける。

チームワークをなかなか構築できずにいるイーストセクター。ある日、ヴィクター・ヴァレンタイン(菊池修司)らが研究協力を行ってきた病院での任務にあたることに。シン(大隅勇太)、シャムス(杉江大志)ら【HELIOS】と敵対するイクリプスの襲撃を受け、苦戦してしまう。絶体絶命の状況のなか、アッシュから叱責されていたグレイに異変が。精神的に追い詰められたことで、隠れていたもう一つの人格・ジェットが出現する。

グレイとは真逆の、荒々しく好戦的な性質を持つジェット。もう一つの人格が現れたことで、グレイのある秘密が明らかになる。それはイーストセクター、そして【HELIOS】を揺るがす衝撃的な事実でもあった。

シリーズを通じ、チームとしての成長が描かれる“エリステ”。今作でもよりキャラクターのバックグラウンドを丁寧に抽出しながら、互いに作用してあって『ヒーロー』としての関係性を構築していくストーリーは見応えがあった。

根幹にあるのは、繊細な役作りにより提示された登場人物たちの魅力だろう。松田演じるアッシュは横暴さが際立つが、物語を経て印象が変化。人間味の本質を滲ませ方が巧みだった。第二弾『-THE WEST-』ぶりの登場となったのは岩城演じるビリー。陰のある憂いも垣間見せつつ、場を動かすトリックスターっぷりはパワーアップしていた。寿里演じるジェイが醸し出す、レジェンドとしての存在感は圧倒的。一方で、年下との接し方に悩むお茶目な姿は新鮮だった。

そして、物語の視点を担うグレイは『ヒーロー』らしからぬ弱々しさながら、今作を通じて自分の壁を壊していく姿は勇気を与えてくれる。演じる松井はジェット役も担っており、一瞬で正反対の性質へと切り替わる瞬間は鳥肌が立った。

主軸となっているイーストセクター以外にも、各々のストーリーが絡み合っている。ブラッド・ビームス(馬場良馬)とフェイス・ビームス(高本学)の兄弟の距離感、『ヒーロー』になる以前からのビームス兄弟とオスカー・ベイル(横山真史)の関係性も散りばめられている。ほかにも同期同士、メンターとメンティーとしての間柄がうかがえるシーンが豊富にあって楽しい。

『ヒーロー』能力を存分に堪能できるのは、やはりアクションシーン。次々と繰り返される体術や武器による攻撃はスピード感にあふれ、キャラクター同士の連携も多彩で迫力がある。映像や照明、舞台装置のギミックも最大限に活用されていた。2部のライブパートは舞台ならではのオリジナルソングで構成され、日替わり曲も含めて全8曲。ぜひ、劇場で『ヒーロー』たちの活躍を体感してほしい。

ゲネプロ公演の前には囲み取材が行われ、グレイ・リヴァース/ジェット役の松井健太、アッシュ・オルブライト役の松田岳、ビリー・ワイズ役の岩城直弥、ジェイ・キッドマン役の寿里が登壇。開幕に向けた意気込みを語った。

――今作で特に注目してほしいところは?

松井:イーストセクターが初めて全員集合して、イーストセクターの物語を紡がせていただけることが嬉しい。そのなかでもグレイの物語を今回追っていただけるということで、楽しんでいただけるよう頑張っていきたいです。

松田:『エリステ』へは初参加ということで、日々見どころを浴びた稽古期間でした。今まで築き上げてくださった先輩方の背中がかっこいいと日々感じていたので、そんな先輩たちと『ヒーロー』の姿が重なって映るのではと思っています。

岩城:待ちに待ったイーストセクターの公演。それぞれの関係性はもちろん、特にグレイとの関係性は、このお話の今後にとって大事な部分になります。個人的にはライブパートでのブラッドの「行くぞ」というセリフが格好良くて痺れる……という話をさっきも楽屋でしていたので、ぜひ注目していただけたら。

松田:これ、完全再現できる(と、寿里と連携して該当場面を熱演)。

松井:あの……文字じゃ伝わらないので、ぜひ実際に見ていただけたら!

寿里:ハハハ(笑)。今回は個人の成長はもちろんのこと、チームとしての成長も多く描かれている。ものすごくイーストらしさを感じられる作品になっていると思いますので、セクターというものの楽しさをたっぷり感じてもらえたら嬉しいです。

――稽古中に苦労したことは?

