かめはめ波を打つコツを悟空・ベジータ・ピッコロ・クリリンがレクチャー! 『VR ZONE 新宿』内覧会レポート
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2017年7月14日(金)より東京・新宿区歌舞伎町にオープンする、VRエンターテイメント施設『VR ZONE SHINJUKU』の報道関係者向け内覧会が行われた。
VRの世界は実際に触って、体験してみないとそのスゴさはわからないと言われている。実際に筆者も「VRね~、見たことないけど、すごいんだよね。」くらいにしか思っていなかったのだが、今回の内覧会で「VRっておもしろい! もっともっと楽しい事の可能性を秘めてる!」とその世界にどっぷりとハマってきたので、興奮冷めやらぬその体験をレポートする。これを読んで、ぜひとも期待に胸を膨らませてほしい。
●現実を忘れてバカになれ! 白熱のマリオカート
ここで体験できるVRアクティビティーは全13種類(※「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds」のみ8月稼働開始予定)。2階建ての施設内にずらりと並ぶ機械や、最新技術を用いた展示にただただ未来を感じてしまう。
筆者たちの体験したアクティビティーの中でオススメをいくつか紹介しよう。アクティビティーの入り口でスタッフによってその内容や注意事項、操作の説明をされてから、実際のブースに移動する。事前に途中で気分が悪くなったりした場合のリタイア方法についての説明もあるので安心だ。ここまではどのアクティビティーも共通。
スタッフによる説明はとても丁寧。リタイア方法もこの時に説明される。
「マリオカート アーケードグランプリVR」では、カートを模した台に乗り、VRゴーグルとヘッドフォン、そして手にコントローラーをはめてゲームのスタートを待つ。VRは360度周囲を見渡すことができるので、ゲーム内の周囲の景色に思わずキョロキョロしてしまう。東京に初めて上京してきたときみたいだ(笑)。
目に見える映像だけでなく、台も振動しており、実際にカートで走っているかのような衝撃も体感できる。大きな段差から飛び降りて宙を舞うときは不思議な浮遊感で風を感じるし、近くにドッスンが落ちた時の衝撃も伝わってきて、とにかく没入感がスゴい!
車の後ろにあるモニターで、体験者の目線を見ることが出来る。
マリオカートに欠かせないバナナやみどりこうら、ハンマーといったアイテムは、コース上にバルーンでつるされており、実際に手で取って使う仕組み。ハンドルから両手を離してしまうと危ないので、片手でアイテムをキャッチするように!
私はルイージを操作したのだが、NPCであるクッパの大きさがハンパじゃない! 大きなカートに巨体がギリギリ収まっていて、見上げないと顔が見えない。クッパのカートがクラッシュして、こちらに迫ってきたときの恐怖はもう……。
参加者はヘッドフォンについているマイクで会話もできるので、一緒に遊んでいる感覚が強い。みんなで集まって同じゲームをしているような――そう、ファミコンを持つ子の家に遊びに行って数人で対決したあの感覚に近い。マリオカートは着順がはっきりとわかるゲームなので、他のアクティビティーよりも白熱度合いが高かったように感じた。
手に装着するコントローラー。マジックテープで固定するタイプ。
●開発者は絶対『エヴァンゲリオン』が好き!
開発者にこの作品を好きな方がいたんだろうなぁということがひしひしと伝わってくる、「エヴァンゲリオンVR The 魂の座」。3人まで同時接続ができ、3台がそれぞれ零号機、初号機、弐号機と呼ばれ、どの機体に騎乗するかを選ぶことが出来る。
エントリープラグ内部のコクピット(魂の座)は、細かい部分の再現も含めて「すごい!」の一言! 自分はプラグスーツを着て座って、エヴァの起動を待っている。LCL注水の際は息をのんでしまったし、自分の身体が液体に満たされる感覚に陥った。さすがに映像であることは頭ではわかっているのだが……。
いざ、発進すると第3新東京市を襲う第10の使徒の姿が目の前に現れる。トリガーを引いて攻撃すればいいのが、一瞬頭が真白くなった。「あれ? どうすればいんんだっけ……?」 と、ぼーっとしているとミサトさんから通信が入る。活動限界までに使徒を殲滅することができるのか――!?
操作はとても簡単なのだが、敵のビームを避けながら攻撃し続けるということがなかなか難しい。『エヴァ』ファンはもちろん、作品を知らなくても世界観を楽しめるアクティビティーだ。
レイ、シンジ、アスカ……どの機体に乗るかを選ぶことが出来る。
●親子でも楽しめる釣り
意外にもおもしろかったのが、「釣りVR GIJIESTA(ギジエスタ)」。現在、ゲームセンターでも子供たちに釣りが大人気! 操作も簡単なので、親子で楽しめるアクティビティーになること間違いない。
VRゴーグルとヘッドフォン以外にコントローラーは釣竿と網の2種類。釣竿は釣りの専門家が監修した、本物そっくりの釣竿。ルアーを投げて糸を一定の速さで巻いていくと、比較的すぐにヒット! 飛び跳ねて暴れまくる魚を制し傍まで引き寄せて、網で大きさを計測。魚を持ち帰ることはできないので、釣った魚の数と大きさで競うゲームとなっている。釣りは人生で一度もやったことのない筆者だが、大きな魚を制した時の興奮と満足感は強く印象に残っている。
ゲーム内でルアーも変更できる。パックマン×釣具ルアーのコラボ中!?
