スター・ウォーズシリーズの歴史に残るパロディ書が誕生「もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたら まこと新たなる希望なり」発売へ
(C)&TM2015 LUCASFILM LTD.
映画『スター・ウォーズ』のパロディ書籍「もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたら まこと新たなる希望なり」が9月18日に発売されることが決まった。
同書は、1977年に1作目の公開以来、世界中にファンを増やし続けるSF映画『スター・ウォーズ』のパロディ本。「劇作家ウィリアム・シェイクスピアが、同シリーズの舞台脚本を手掛けていたら?」という奇抜な設定に基づいている。
これまで、映画版のエピソード1~6にあたる作品が英語版で出版され、ニューヨークタイムズのベストセラーとなっている。今回発売の「もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたら まこと新たなる希望なり」は、初めての邦訳版。舞台脚本そのままの体裁で書かれた同書には、中世のコスチュームをまとったジャバ・ザ・ハットや、燃え上がる木製の宇宙要塞デス・スター、「ハムレット」の名シーンをパロディしまくるルーク・スカイウォーカーなど、奇抜なパロディが登場する。
12月18日にはシリーズ最新作『STAR WARS フォースの覚醒』が公開を迎え、全世界のスター・ウォーズ熱も高まるいっぽう。その後も、続編2作とスピンオフ作品『ローグ・ワン』の公開が決定している。次々登場する関連書籍やフィギュア……熱が高まれば高まるほど、ファンの懐は寒くなりそうだ。
■あらすじ
遥か昔、イギリスのエリザベス朝の時代に、売れっ子の脚本家がいた。その名は、ウィリアム・シェイクスピア。彼は『ハムレット』をはじめ、さまざまな大ヒット演劇を世に送り出したが、唯一、後世に知られていない作品が―『スター・ウォーズ』だ。現代になり、『スター・ウォーズ』は映画として多くのファンを魅了したが、このシェイクスピアの脚本が再度発見されるまで、シェイクスピアとスター・ウォーズとのつながりは、忘れられたままだった……。
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定価:本体1500円(税別)
192ページ
【翻訳】河合 祥一郎(かわい しょういちろう)
東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はイギリス演劇・表象文化論。著書に『ハムレットは太っていた!』(白水社、第23回サントリー学芸賞受賞)、『あらすじで読むシェイクスピア全作品』(祥伝社新書)ほか。角川文庫よりシェイクピアの新訳を、角川つばさ文庫より児童文学の新訳を刊行中。