維新派のラスト公演『AMAHARA』、7/26(水)13時よりチケット発売開始
-
ポスト -
シェア - 送る
維新派『アマハラ』奈良公演より。 [撮影]井上嘉和
奈良から台湾・高雄へ…「アジアの海」を見せる野外劇で有終の美を飾る。
主宰・松本雄吉が逝去したため、昨年奈良・平城宮跡地で上演した『アマハラ』が国内最終公演となった、大阪の野外劇集団・維新派。その彼らが最後の一花を咲かせるかのように、今年10~11月に台湾・高雄で、『アマハラ』改め『AMAHARA~當台灣的灰牛拉背時』を上演することになった。その公演の
『アマハラ』はもともと、2010年に岡山県犬島で上演した野外劇『台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき』がベース。改訂作業の初期段階で松本を失うも、彼が生前書きためていた創作ノートなどを元に、劇団員やスタッフたちがアイディアを結集。20世紀前半、アジアの島々に移り住んだ日本人たちの活躍と過酷な運命を、維新派独特の音楽と振付、そして巨大な可動式の足場などのスペクタクルな仕掛けを用いて描き出し、連日満員となるほどの好評を得た作品だ。なお今回の公演は、高雄のアートフェスティバル「衛武營藝術祭/WEIWUYING ARTS FESTIVAL」の公式プログラムとしての上演となる。
維新派『アマハラ』奈良公演より。 [撮影]井上嘉和
維新派の公演は、これが正真正銘最後となる。そのスタイルを引き継いだ集団が、新たに生まれるかどうかもわからない(多分可能性は低い)。過去の公演は今後もDVDなどで観ることはできるが、彼らと同じ大地、同じ風景の中にいないと、その魅力の半分も味わえない維新派の野外劇を体験できるのは、これが本当に本当のラストチャンスだ。もし少しでも心が動くようであれば、万難を排して観に行って欲しい。作品のテーマ的にも、アジアの海を超えて観に行くのに、これほどふさわしい舞台もないということも含めて。
■会場:衛武營國家藝術文化中心 National Kaohsiung center for the Arts (Weiwuying)
■
※一回の申込につき購入は4枚まで。
※申込の際に、パスポート番号が必要です。(複数枚購入の場合、代表者のみでも可)
■音楽・演奏:内橋和久
■構成・演出:松本雄吉、平野舞
■出演:金子仁司、井上和也、福田雄一、うっぽ、石本由美、吉本博子、今井美帆、奈良郁、石原菜々子、伊吹佑紀子、坂井遙香、松永理央、平山ゆず子、衣川茉李、室谷智子、山辻晴奈、市川まや、大石英史、大石美子、日下七海、下村唯、樽谷佳典、松井壮大 、他現地キャスト 12 名
■公式サイト:http://ishinha.com