松井:最初はできているカンパニーに入りこむこと、そして今回初主演ということもあり、現場にどのような形で居たらいいのか最初は正直わからなかったんです。ですが、岩城くんや寿里さんはじめ、皆さんが温かく迎え入れてくださった。もっと早くお話しておけばよかったなと思うくらい、僕のことを陰ながら想ってくださっていることを、稽古を重ねるごとに知っていって……本当に素敵な現場だなと感じました。大変だったことは言い切れないほどあるんですが、それよりもすごいカンパニーだという思いが強い。大変なことも舞台に昇華できると思っています。

松田:まだセットが組まれていない稽古場ですね。でも、誰が装置を動かすかの段取りがまだ決まっていない段階なのに、ばばりょ(馬場)さんが率先してやってくださっていて。先輩たちの前向きな姿がまさに『ヒーロー』だなと思いましたし、自分自身もっと頑張ろうって思わせてもらえた出来事の一つでした。

岩城:『-THE WEST-』ぶりの参加ですが、出番の量が違う。(メインで描かれるセクターの)皆はこんな気持ちでやってたんだって実感しました。責任や重みや楽しみ、物量の多さに目まぐるしい毎日を過ごして、充実した稽古期間でした。唯一、苦労したなと思うのはゴーグルを着けているので、色がわからないこと(笑)。今日の場当たり稽古で、健太が主演としてセンターで芝居しているところが青い光に当たっていて「かっこいいなぁ」と思ってゴーグルを外して見てみたら、照明が青じゃなくて白でした(笑)。

寿里:直弥が言ってくれたように、セクターの重みを……これを、これまでのメンバーが背負ってきたんだということを改めて感じて。すごいことを皆やっていたんだ、これはもう負けていられないぞという気持ちにどんどんなっていきました。素敵なものができたと思いますし、より良いものを作れるようまだまだ頑張っていきたいです。

――イーストセクターはどんなチームですか?

寿里:みんな別方向に尖っているけど、実は優しい。なんて表現したら良いかわからないですが、ジャンルでいうとラブコメ感がある気がします(笑)。

岩城:ジェイがパパのように面倒を見て、チームをまとめてくれている。内向きなのに外向きにいるっていうところが、イーストセクターの最初の物語なのかなって。ヒューマンドキュメンタリーみたいな楽しみ方をしていただけたら。

松田:バラバラなんですが、チームワークをすごく考えさせられる。仲良しこよしじゃないけれども、チームワークを感じられる瞬間がたくさんあるのが、この物語の魅力の一つなのでは。根っこに正義の心が、皆の中にあるところがとても素敵です。

松井:グレイを演じていると、後半になるにつれて一人じゃないんだって思える瞬間がたくさんあって。それはチームだから、家族だからこそもらえるもの。皆さんが言ってくださったとおり、素敵な関係性だと思っています。

最後に松井が「この作品を一言で表すのは難しいのですが、見てくださった方が『頑張ってみようかな』と思っていただけるような、観た後にホワッと温かい気持ちになっていただけたら。ひたすらイーストセクターの物語を、僕たちの想いをお届けできたら」と意気込みを語った。

東京公演は1月25日(日)まで。大阪公演は1月31日(土)~2月1日(日)、COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演される。

取材・文・撮影=潮田茗

公演情報

Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-THE EAST-
 
【公演日程】
<東京公演>2026年1月17日(土)〜1月25日(日)天王洲 銀河劇場
<大阪公演>2026年1月31日(土)〜2月1日(日)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
 
料金】※価格は全て税込
<東京公演>平日:S席 12,000円/A席 8,500円 土日:S席 13,000円/A席 9,500円
<大阪公演>土日祝:S席 12,500円/A席 9,000円
 
【出演】
グレイ・リヴァース :松井健太
アッシュ・オルブライト :松田岳
ビリー・ワイズ :岩城直弥
ジェイ・キッドマン :寿里
 
オスカー・ベイル :横山真史
ヴィクター・ヴァレンタイン :菊池修司
フェイス・ビームス :高本学
 
シン :大隅勇太
シャムス :杉江大志
 
ブラッド・ビームス :馬場良馬
 
声の出演
ディノ・アルバーニ:安里勇哉
シリウス:小野健斗
 
アンサンブル:
町田尚規
田中慶
松崎友洸
大塚悠斗
山口渓
安久真修
山川源太
杉山湧哉
 
【スタッフ】
原作 :『エリオスライジングヒーローズ』(Happy Elements株式会社)
演出 :吉谷晃太朗
脚本 :米山和仁(劇団ホチキス)
アクション監督 :奥住英明(T.P.O. office)
振付 :MAMORU
主催 :ASエリオスR製作委員会
 
【公式HP】 https://stage-helios-r.com/ 
【公式X】 https://x.com/stage_helios_r  (#エリステ)
 
(C)2022 Happy Elements K.K/ASエリオスR製作委員会
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