筆者は73cmの大物を釣ってベストレコードに(自慢)!
●「かめはめ波」を打つこと――。叶わない夢だと思ってた。
大人になったら、悟空みたいに強くなったらきっと「かめはめ波」が打てるんじゃないかと思っていたあの頃。そんな全人類の希望がここに実現した。「ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波」は、VRゴーグルとヘッドフォンの他に用意された靴を履き、手にコントローラーをつけて準備完了。体の位置や視線の微調整の後、どこからか悟空の声が……。
簡単な気弾の打ち方を教えてもらい、広い場所に瞬間移動。悟空、ベジータ、ピッコロ、クリリンを師匠として迎えつつ、いざ、かめはめ波の打ち方を教わる。気をためて、その気を手に集めて――放つ! 開いた手から一気にかめはめ波が飛んでいくと一気に爽快感が溢れてくる。その衝撃で地面がえぐれて、放った方向の山が崩れていく爽快感が癖になって、もう一回、もう一回と何度も打ちたくなる!
スタッフによる本気のアクティビティー説明。取材陣も本気で練習中。
最後は同時プレイの4人で、気弾やかめはめ波での対戦モードに移行。自分の溜めたかめはめ波を相手にぶつけたいところだが、方向のコントロールがなかなか難しい……! 筆者は1発も当てられずに時間切れになってしまった。
原作にも登場する秘伝のアイテム「仙豆(センズ)」が施設内のストア(VR ZONE Store)で販売されており、このアクティビティー内で実際に食べることも出来るという。効果は使ってのお楽しみ!
仙豆を食べると、原作同様に……。
修行場の外観はとても機械的だが、VR空間では広大な施設に。
●その他のアクティビティーやお土産も写真で紹介!
「極限度胸試し ハネチャリ」ふわっと落ちる感覚や強風に煽られる感覚がすさまじい。
こちらは「急滑降体感機 スキーロデオ」のVRアクティビティー。以前お台場にあったものと同様。
ストアでは関連商品やお土産の購入も可能。
とびだす3Dメガネが懐かしい! パッケージやお菓子が飛び出して見える。
クライミングや滑り台など、VRに疲れたらこちらのアクティビティーもオススメ。
おなかが空いたらフードコーナーへ。贅沢にメロンを使った驚きのメニューも!
VR体験中は荷物を身に着けられないので、ロッカーに入れると非常に楽。
フロアガイド。1つ約8分としても、全制覇はかなり時間がかかる。
待ち時間が表示される案内版もあり、混雑状況を見ながら行動プランを決められる。
●大人がハメを外せる施設を作りました!
今回、この施設オープンするにあたって、VRアクティビティの開発を手掛けた「Project I Can」チームの小山順一朗(コヤ所長)と田宮幸春(タミヤ室長)も内覧会に登場した。
コヤ所長:お台場のVR ZONEからVR ZONE新宿というものを立ち上げました。施設の中は、大人が取り乱せる場所――取り乱しエンターテイメントです。
タミヤ室長:(内覧会に集まった取材陣に対して)今日は仕事を忘れて大声を出して叫んでください! ここで発散された気持ちがこの施設のテーマですので、まず体験して、ウワ~って思った気持ちを記事にしていただけるとありがたいなと思っております。VRに限らず、友達と一緒に来てハメを外せる場所です。
入口付近にある巨大な木のオブジェ。写真では紫だが、季節や時間によって変化するという。
VRの世界は実際に体験してみないと、その使用感や爽快感、スリルや迫力はわからない。想像より何倍も、何十倍もスゴい感動があるはず! そろそろ夏休みなので、友達同士または親子でこの取り乱しエンターテイメントの感動を共有してほしい。
取材・文・写真:松本裕美
(c)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
施設情報
施設名 :VR ZONE SHINJUKU
施設面積 :1,100坪 (約3,500㎡)
住所 :東京都新宿区歌舞伎町1-29-1
(JR新宿駅東口 徒歩7分/西武新宿駅 徒歩2分)
料金 :入場料800円、こども(6~12歳)500円、5歳以下無料
1day4
※VRアクティビティの対象年齢は13歳以上です。
ご利用方法 :予約優先制
営業開始日 :2017年7月14日(金)
営業時間 :10:00~22:00 ※最終入場時間21:00
営業日 :年中無休
運営委託 :株式会社ナムコ
公式ホームページ :http://vrzone-pic.com/